今日は、途中で人が来て出かけたため、拝みに行って、あらすじだけになりました。
朝早く、のぶと蘭子はフーテンのパン屋草吉(ヤムおんちゃん)が働くパン屋を訪ねました。ミュージカル「解決アンパンマン」のために、あんぱんを焼いてもらいたかったのです。公演チラシと一緒にあんぱんを配ろうと考えたのかもしれません。
しかし、ヤムおんちゃんは年寄りでありながら、無理を言って雇ってもらっている立場なので、のぶの申し出を断らざるを得ません。。。店の売り上げに貢献できると思うんですがね、どうなんでしょう。相変わらずややこしい男です。
そもそも崇がクラゲになったのは、まず第一に、母親の登美子の影響ですが、それに、自分の都合で余計な火をつけたのはヤムおんちゃんだと思います。幼い崇にフーテン人生の価値観を語るなんて、やっぱり良くないです。それなら、まだアンパンマンの哲学を教えた方がマシだと思います。
なのに、ヤムおんちゃんは、アンパンマンが自分の顔を食べさせることについて「お化けだ」と評しています。(多分アドリブでしょう)それに対してのぶは「違います。メルヘンです」と返します。(これもアドリブでしょう)
なかなか高度なアドリブの連発が続きました。
だけど、察するに、公演中にヤムおんちゃんは毎日あんぱんを焼いてお小遣いを稼ぐでしょう。そんな人ですから。パン屋の店主も喜ぶでしょう。
メイコはいつもの喫茶店でチラシを配り、蘭子と羽多子は駅前でチラシを配っています。崇とのぶは読み聞かせをした子供たちにチラシを渡しましたが、あまりいい反応はありませんでした。
さて、ミュージカル「解決アンパンマン」は公演初日を迎えました。
しかし、会場は閑散としています。それでも、のぶと崇はめげません。崇は幼いときから、才能があるにもかかわらず厳しい言葉を浴びせられてきたので、慣れっこです。崇は、とりあえず俳優たちを元気づけています。ここが、まさにアンパンマンです。
開演時間ギリギリになると、のぶが読み聞かせをしていた小学生以下の子供たちが親子で観覧に訪れ、客席はあっという間に満席となりました。
子供たちは口々に「アンパンマンおじさんじゃなくて、アンパンマンおばちゃんに会いに来た」と言います。アンパンマンおばちゃんは、読み聞かせをしてくれたのぶです。
だからよぉー、前にも書いたけど、アンパンマンじゃなくて、アンパンマンウーマンなら、受け入れやすいんだって。
さらに、和明も息子を連れてわざわざ四国から観覧に来てくれたのです。のぶの願いが見事に叶いました。
すべて、のぶが長い年月をかけて築き上げてきたものです。それが、ようやく実を結びました。のぶの純粋な忠君愛国の正義は、時代が変わっても揺らぐことはありませんでした。決して間違っていませんでした。
親子仲良くといっても、なかなか簡単にはいきません。しかし、親子関係のズレにアンパンマンの純粋正義が見え隠れしたことで、親子の信頼が深まったのかもしれません。
そして、開演しました。
ところが、最初からどうも様子がおかしいのです。役者たちのテンションが薄っぺらく、崇はしかめっ面です。これは、ちょっとまずいかもしれません。。。