『しのゼミ』 -37ページ目

『しのゼミ』

日常で出会った「気付き・笑い・学び」を綴っています

「化生」 (かせいと読む)

ある組織に刺激などが長時間加わることにより,全く別の組織に変わってしまうこと。

一過性のこともあるし,刺激が長続きすると変化が固定することもある。



▼化生とは?

たとえば,ヘビースモーカー。

このヒトの気管支上皮を顕微鏡で覗いてみると,化生がみえてくる。

通常のヒトだと,気管支は円柱状の腺上皮で覆われている。

それが,ヘビースモーカーだと,腺上皮がところどころ扁平上皮に変わっている。

あるいは,逆流性食道炎。

酸っぱいゲップを繰り返すヒトの食道胃接合部を見てみると,食道側の扁平上皮がところどころ腺上皮に置き換わっている。

これらが化生の具体例だ。

面白いのが化生の方向。

上記例(気管支腺上皮→扁平上皮,あるいは食道扁平上皮→腺上皮)に見るように,一定しているワケではない。

敢えて言えば,この化生の方向性は生体にとって都合のよりよい方向になっているように見える。

ヘビースモーカーにとって,有害な煙の通り道である気管支は,扁平上皮のような頑丈なものの方が都合が良い。

逆流性食道炎によって胃酸に晒される食道にとっては,分泌物で胃酸を希釈・中和できたりする腺上皮の方が扁平上皮よりも都合が良い。

場合によっては,都合がよいとは言えない方向に変わることもあるけれど。

適した方向にあたかも自然に変わっていくという,とてもおもしろい生命現象。

これらも結局は遺伝子の影響を受けていると思われるが,遺伝子に意志はないハズだ。

なのに,その方向が決まるには見えざる意思が働いているように見える。

不思議だ。



▼似た言葉つながりで・・・

「化粧」。

これは化生の定義での「組織」を「顔」に言い換えればわかりやすい。

つまり,ある「顔」に刺激などが加わることにより,全く別の「顔」に変わってしまうこと・・・となる。

この場合,刺激とは好きな異性だったり,あこがれの同性だったりする。

多くが一過性,だが穴を開けたりして変化が固定することがある。

刺激が続かないと,長続きしない傾向がある。

しかも,(異性を手に入れるのに)都合がよい方向に変わる。

たまに説明できない方向に変わる場合もあるようで・・・・・



今度の病理講義の予習中。

化生の具体例を探していたら化粧が浮かんできて,頭の中を離れない。

化生と化粧。

似たもの同士でおもしろい。





二月半ばの日曜にしてはポカポカすぎる午後のひと時。

ラジオから流れてくる曲が,ピンクフロイドだった。

なんでピンクフロイドやねん・・・



自分が中学の頃,難しく見えるものにあこがれた。

たとえばドストエフスキーだったり,たとえば三島由紀夫だったり,たとえばピンクフロイドだったり。

こんな麻疹のような憧れに囚われたヒトは意外に多いのではなかろうか?

そんな中学時代に,ピンクフロイドの「ザ・ウォール」というアルバムがちょうど大ブレイク中。

その映画が上映されると聞き,となり街までわざわざ電車を乗りついで友人と見に行ったもんだ。



その日は寒風吹きすさぶ冬の日。

場末の映画館は,いつもは日活ロマンポルノをやっているような寂れ感がある。

客もまばら・・・っていうか数人のみ。

こんな知る人ぞ知るって言うか,排他選民的と言うか,希少感がくすぐられる感じ・・・・・

ほとんどカルト教団だ。

こんなレアリティーあふれる雰囲気がピンクフロイド的だ。

映画の内容と言えば,アルバムのコンセプトをそのまま映像化したようなモノ。

そもそも中学生がついていける筋ではない。

記憶に残るのが,ベルトコンベアーに乗せられた小学生がミンチになって出てくるような映像。

“we don't need no education”

無機的で画一的な教育を揶揄するものなんだろうが・・・・・なんでミンチなのかワケわからん。

こんな風刺的でちょっと厭世的,でも何だかカッコいい雰囲気がピンクフロイド的だ。



自分的には,ピンクフロイドなるものはこんなイメージ。

ポカポカ日和や照りつける太陽はそもそも似合わない。

ロンドンフォッグで視界も不良,あるいはみぞれ舞う暗鬱たる冬の日,しかも月夜が似合う。

そんなピンクフロイドを,午後のまったりした時間帯,それもBGM的に軽く流すとは恐れ多いわ!

何考えてんねん!・・・っと思ってしまったもうすぐ春の日。



Y君は,長男いっ君が小5のころ通っていた塾のお友達。

入塾した初日に仲良くなった友人でもある。

通う小学校は違うし,志望・趣味・性格といずれも接点はあまりないように見える。

しかし,ウマがあうのか何故かいつも一緒だ。



以前に二人して塾を勝手に抜け出し,近くの図書館に遊びに行っていたことがある。

迎えに行った父はその捜索に巻き込まれて,えらい迷惑を被った。

その後も懲りずに,塾帰りにY君家に寄ってはゲーム三昧を繰り返す。

小6になり,故あっていっ君は塾を変わったにも関わらず,二人の関係は腐れ縁の如し。

小6の冬になると,週一回だがシノ家にて夜遅くまで勉強会を開くことになる。

勉強会といっても,結局は楽しいお泊り会。

いちおう勉強をして,それが終わると一緒に風呂に入ってドタバタし,入浴後は枕投げをしてまたドタバタ,そして仲良く枕並べて泊っていく。

ホントは勉強しに来るのか,遊びに来るのか,憂さ晴らしに来るのか・・・・・

どんな意味があったのかはわからないが,そんなY君はいっ君の悪友と言えるか。



Y君の家庭はちょっとワケあり。

シングルマザーで一人っこ。

お母さんはいつも仕事で家にいない。

そんな寂しさに耐えきれず,Y君はだんだんグレはじめて・・・などという「よくある話」のようではない。

母の愛を一身に浴びたY君は,まっすぐで素直な子。

甘やかされすぎか,ちょっと線の細いところがあるけれど。

母子家庭と聞いて,最初は自分も接し方に戸惑った。

けれど,慣れてくれば普通の男の子。

普通に接すれば,普通に答えてくれる。



そんなY君は,異様な頑張りで西の方にある進学校に合格。

この4月からは,親元を離れて寮生活になる。

こんな小さな子を寮なんかに入れて・・・と余計な口を挟みたくなるが,お母さんにしてみれば,このまま手元に置いて甘やかし続けるとダメになるんじゃないか・・・と言う。

このY君の人生最初の挑戦。

まぁやってみなければ分からないし,みんなで応援するしかない。

いっ君とも離れ離れになり寂しいことこの上ないが,帰省の折はお泊り会をする約束らしい。

この子らの今後の成長がとても楽しみだ。



某機器のメンテナンスで,業者さんから問い合わせ。

その内容は,大学内のローカルネットワークについて質問したい,とのこと。

自分の仕事ではないので,適当な事務方に対応してもらわねばならぬが・・・・

それを頼むだけなんだが,実に厄介な仕事だ。



話せば長くなるが,自分たちの大学には大学全体の情報を司る情報管理部門がある(って言うか,どこの大学にもある)。

ここが学内ネットワークの管理(たとえばインターネットの回線関係など)やらメールアドレスの発行やらホームページの更新やらを担当している。

それから医学部・大学病院にも医学情報部門がある。

ここは医学情報に関することが担当で,電子カルテの管理が主な仕事になる。

それぞれが重要な仕事を担い,一応はそれぞれの仕事の重なりは無く,棲み分けできているようにも見えるが・・・

そうはうまくは行かないもんなんだ。



形だけは棲み分けできていても,担当するものは同じ「情報」だ。

なので,何をするにも結局は接点が出てきてしまう。

結局は何をするにもそれぞれに連絡しなけらばならず。

っで,結局は同じ仕事をそれぞれが担当することが起こってくる。

そうなると,「えっ?そんなん聞いてへんで・・・」とか「また勝手に何言うてんねん・・・」とか「それはそっちの仕事ちゃう?」となって,なんやかんやトラブルが起こることになる。



「まぁ仲良くやってや,お二人さん」と言えるものなら言いたい!

しかしこのコミュニケーション・レスな問題は,悠久と形容したくなるほどに昔からの,犬猿と形容したくなるほどに深刻で,解決不可と思わせるほどに本質に根ざした問題なようだ。

なので,トラブルは未然に防ぐに限る。

Love & peace!

まずは全学の情報管理部門に電話して「申し訳ないですが,○○の件の担当をお願いします」。

次に医学情報部門に電話して「すいませんが,△△の件をお願いします」。

両者の仕事がかぶらないように情報を交通整理。

こうすれば,少なくとも今回の件では無用のトラブルは回避できる。



何で仲良くできないんだろう・・・・・それにしても?



久しぶりに家で過ごす休日。

自宅でじっとしていると,何かと邪魔になるらしい。

ちょっと近所にでも散歩に出るか・・・・・

まずは長女ちーを散歩に誘うが,「パス!」と断られる。

まるで父を父とも思っていないようなちーの口のきき方。

小4女子ともなると,こうなるもんか・・・・・

ならばと,二女みーを誘う。

するとみーも「お父さんと散歩なんてつまらんし・・・」とほざく。

オイオイ・・・・・

小3くらいまでは,どこへ行くにも「あたしも行きたい!行きたい!」と言うもんだろうがっ・・・通常は!。

小1にもかかわらず「ませた」口をきくみー。

ならば,近くのスーパーが行き先で,自転車に乗っていくという条件でなんとか話がまとまる。



みーは自転車に乗っていくが,自分は徒歩。

スーパーまでは歩いても苦ではない距離で,自分にとってはちょうどいい運動だ。

「・・・そうそうお父さんの言うことばかり聞いてられへんわ」とみーがしゃべりだす。

「スーパーくらい一緒に行ってくれてもええやん」と自分。

「水曜の今日と日曜は楽やからええけど・・・」

「水曜・日曜以外は大変なんか?」

「そろばんやら空手やら英語やらが毎日あるやろ?・・・疲れるんやて」

「ハハハ・・・そうかそうか,疲れるか」

「・・・うちも忙しいんやからね」



スーパーに着くと,みーはお菓子売り場に一直線。

こういう時だけは,しっかりしているみー。

自分の買い物を携えてレジに向かおうとすると,空かさずみーがお菓子を買い物かごに入れてくる。

「オイオイ・・・誰がお菓子買ってもええって言うたねん?」

「ええやんかええやんか・・・せっかく来たんやし」

「しかも3つも4つも,欲張りすぎやぞ!」

「違うって・・・これはあたしとちーといっ君の3人分やん」

「頼まれもしてないのに・・・・・そんなお菓子買うお金なんて,持ってへんで」

「そんなことより,ちーの分はハイチューでええと思う?」

「そんなもん,知らんわ!」

「いっ君の分は,いつものガムでええ思うけど・・・はぁ~選ぶのも大変やわ~」

・・・・・・



とにかくやたらおしゃべりでおませなみー。