外勤先で見た夢は・・・・・ | 『しのゼミ』

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日常で出会った「気付き・笑い・学び」を綴っています

外勤先の病院へ,今年度最後の病理診断にお邪魔した.

来年度(この4月)からは西日本大病理の(医師)人員が減る.

そのため,大学病院の仕事にある程度専念する必要がある.

現在は外勤として,病理診断をするためにニか所の市中病院に伺っている.

この4月からは,とりあえずその一つであるこの病院に伺うのをやめようとしている.

したがって,今日がこの病院にお邪魔する最後となる.



この外勤先の病院にはノコさんがいる.

この病院で病理検査を一人で切り盛りしている技師さんだが,彼女ともしばしのお別れである.

「シノ先生,今日は心をこめて薄切しました」っとノコさん.

うれしいことを言ってくれるもんだ.

気のせいか,いつもよりも非常に薄く切片が作られており,その薄さがそろっている.

シワも一切なく,染色ムラも全くない.



少しすると,外科の先生があいさつに見える.

「今までお世話になりました.これからもよろしくお願いします」

「こちらこそ,どっかでまたよろしくお願いします」

お互いに西日本大の系列病院内を異動しているので,近い将来にどこかで遭遇する確率は高い.

診断し終わって帰ろうとすると,今度は技師長さんがお見えである.

「お世話になりました」

「こちらこそ,勉強になりました」

その後には,なんと立派な花束が用意してあって(推定三千円ほど),

ノコさんからの贈呈である.

ここまでされると,さすがにちっとも悪い気はしない.

一端の有名人になったような感じっちゅうたらええか・・・・・.



外勤先から大学病院までの帰途,似合わぬ花束を持ったへんなおっさんに,いろんなヒトが好奇な目を投げかけてくる.

・・・・・もらうにはもらったが,でかいし似合わんしと~ってもカッコわり―な・・・・・

・・・・・でも思い返せば,外科の先生の発表の写真を撮ってあげたり,ノコさんに細胞診の勉強を強く勧めたり,いろいろあったな・・・・・

・・・・・自分なりに頑張って仕事できたし,そんな気持ちが通じたんかもしれん・・・・・

・・・・・ようがんばってるわ,自分(ほめたれや,ヨシヨシ)・・・・・



大学病院に帰ると,現在病理部にローテ中の研修医Sさんを捕まえて,早速このことを報告する.

シノ「・・・・・っでな,外科医のあいさつにノコさんから花束にと,至れり尽くせりで・・・・・しかし花束にはちょっと感激してしもーたわ」

S「そうですか,それはよかったですね」

シノ「ノコさんも,細胞診の勉強をますます頑張りますっちゅう意思表示やろか?」

S「まぁ~,そうかもしれませんけど,その市中病院も大変ですよね」

シノ「んっ?」

S「大学の病理医とのコネクションをなんとかつないでおきたいっていうことなんでしょうね」

シノ「・・・・・・・・・」

S「それに,その花束代って,けっこう外科の研究費から出てたりして・・・・・」

シノ「?・・・・・・・・」

S「シノ先生に花束を贈っとけば,しばらくは学界用の写真を無料で撮ってもらえる・・・という意味もあるのかもしれませんね」

シノ「!・・・・・・・・」

S「ひょっとして,ノコさんの細胞診の試験勉強の面倒もよろしく・・・・・な~んていう意味もあったりして・・・・・」

シノ「・・・・・・・・・」

S「シノ先生も大変ですね・・・・・」



ええい,うるさ~い.

いい夢を見る時間が少なくなったこの頃である.