夕方の気配を感じながら、次の寺へ歩いているとき、私は思った。分かるよねぇー。さっきの元重役が、空中を見て、「むじゃきでいたいんですよぉ。」って言うの。どんな状況で、何を押しつけられて、どんな責任を取ったのか取らされたのか、分からないが、言っていく処ななんてどこにもないんだよねぇ。法律とか何とか言ったって、そりゃー、やって出来ないことはないでしょうけど、生き方の問題だし、その時の感触から、やむにやまれぬ自己納得の答えを出さなきゃぁ、始まらない時もあるだろうし。でも、考えれば考えるほど納得できないんだよね。彼の場合はまだいいかもね。私みたいに、おいしいところだけ、持っていかれた訳じゃないら。・・・・・何もかもがくだらないよね。いっそのこと、秋葉原でヲタ芸磨いて、スーパヲタクにでもなれば、都会派の無邪気ないきものですかね。
人に言えば、上面だけ見て、口には出さなくても腹の中で、「甘い。」だらー、「ばか。」だらーって考えるだろーし、説明するのもめんどくさいよね。まともな結果は出してる訳だから。後の者たちに結果を残しているんだから。
空を見て、テントを持って、大地を敷布団に、空を掛け布団にするしかないでしょう。大地も空も自分も一人なのね。『分かるなぁー。』、土は茶色で、空は青、自分は雑巾でゴミになる、かー。これなら柳の下で幽霊になってもおかしくないだろー。ただ、世の中のことわざにあるように、柳の下に二匹目のドジョウはいなくても、一匹ぐらいはドジョウがいる訳で、、、宝くじでも当たらないかなぁー、御大師さーん。・・・・これだから甘いって言われるのかねぇ。
県道を三十分ぐらい歩いたろうか、[どん底]と言うお好み焼屋さんがあった。目につく。---「いやぁー、そうきたかぁー。」お大師さん、やってくれますねぇ。・・・つづく。