はじめまして,アミです | 『しのゼミ』

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日常で出会った「気付き・笑い・学び」を綴っています

年度も押し詰まってきた今日この頃,管理人は報告書や申請書などのペーパーワークや事務的な根回しなどに振り回されている.

今日は,この4月から西日本大病理部で一緒に仕事することになったアミを,上司となる検査部教授のところへ挨拶に連れて行った.

事情が大学病院ならではなので少し触れておくと,西日本大病院には検査部と病理部がある.

それぞれに部長と称する教授がいて,機構図のうえでは独立している.

しかし,実際に働いているヒトのレベルでは,検査と病理はごっちゃになっている.

たとえば,実際に病理で働いている技師さん6名の内訳は,名簿上も病理部所属のヒトが3人,検査部所属のヒトが3人となる.

同じことがドクターレベルでもあって,病院病理を専任とする医師3名のうち自分を含めた2名は病理部所属,K先生が検査部所属である.

そんなもん一緒にしてしまえばいいやん・・・とか,実際に働いているところの所属に配置換えにすべきやん・・・とか,いろんな意見が出てくるだろう.

が,まぁこういうねじれたことをすんなり合理的にまっすぐにできないのが大学病院らしいところである.

で,名簿上の新しいボスとなる検査部教授にアミを紹介することになった.

ちなみに,現在は病理学講座の大学院4年生のアミは西日本大出身であり,学生時代に検査部教授の講義は受けているはずである.


「・・・失礼します,シノです」

「お~,シノ君か」

「実は,今度の4月からK先生に代わって病理で働いてもらうことになったアミ先生を連れてきました」

「あっ,そうかそうか」

「はじめまして,アミです,よろしくお願いします」

ついで,検査部秘書さんにも挨拶する.

「こんど,K先生の代わりに働きます.アミといいます」

「検査部秘書の〇〇です」

ひととおり丁重に挨拶を済ませて退散する.


「挨拶まで同行して頂いて,シノ先生,ありがとうございました」

「アミ,おまえなぁ・・・ぎゃ~っはっはっはっはっ・・・」

こらえていた笑いが爆発!

確かに検査部教授が学生全員の顔と名前を覚えていないのは当然だし,教授にとってはアミはほとんど初対面に等しいかもしれん.

しかし,学生時代にいちおうお世話になった恩師の一人である教授に対して,「はじめまして」などと自己紹介する教え子はアミしかおるまい!

「おまえ,やっぱ相当アホやな」

「え~・・・なんか変なこと言いましたっけ?」

「誰に向って,はじめましてや?」

「・・・検査部教授です」

「ホントにはじめましてか?」

「・・・そう言えば・・・変なこと言ってしまいましたね」

「おまえは病理の勉強の前に,社会人のための基礎マナー集みたいな本を読め!」

「そういえばシノ先生・・・」

「なんや?」

「あの秘書さんの名前ってなんでしたっけ?」

「・・・・・・・・」

どあほ,それくらい聞いてこい! 

まったく世話が焼ける・・・