第99回横浜認知行動療法研究会を終えて。
今年より、横浜認知療法研究会の名称を横浜認知行動療法研究会に変更しての2回目の研究会。
今回のタイトルは「統合失調症の認知行動療法」参加メンバーは、医師、臨床心理士、准教授(作
業療法士)の7名と少なかったのですが、統合失調症・特に陽性症状の認知の修正をすることが可
能であることを、様々な著書や論文、千田の経験からお話をさせていただき、それをたたき台に
して、議論を行うというスタイルで行った。
また、統合失調症の話からスキーマ修正の話に発展をして、スキーマ修正は、日本ではどうして
も中核信念をイメージするところがあり、修正は用意ではないというイメージを持ってしまう
が、海外の論文などに書かれているスキーマ修正では、媒介信念レベル(条件的信念・道具的信
念)のことが多く書かれており、そのレベルであれば自動思考に比べれは、修正に時間はかかる
が、修正にはそれほどの難しい問題はないのではないかということについても議論された。(も
ちろん、中核信念レベルの修正についての難しさが書かれている論文もたくさんあることも話さ
れた)
さて、次回は4月24日(日)開催で、第100回を向かえ、千田も11年間よく続けてこられた
なと考えております。
ただ、ここで終了ではないので、これからも患者さんやクライエントに向き合っている臨床家の
方々と認知行動療法についてともに勉強を続けていければと考えるところです。
研究会に参加希望者は、こちらのページを参照ください。
http://www.y-sinrisoudan.ne.jp/cognitive-r.htm