ねんきん特別便からの教え | 『しのゼミ』

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日常で出会った「気付き・笑い・学び」を綴っています

「ねんきん特別便です」という郵便物が自分宛にやってきた。



▼ 選ばれるには運を使います

なんだか「今話題の人」になったようなイメージ先行で,

「特別便」の対象者になって少しワクワクする。

何事も“選ばれる”には“選ばれない”多くのヒトが背景にいるワケであって,

そういう意味ではヒトと違う体験ができる(世間ではそれをトラブルと言う)。

振り返ってみても,これまでの自分の人生で少ない確率で選ばれた経験はほとんどない。

特に宝くじや勝負馬券で当ったためしがない。

そう言えば,小5の頃に近くのショッピングセンターのセールかなにかで,くじを引いたら二等の電子レンジが当ったことがあるが。

あれが自分の人生でピークだったかもしれん,賭け運的には。



▼ 冤罪はこうして作られます

しかし自分の場合,どう考えても年金記録に漏れはない筈だ。

同封の自分の年金記録を確認すると,年金記録が二年ほどの期間だけごっそり抜けている。

思い返すと,以前にお世話になった病院の在職期間に重なっている。

たぶん,その記録が所在知れずになっているようだ。

そもそも,年金支払いは給料天引きスタイルなので,

多くの人にとって払ってる実感は希薄だろう。

年金に限らず税金などの「天引きモノ」は完全に「お任せ」であって,

「チェック不在の密室」になる危険性もある。

ひょっとして勤めていたあの病院,天引きの年金分を着服してたのかも・・・

という疑心暗鬼も出てくる。

そう言えばあの病院の事務長,デヴィー婦人みたいに宝石だらけだったなぁ・・・

と心の中で事務長横領説ができあがる。

あるいは,

ホントに漏れはないか・・・とクドクド尋問されたりしたら,

たぶんない・・・と自信はなくなってくるし,

もしかしてあるかも・・・と体調悪ければ答えてしまうかもしれん。

任せてるんだが,任せきれてないところが弱点。



▼ 突っ込み所満載です

通知の中身を見ると,文章がわかりづらい。

たとえば年金記録のお知らせでは,

「社会保険庁が把握しているあなたの年金記録は下記のとおりです。記録がもれている可能性がありますので,太枠内の加入記録を十分ご確認いただき,ご回答をお願いいたします。
※5000万件の確認中の記録の中に,あなたの記録と結びつく可能性のある記録があるため,お知らせしています。」

と突っ込み所満載の文章で書いてある。

「もれている可能性があります」ってあとは知らんわ的に言われても・・・善良な国民の神経逆なでするし。

「5000万件」などは,この場合あんまり意味ない情報やし。

「結びつく可能性」とかワケわからんし。

おこがましいが,しのゼミではせめて文面の添削をして進ぜよう。

「あなたの年金記録が失われている可能性があります。同封の回答用紙にご記入の上,ご返送をお願いします。お手数をおかけし,申し訳ありません。」

やっぱ最後は,申し訳ありません・・・じゃないだろうか?



▼ 現場対応まずまずです

確認のため最寄りの社会保険事務所に赴く。

初めて踏み入る場所は,夕方にも関わらず結構混雑している。

待ちあう人は,自分より年配の人がほとんど。

総合受付で番号札をもらって20分ほど待つと,自分の番号が呼ばれる。

窓口担当者に,特別便での年金記録に漏れがあって,漏れた期間は〇〇病院に勤めていた云々と説明する。

すると,担当者がPCで調べてくれて,

「確かにそうですね」となる。

面倒な作業はなく,特に問題なく確認が終わって終了。

某病院の派手な事務長さんの横領罪疑いもめでたく晴れた。



▼ 勉強になりました

1)特別便に選ばれるような「運の無駄使い」をしてしまったようなので,今後は賭け事などで大きな勝負は慎もう。

2)どうしても中途半端に任せなければならない状態であれば,それに対するリスクヘッジも怠りなくしよう。派手なヒトを悪いヒトと思いこむのはやめよう。

3)書き手の気持ちは文面に表れるので,通知文章は自己(保身?)のためでなく読み手のために書こう。

4)対面によるコミュニケーションは良いイメージを与えるので,上手に活用しよう。