初詣に行く。
明けて三日だと云うのに,長い車列が辛抱強く順番を待っている。
駐車場のあちこちにようやくありついた車から,厚い服を纏ったヒトたちが,本山への登り口に集まってくる。
そうして手を清めたのち,蟻のように順列正しく,長い坂を上っていく。
上りきった本山前は,錯綜するヒトでごった返している。
焚かれた線香の煙を,熱心に体にこすりつけるヒトがいる。
せっかちに賽銭をほうり投げるヒトがいる。
募金箱に小銭を入れて,恥ずかしげに礼を返す子どもがいる。
なにひとつ変わらぬ年初風景だ。
例年通り,祈祷を受けておみくじを引く。
引いたおみくじは「吉」と出る。
項目ごとに解説してある,今年の運勢とやらにも目を通す。
曰く,「足るを知れば叶う」
「心掛けのよい人によし」
「無理がなければよし」
「ほどほどにすれば吉」
「大きな望みを捨てれば開く」
・・・・・
その「占い結果」に一喜一憂し,互いに見せ合っては批評する。
なるほど,あらためて読めば,この解説はおもしろい。
意地悪く見れば,ゼッタイ外れない・・という書き方がしてある。
とりあえず「中庸」を説いて,当たり障り無しにまとめてある。
それに,心掛け次第・・・として,外れた際の保険が掛けてある。
ポジティブに見れば,万人に当てはまる究極の知恵が書いてある。
ムリせず,あせらずに,ほどほどに頑張れば,何とかなる!ってことか?
心掛け次第で運勢は変わる!ってことか?
ってことで,本年もよろしゅう。
あけましておめでとうございます。