研修医クンに学ぶ「いい資質」 | 『しのゼミ』

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今月は,西日本大病理部に卒後2年目の研修医が勉強しにきている.

通常の研修医は研修期間二年間において,(選択したプログラムにもよるが)一年目に内科とか外科とか産婦人科とか救急部などのメジャーどころを回る.

そして二年目には,小児科や精神科などに加えて,自分の進路も参考にしてローテーションする科を自由に選択する.

研修医クンは某マイナー科に進路が決定しているようだが,その科で将来必要になってくる病理の知識を教えてほしい・・・とのことで病理を選択したようだ.

彼はかなり優秀!.

そもそも彼は西日本大出身であり,学年の中でも成績優秀だったので,学生時代から顔くらいは何となく知っていた.

実際に一緒に仕事をしてみると,与えた検討例について,ポイントを漏れなくつかんでくるし,それ以外の細かい点までも丁寧に考えてくる.

それに人間性にも秀でているように思う.

これまでの付き合い(たった数週間だが)で,彼の中に見る「学ぶべきよい資質」を挙げてみると・・・


1)根気よさ
放っておいたら一日中でも顕微鏡を覗いている.よく眠くならんなぁ・・・

2)礼儀正しい
挨拶がしっかりできる.「お願いします」「ありがとうございました」をしっかりと言えるというだけのことだけど・・・

3)素直さ
なにか指摘を受けた場合,「そんな筈がない」と自分の正しさを思いこんでしまうことって結構多いが,とりあえず間違ってたかもしれんと思って聞く.

4)落ちつき
ジジくさっとか,おっさんくさっとか,老けてるっとか,何と言われてもいい.精神的に安定していて,ブレが少ないことは,相手に安心を与える.ブレの少ない判断にも直結する.

5)丁寧さ
手を抜かず一生懸命にやる.持てる力(そんなに無いけれど)を出し惜しみせず,すべて出し切る.

6)適応力
ひとつを指摘すると,自分なりにその指摘を咀嚼して,期待以上の答えを出してくる.

7)ウンチクをたれる
研修医の分際で生意気?な意見を言う.その積極性はとても大事!.

8)マイペースなのろさ
急かされても急がない鈍なのろさ.「自分は遅いから・・・」と言って,自分のペースを貫くマイペースさ.

9)興味を持つ
与えられたものは,何であれとりあえずおもしろがってやってみる.


・・・まぁざっとこれくらいのことを研修医クンに教えてもらった.

教えることで,実は教えられているってことは,教えた経験のあるヒトならば,誰もが感じることであろう.

教職の「役得感」って言ったらいいか?


それに引きかえ,自分は彼にどんな影響を与えることができているのだろう?

先日に読んだ本の影響で,今回の彼には,自分の経験を結構語ったりしているし,一緒に標本を見ながら問いを発するようなやり方を試みている.

これってやってみると,ホントに教育効果が高いように感じるけれどもどうなんだろう?.

まぁ教職は,正直なフィードバックがなかなか返ってこないし,それを目的としちゃいけないんだろうけど・・・・・.

比較がしにくいので正確な効果はわからないけれど・・・,いい効果を与えていると信じたい.