第95回横浜認知療法研究会を終えて(8月30日) | リスタ・カウンセリング・ルームのブログ

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今回の研究会のテーマは「不眠症の認知行動療法」を取り上げて、千田が解説・説明をさせていただきました。
参加者は、医師、臨床心理士、看護師の7名

研究会ではベーシックな「不眠症の認知行動療法」の解説をおこなっうのだが、メンバーには毎度のことであるが、あらかじめ本日の内容を伝える案内を先に出しているので、今回も参加者の医師が、千田が説明する以外の不眠症に対するアプローチの方法やチャートなどの資料をお持ちいただき、説明もしていただけた。(感謝)

さて、不眠症の認知行動療法は、不眠の原因となる身体疾患や精神疾患がない場合には、エビデンスのある治療方法のひとつである。
身体疾患や精神疾患があれば、そちらの治療を優先することが基本であるが、不眠の認知行動療法を併用しながら進めることが可能な疾患や状態もある。

また、ストレスのかかる仕事を継続して行っていることで交感神経が異常亢進(常に身体の内が興奮している状態)していたり、対人関係で問題がある場合などは、まずは、認知行動療法やリラクゼーションなどでそれらの問題を優先的に解決を行うことが必要である。
それとネガティブな思考パターンの「癖」のある方なども不眠になる場合がありますが、そのような方もまずは、そのネガティブな思考パターンの修正を行うことが先の作業となります。

ただ、不眠症で悩まれている方には、薬物療法以外に選択肢が増えていることは、大きなメリットではないかと考えております。

認知行動療法が様々な専門職に広がれば、問題を抱えたり、悩まれたりする方が早い段階で解決できるという思いではじまった研究会も11年目を経過中です。