シノ家自宅の横には神社がある。
たとえば,神社にお参りに行くとしよう。
まず大鳥居を潜り,長い参道を歩いていく。
すると,本殿が見えてくるだろう。
ちょうど本殿の敷地に入ろうとする参道沿い。
その近辺にシノ家自宅が位置している。
何でまぁこんな所にと言われても,単に縁あって義父母が手に入れた土地。
特に理由はない。
このロケーションは,神社の年中行事や参道の四季折々が味わえてなかなかよい。
なかでもこの年末年始の時期は格別で,桜満開の時期と甲乙つけがたい。
神社にとって最も大事な行事と言っていいだろう「初詣」。
歳末も押し迫ると,近所の氏子さん連中が集まって,そのための用意がなされる。
本殿前には,護国なんとかと書かれた旗が高々と立てられる。
参道沿いの両脇には灯籠が飾り付けられる。
大晦日に夜通し燃やされる焚き火の準備で,木を切る電ノコの音が響く。
そういう雰囲気を間近に感じながら,シノ家の年越しはいやが上にも盛り上がる。
大晦日の年越しを迎える頃。
「紅白」が終わってしばらくすると,大勢が参道に集まってくる。
大勢と言っても,4~50名程度の近所さんの集まり。
そんな気配が伝わってくると,誘われるように家族で参道へ出て行く。
集まった知り合いに挨拶などしていると,直に12時を迎える。
そんなに混み合いもしない神社で,12時直後に新年のお参りを済ます。
帰り際に振る舞われる甘酒を,長男いっ君が「ウメェ~」と飲み干す。
「あんた,まだ未成年でしょっ!」と,今年最初の母の一喝が落ちる。
長女のちーは,健康的に熟睡中。
次女のみーは「お金ちょうだい」としつこく母にねだっている。
先ほどもらった賽銭用の10円をどこかに落としたらしい・・・・・
こんな年の初めをこれまでずっと迎えることが出来た。
幸せなことだし,これからもずっと続けれたらと思う。