「得意の時候は,最も当に退歩の工夫を著くべし.一時一事も亦皆亢龍有り」
『思いがかなった時こそ,一歩さがる工夫をすべきである.時間的にも,事柄的にも,昇りつめた龍,つまり,尊貴を極めたものは,退歩を考えておかないと必ず敗滅の悔があるものである.』
(「言志四録」佐藤一斎著/川上正光訳 講談社学術文庫)
<しの訳>
得意時に一歩下がると,
他者からの攻撃の標的になりにくくなり,
自分のモチベーションが持続できるなどの
メリットがある.
政治の世界で権力中枢に長く居たければ,
「キングメーカー」になるのがよいとされるが,
これなんかも,
あえて一歩下がってトップに昇らないという,
処世術というか渡世の知恵なのかもしれない.
浮かれて天狗になってしまいがちな得意時だが,
そんな適った思いを(部分的に)あえて享受しないという,
選択肢もあることを知っておこう.
思いがかなってそれを享受したとすると,
今度は引き際のタイミングが難しい.
スポーツ選手の例がわかりやすいかもしれない.
手にした栄光が踏みにじられる形になってもそこにしがみつくか.
下り坂になる前にあるいはなってから適当なタイミングでもって退場するか.
Qちゃんはどうするんだろう・・・?
そんな余計なことを考えてしまう.
まぁ一庶民にはわからんが,
要は自分の価値観ちゅうか人生観や美学で決めざるをえないっちゅうことなんだろう.
失敗しても成功しても人生は難しい・・・・・.