ヘンなおじさんのネガティブキャンペーンagainstお寺 | 『しのゼミ』

『しのゼミ』

日常で出会った「気付き・笑い・学び」を綴っています

シノ家の妻は意外に信心に篤いが,

自分はそんなことにまったくの無頓着ときている.

最初はお寺参りなど面倒くさくって正月だけでええんちゃう?・・・って感じだったのが,

神社仏閣をめぐることが年とともにだんだんと好きになってきた.

まずなんと言っても,

精神的におごそかでおだやかで落ち着いた気持ちに誘われるのがいい.

静かに目を瞑って頭を垂れて手を合わせると,

自分が戻ってくるような気がする.

それに神社仏閣と一言で言っても,

その実はいろんなところにいろんなものがあるワケであって,

それぞれにいろんな味があって,

巡っても飽きないしおもしろい.



先週末には,

「注連縄や古いお守りなどを納めに」お寺参りということで,

「左義長,済んじゃったから」ということで,

「サギチョウって・・・何それ?」って感じで,

「サギ鳥?サギ蝶?詐欺長?それとも次郎長の子分?」って感じだったらば,

「注連縄の処分法も知らんの~アホッ」って妻にこき下ろされた.

まぁ・・・・・何事も勉強with我慢&辛抱である.



久しぶりに来たお寺でお参りを済ませ,

本堂の裏手にも廻ってからさあ帰ろう・・・となった時,

矢印の形をした看板が,裏手のさらに奥を示して「〇〇池・不動明王はこちら」と立っていた.

「お不動さんにも行ってみようか」と向かった先には・・・・・

リュックを背負ったおじさん(推定65歳)が道端にポツンと一人.

スタイルからすると「休日は一人で自然満喫ウォーキング」タイプか・・・

すれ違い際に「お不動さんはあそこ」と教えてくれたそのおじさんは,

単なるヘンで変わってるだけではなくこれまたえらくおしゃべりソーマッチで・・・.

問わず語りに,

このお寺の古い歴史と現状と課題をガイドさながらに教えてくれる.

さらに,

事情通しか知り得ぬお寺の舞台裏からフトコロ事情に至るまで詳細に語ってくれる.

はては,

昔あそこに見える池に自殺死体が浮いとって・・・とか,

ここの坊さんその脇を通っても手も合わさん!・・・とか,

周辺の大木を切りまくってばっかでけしからん・・・とか,

そのうちバチが当たるにそれ見とれ・・・とか,

どうとかこうとかああとかへえとか・・・.

こちらは彷徨える煩悩具足の身,

たとえ歴史と由緒ある霊場と言われても,

そんなことを聞かされた日にゃ,

もう二度と来たくはなくなるもので・・・・・.



ひょっとしてそれが狙いか?ヘンなおじさんよ・・・と思ったが,

お寺の裏手でまばらなヒトを捕まえては「悪行を説く」やり方は,

草の根と言えばあまりに根っこのちぎれた極小片に過ぎずで,

ネガティブキャンペーンとして効果的とはとても思えない.

まったく正体不明意味不明のこのおじさん,

このお寺の変革を望むドンキホーテというよりは,

むしろ寺内新勢力に追放され夢破れた老僧にも思えてくる.

いずれにしても,

ふとしたハズミに,

なかなか味のあるおじさんのなかなか味のある話が聞けたワケであって,

こんなまわり道もいいもんで・・・・・.