『しのゼミ』 -27ページ目

『しのゼミ』

日常で出会った「気付き・笑い・学び」を綴っています

▼ 名前を覚えるのは大事!

ヒトの名前を間違えるほどに失礼なことはない。

そもそも唯一無二でかけがえのない,そのヒト固有のもの=「苗字プラス名前」。

それを間違えるとは,その人なんてどうでもいい・・・という心の顕在と取られても致し方ない。

自分はいちおうそのようなことは自覚しているつもり。

学生の名前などもけっこう覚えている方か・・・と思っていたが。

しかしこの年齢になっても,性懲りもなくやっちゃいけないことをしでかすもんで・・・・・



▼ 斉○さんの何が悪い?

次回研究会の発表演題の抄録下書きを,念のため皆に見てもらっている。

推敲を繰り返したので,発表内容は問題ないようだ。

が,共同発表者の一人の名前を間違えているとの指摘がある。

自施設の仲間の名前を間違えるとは面目ない・・・・・すぐ直させていただきまっせー・・・・・

しかし,抄録を読み返しても間違いが分からない。

っで,クレーマーであるところの共同発表者・斎○技師に「なんか間違えたっけ?」と訊いてみる。

すると,「私,この斉○じゃありません」と斎○技師。

「はぁ~?,じゃぁどんな斉○?」と,よく飲み込めない自分。

「斎○です」と実際に紙に書きながら教えてくれる。

「わかった,中身に“示”を書く方の斎やな?」

「そうです,示すの方です」

「難しい方やな」

「そうです,旧仮名を略されるのは構わないんですが・・・」

「・・・略してもエエなら,中身が“二つ”の斉○でもええっちゅーこと?」

「ダメです,その斉じゃありません」

「・・・よーわからんわ・・・」



▼ 斎か?斉か?

よくよく説明を聞くと,「斎」と「斉」は全くの別字とのこと。

「斎」とは,神をまつるときに心身を清めるという意に用いるらしい。

葬式をとり行う「斎場」はこちらの字になる。

一方,「斉」とは「ととのう」とか「そろう」という意味がある。

「国歌斉唱」やら「均斉」などに用いるが,「せい」と読ませることが多いか。

なので当たり前だが,「斉」を「斎」の略字とするのも間違い。

ちなみに旧仮名では「斉」は「齊」で,「斎」は「齋」となる。

それにしても,どっちも「さい」と読めるし旧仮名までそっくりやし・・・・・

どっちでもええやん・・・という正直な感想が思わず出そうになる。



▼ 気にしてるようです・・・

「・・・よくある間違いなので,ある程度は慣れましたけどね」と斎○さん。

「じゃあ,斎を間違えられると,ブッチャケ非常に不愉快なワケ?」と訊いてみる自分。

「まぁ・・・そうですね」

「オレなんて,今の今まで間違って使ってたけど・・・」

「実は・・・その斉,ちゃうわ~って言う機会を狙ってました」

「そう・・・?」

「これからは,できるだけ斎〇でお願いします」

・・・・・

意外に気にしているようだが,それも考えて見れば当然か。



▼ 朝方に・・・

自宅前の道路に面する車庫が水浸しだった。

車庫の下を通る排水管に通じる小さなマンホール様の穴の蓋から,水が漏れ出ている。

っと言うことは,生活排水を流す管のどこかがつまっている?

試しに車庫にある「汚水」と書いた小蓋をこじ開けると,出てくるわ出てくるわ・・・・・

生活排水がわんさかわんさか。

いわゆる「下水のつまり」だ。

辛うじて完全閉塞は逃れているのか,ゆっくりとだが流れていく汚水。

とりあえずは,家中の水をしばらく使用禁止にする。



▼ 男の出番だ・・・・・

なんとかしてよ・・・と,車庫に呼び出された自分と義父。

こじ開けた小蓋の下には,直径20センチ・深さ約7~80センチほどの管状の穴が開いている。

そこには,自宅からの数本の排水管が開口・合流しているのが見える。

そこから道路下の下水管に,一本の管でつながっている。

いろいろ試してみると,自宅からこの合流部分の間には問題なく,道路下の下水へ至る間のどこかの流れが悪い。

なんとか原因は分かったが,じゃあどうすればいいか?

道路下の下水道に至る排水管は,地面下80センチほどを道路に向って走っている。

なので,その排水管へのアプローチが難しい。

当然,ヒトが入ることができるほどの直径ではないし,思いっきり伸ばした手が届くほどの深さでもない。

こりゃあ,手に負えんわ・・・



▼ 自分の場合は・・・・・

まずは「つまり」の原因を分析。

排水管からわずかに取り出せた白っぽい固形物。

脂類が固まったもののようにも見える。

あるいは,なんらかの紙類(ティッシュ?)なのかもしれん。

いずれにせよ,こういったワケ分かんないものは化学的に分解するに限る。

とりあえず「キッ〇ンハイター」で塩素分解してみるか・・・・・

次には,「下水のつまり」でネット検索。

即日対応で下水問題を解決してくれる業者さんがたくさんある。

こういう緊急時には,「24時間365日」という宣伝文句が有難く響く。

「つまり」が続くようなら,電話しなあかんなぁ・・・



▼ 義父の場合は・・・・・

まずは自宅前道路のど真ん中にあるマンホールをこじ開けようと画策。

しかし,さすがに簡単には開かない。

それに公の道路故,少ないながらクルマが通る。

「そんなとこ,勝手に開けたらダメでしょう?」という義母の制止もなんのその。

トンカチやら鉄の棒をどこからか持ち出して,道路のマンホールをカンカンコンコンやっている。

しかし,あのマンホールが開いてしまったら,さすがにまずいんちゃうかなぁ・・・

「危ないからやめてって~」と言う義母の最後の?頼みを聞き入れて,次に試みるは「つまり」の原因を穿り出すこと。

言うは易いが,地面下80センチを地面と平行して走る管にどうやって到達するのか?

とりあえず針金を突っ込んで突いてみるが,効果はタカが知れている。

ある程度の固さがあって,けれども形状は都合のいいL字型がベストか。

しかし,そんなものなどあるのだろうか?



▼ 勝敗は?

いつの間にやら,近くの河原に自生する小振りの竹を何本か切ってきた義父。

その若竹はしなりちょうどよろしく,90度の角度もなんのその,80センチ下の排水管にスルリと入っていく。

そうして,若竹をズブズブッと突っ込んで,つまりの原因を押し流していく・・・

  ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

しばらくして・・・

つまりは完全解消。

今日のところは,義父に完敗。

アナログ的サバイバル術を見せつけられた思いがした。


長女ちー(小5)は,某アイドルグループがお気に入り。

気の合う学校の友人から,彼らのCDを借りてきたようだ。

寝る前のリラックスタイムには,決まってこのCDがちーの部屋に流れる。

ほとんどの曲を暗唱するほどに,歌詞カードを熱心に読みこんでいる。

そんな風に,CDを個人的に楽しんでいたまでは良かったんだが・・・



▼ レッスン1 : 他人の所有物遺失は弁償対象となる

「無い無い無い・・・」

うろたえながら何かを探すちー。

聞けば,CD付随のこの大事な歌詞カードをどこへやら失くしてしまったらしい。

机の上,引き出しの中,ベットの下,ゴミ箱の中,ランドセルの中,塾のカバンの中・・・・・

どこを探しても見つからない。

更にマズイことに,その歌詞カードをいろんな所(学校や塾など)に持ち歩いていたようだ。

つまり,正確に言えばどこで失ったのかが分からない。

しょーがないので母に報告すると,案の定というかやっぱりきつく叱られる。

「・・・なんでそんな大切なものを無くすワケ?・・・・・そんなもん持ち歩いちゃダメでしょ・・・・・今度同じものを自分で買ってきなさい,しゃーない子ね・・・・・そのお金分のおやつ無し!,わかった?・・・・・ホントに最近ちょっと弛んでるよ・・・・・そもそもそんなもん,学校で貸し借りしちゃダメでしょ?・・・・・先生に言うよ!・・・・・い~い?今度から絶対にCD貸し借りはダメ!,わかった?」

失くしたもんをあれこれ言ってもなぁ・・・と,心の中だけで突っ込みをいれる父。

・・・うん・・・わかった

そして泣きべそをかく,まだまだ素直なちー。



▼ レッスン2 : コピーされても所有権は侵害されない

そのCDに眼をつけた長男いっ君。

「なかなかええCDやんけ・・・うしししっ」

ちーの目を盗んでCDをMDにダビングし,個人的に楽しんでいる。

それを見つけたちー。

まるで大事なものを盗られたような勢いでいっ君に抗議する。

「ちょっとー!,なんでうちのCD聞いてんねん!」

「はぁ?,ちょっとダビングさせてもらったわ」

「えーっ!そんなぁ・・・無断で?」

「ダビングくらいええやん」

「あかんに決まってるやん!うちのCDやんか!」

「そんなもん知るか!,アホちー」

「ギャー・・・アホ〇△×・・・ハナクソ・・・うえ~ん・・・」

泣き叫んで,自分の所有物に対する不当侵害を訴えるちー。

う~ん,気持ちは分かるが・・・・・

コピーされても,原本っちゅーか元のCDはそのままやからなぁ。

我慢しなしゃーないなぁ・・・と同情する父。



そんなちーを見ていると,写真を撮られると魂が吸い取られると思われてた江戸時代の話をなぜか連想する。

なんか不器用なちー。
医学部二年生の病理実習中。

教壇から学生に対峙すると,男子学生でちょっとヘンな奴らがイヤでも目に入ってくる。

まずスキンヘッドが二つ。

異様に目につく。

そりゃそうだ。

100個ものまっ黒な頭の中に,ツルッピカッが2つ。

目に入らないほうがおかしい。

それから,「平井堅」似が一人。

ひょろっと背が高く,掘りの深い顔立ち。

頭一つ皆から抜きんでているので目につく。

要は座高が高いだけか。



気を取り直して,実習前の講義と説明を終え,そして顕微鏡実習開始。

この実習では,説明した重要な病理変化を顕微鏡で読み取って,それをスケッチするというもの。

大事な病理の知識をスケッチをさせて,知識の血肉化をはかるという,昔からの伝統的なスタイルだ。

その実習が始まると同時に「あの~すいません・・・」と,さっそく熱心な学生から質問を受ける。

それがなんとスキンヘッドの一人。

実習の進め方にでも文句があるんやろか・・・?と身構えるが・・・

その発言内容は,「先ほどの〇〇を,もう少し詳しく教えてください」というもの。

な~んや,まともな質問やん。

意外に真面目なスキンヘッド1号。



病理に限らずこういった実習に取り組む姿勢は,その学生の真面目さ・熱心さを表す。

乱暴に言えば,真面目に取り組む学生にハズレは少ない。

夕方遅くまで熱心に顕微鏡を覗くそんな学生につきあうのは,ある意味喜びでもある。

この学年の真面目な学生は誰だろう・・・?

学生の質問に答えながらそんなことを思いつつ,時間は過ぎていく。

午後の3時を過ぎる頃からポツポツと実習を終える学生が出始め,4時を過ぎると半分ほどの学生がいなくなる。

5時くらいになると,残りは10名ほどの学生に絞られるが・・・・・

その中にスキンヘッド2号と平井堅がいる。

5時半にスキンヘッド2号が実習終了。

提出されたスケッチを見てみると,びっしり書いてある。

なんやこいつ・・・メッチャ真面目やん・・・



そうして一人,また一人と学生は実習を終えていき,とうとう残ったのは平井堅と女子学生の二人。

そうして6時。

ようやく平井堅がスケッチを終える。

帰り際に「お先に」と女子学生に挨拶。

そして「どうもありがとうございました」と自分にも挨拶していく平井堅。

なんか・・・どう言ったらいいか・・・見た目じゃわからんちゅーか・・・あんなチャラチャラしてるようで・・・しっかりしたもん持ってるっちゅーか・・・

なんか近頃の学生に何かを感じ入った実習だった。



新中一の長男いっ君が,部活選びに迷っている。

バスケがいいとず~っと言っていたので,すんなりバスケ部に入るのかと思っていたんだが・・・・・

体験入部期間を利用して,バスケ以外に茶道・鉄道・バレーと毎日のように浮気している。

そうして,「ちょっと見学してかへん?」という友人の一言で,ふらふらと立ち寄った吹奏楽。

チューバを手渡されとにかく一回吹いてみーと言われ,思うがままに吹いたら音が出た。

こういった金管楽器は,音を出すのに時間がかかる。

ので,「これはすごい!」とか「初心者とは思えん!」とか「才能あるわ~」とさんざん煽てられたらしい。

そんなおだてにまんまと引っかかったいっ君。

オレって・・・才能あるかも・・・

バスケのことなどどこかへ吹っ飛んで,完全にその気になっている。

事情を聞けば,チューバ担当なら入部可らしい。

このまますんなり行けば,チューバ吹き???



▼ 母は絶句・・・

いっ君は背が高いから,バスケでええんちゃうかな~って思ってたけど。

でも,自分で決めたんなら吹奏楽もええんちゃう?

バスケなんて市大会の一回戦負けチームやから,吹奏楽の方がそりゃあ伝統あってええと思うよ。

なにしろ全国大会への出場も夢じゃないクラブみたいやし。

その分,先生もメッチャ厳しいみたいやし。

その鈍った性根を叩きのめしてくれるクラブは,吹奏楽しかあらへんかもしれんわ。

なになに・・・

その分,練習も厳しくって,朝練があるらしいって?

練習開始が朝7時からやて?

ちょっと待ちーよ・・・・・

それって,いつもより1時間早く起きるってこと?

ってことは,朝ご飯と昼の弁当を作るお母さんの起床時間はどうなるん?

朝5時起きやん・・・・・

5時って・・・・・

・・・・・・・・・

・・・・・・・・・

・・・・・・・・・

勘弁してよ~・・・も~~ぅ。





▼ 父も絶句・・・・・

あのなぁ,いっ君。

吹奏楽はええかもしれんけどな・・・

チューバはちょっと地味やぞ。

ホントのところは,チューバは誰もやってくれんのかもしれんし・・・

勧誘する側も必死なんかもしれん。

言葉ぁ悪いが,ちょっとだまされてるかもしれへんで。

誰でもええから,チューバ担当を捕まえてきーって。

あの木偶の坊(=いっ君)やったらええかもしれん・・・っちゅーことかもしれん。

それに,チューバってデカいやろ?

持ち運び,大変やし。

例えばコンクールや合宿行く時かて,先生に「自分の楽器は自分の責任で持って行きましょう」なーんて言われて。

ピッコロやらフルートなら,手軽に持ち運べてええやん。

でも,チューバは違う。

自分だけメッチャ重いもんを持ってかなあかんかもしれへんで。

そんな時,ピッコロやらフルートの子たちとの人間関係が険悪になるかもしれん。

・・・まぁ,悪いことばっか言ったけど,その辺の事情を承知しておいたほうがええ。

それでも入部したいんならそれでええ思うよ。

お父さんにできることはないけど,ちょっとうまく吹けるようになったら,マイ・チューバでも買うてやろかなぁ。

ところでチューバっていくらやねん?

なになに・・・

100・・・円?

ちがう?

えっ?・・・・・100・・・・・万?

っひゃ,100万って・・・・・

・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・

やっぱバスケにしとき。

バスケのボール10個なら,すぐ買うたるで~