第5回SFM-CBT研究会/第143回横浜認知行動療法研究会を終えて | リスタ・カウンセリング・ルームのブログ

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第5回SFM-CBT研究会というのは、私(千田)が2018年から静岡家庭医養成プログラムで毎年行っていた認知行動療法の研修会の医師メンバーから生まれた認知行動療法研究会でです。

 

年3回開催しており、メンバーは医師のみで主に症例に対して認知行動療法が可能か、どのような技法が必要か、認知行動療法でないとすればどのような方法(例えば、家族療法など)で行えばいいのか、そもそも診ることができるケースなのか、そのほか様々考え方や方法をメンバーで検討したり、千田がアドバイスを行っていくという研究会です。

 

今回は3ケースで「43歳の女性で胃の痛みのケース」と「27歳の産後、子供がかわいいと思えない女性のケース」「28歳の女性で常にイライラしている」

43歳の女性のケースは、胃の痛みがストレスからと自覚があったのですが、どちらかというと強迫観念が主たる問題かなと思うケースでした。

27歳のケースは、成育歴に問題があるケースで境界性パーソナリティー障害の可能性を考えながら進めていかないといけないであろうと思われたケースでした。

最後の28歳のケースは、本人対母親、本人対祖母の関係性に問題のあるケースでした。

 

このように今回は、症状としては重度であろうと考えられるケースもあり、家庭医として担当するのには荷が重いので、精神科への紹介や公認心理師と併用しながら進めた方がいいと考えられた。

 

また、クリニックの一つは家庭医の養成機関ということもあり、精神科も標榜しているのですが、これは心療内科のみにした方がいいのではないかということも参加者で検討いたしました。

精神科を標榜すると紹介されるケースが重くなってしまって家庭医では診ることがむつかしいのではないかと考えられた。

 

 

さて、発表の担当医師に許可をいただいて上記のケースを千田が主催している横浜認知行動療法研究会でも検討してみた。

参加者は、公認心理師、シニア産業カウンセラーの5名 (現在のメンバー数は81名)

今回は参加者が心理師だけであったので、大体同じような意見でまとまった。

もちろん、あーでもないこーでもないと意見交換を行った上ですが、認知行動療法を専門にしている心理師らしい結論でした。

 

この横浜認知行動療法研究会の意見を次回のSFM-CBT研究会の参加者にお伝えできればと考えております。

 

以上、研究会の報告でした。

 

リスタでは、ASDの中学生以上大人の方でお困りの方に、ACATというASDに特化した認知行動療法も行っております。

 

 

リスタ・カウンセリング・ルーム

千田 恵吾