第14回認知療法学会の大会が2014年9月12日~14日に行われました。
私、千田はCBTセンターの別司様がコーディネーターする自主シンポジウムでの発表の依頼を受けて12日に発表を行ってまいりました。
自主シンポジウムのタイトル「性犯罪者の再販防止に対する認知行動療法~普及と課題」話題提供者(発表者)は全員心理士で、野村先生・男性(大石クリニック)、田代先生・女性(性障害専門医療センターSOMEC)、別司先生・女性(CBTセンター)、千田・男性(リスタ・カウンセリング・ルーム)、指定討論者として、早稲田大学の嶋田教授・男性というメンバーで行いました。
性犯罪者に対しては、刑務所でのプログラムと保護観察所でのプログラムがあり、再犯防止のための集団認知行動療法を行っております。
ただ、もちろんすべての人が受けられるわけではなく、人数も限られているのと罰金や執行猶予の方、刑務所に入っても刑期が短い方などはプログラムを受けることができないのとまた、保護観察所のプログラムも受けずに社会復帰してしまう方がたくさんおられます。
今回のシンポジウムでは、実際に性犯罪加害者にたいして、再犯防止のために民間施設で認知行動療法を行っているメンバーが集まり発表となったしだいです。
野村先生と田代先生は、所属施設が行っている集団認知行動療法プログラムのお話をされ、私は、個人の認知行動療法や家族認知行動療法で対応しているのでそちらからのお話をさせていただき、別司先生は個人の認知行動療法の事例をお話をしておりました。
嶋田教授は、法務省の性犯罪者処遇プログラム研究会メンバーで、各先生の発表に対してのご質問という形で発表していただきました。
今回、別司先生は性犯罪者に対応できる心理士が増えてもらうこともひとつの意図だったようで、実際、絶対数、犯罪者の数に対して相談に対応できる心理士の数が少ない。
また、刑期を終えた方や執行猶予がついた方など社会復帰をしたときにフォローする施設もなくそのままの状態であることも問題となっています。
ただ、どこそこの民間施設には、性犯罪者に対する認知行動療法プログラムを行っているということを、国の施設では伝えることができないということで、何も知らないまま社会にでるということも問題ではないかということも考えさせられました。
被害者のことを考えると心が痛みます。被害者のためにもまた、被害者がこれ以上増えないためにも、加害者の方々には犯罪を起こさないような人になっていただけるように、また、今まさにそのような行為をしている方が、再犯予防プログラムを実施している機関や施設で相談を受けていただきたいと願っております。