コミュニティにムカつく人がいる時 | 家庭を子どものBASEに 佐伯和也公式ブログ

家庭を子どものBASEに 佐伯和也公式ブログ

子どもが思う存分遊ぶ(ゲーム含む)ことで、知的好奇心が育ち、それが勉強にも繋がっていく

コミュニティにムカつく人がいる時、

 

その人の行動を改めさせたくなるし、

 

謝罪させたくなったり、

 

その場から排除しようとしたくなる。

 

 

 

でも、その「むかつく人」っていうのは、もしかしたら、

 

「コミュニティをより良くしてくれるヒントをくれる人」

 

なのかもしれないんよな。

 

 

 

そもそも、なんでムカつくのか?っていうと、

 

「その人の言うことに心当たりがあるから」

 

なんだよね。

 

 

 

例えば、

 

「お前は、本当に、パスタと鮭を足し合わせたような顔をしてるよな!!

 

今日から、お前のことをサーモンのクリームパスタって呼ぶわ!」

 

って言われても、

 

「え?どゆこと??」

 

ってなるやんか(笑)

 

 

 

「貴様をしめじとサーモンの和風スパゲッティにしてやろうか!」

 

「そこまで強情なら、お前のサーモンをスモークにしてやってもいいんだぞ・・・!」

 

「もうお前なんて、いくらを食べすぎて、痛風になってしまえばいい!!」

 

「え、あ、そう?いくら大好きやから逆に嬉しいわぁ」

 

「おっと、そこを動くな!

それ以上動くと、お前のいくらとサーモンがどうなっても知らないぞ!」

 

みたいな感じ(?)なんですよ。

 

意味不明なことや心当たりが無いことを言われても、ピンと来ないから怒りも湧いてこない。

 

 

 

でも、心当たりがあることを言われると、自分が触れられたくないところやから、イラッとするんよな。

 

「触れてほしくないところだから、イラッとする」

 

っていうもたしかにそうなんやけど、

 

「心当たりがある」

 

んだよな。

 

 

 

心当たりがあるんだけど、向き合う勇気が無かったり、それを何とかする自信も無い。

 

怖い。

 

不安、

 

どうしよう・・・

 

え、どうしたらいいか分からんねんけど・・・・

 

怖いわぁ・・・

 

こんな自分が嫌

 

何とかしたいけど、どうせ無理

 

何度もやってみたけど、やっぱり無理

 

やっぱり自分はダメなんだろうか・・・

 

もうどうしようもないのかな

 

ほんとにヤダ

 

無理

 

勘弁してほしい・・・

 

こんなの誰にも見られたくない

 

隠していたい

 

恥ずかしい

 

きっと変だと思われる

 

ダメなやつだと思われるかもしれない

 

こんなやつ、何の役にも立てない

 

 

 

そうしたら、私はここに居られないかもしれない

 

 

 

そんな恐怖心、不安感がある。

 

その大元を辿っていくと、

 

「そんな私は、ここに居てはいけないかもしれない」

 

ってなりそうで、それが怖い。

 

 

 

だから、そうなる前に、ムカツク人を怒りを使って、何とかしようとしちゃう。

 

自分が、ここに居られるようにするために、その人を変えたり、排除しようとするわけ。

 

 

 

言い換えれば、

 

「その人がムカツク」

 

っていうのは、

 

「相手を排除して、自分がここに居る」

 

か、

 

「自分がここに居られなくなって、相手がここに居るか」

 

の二択になっている、っていうこと。

 

 

 

そうなると、

 

「どちらがここに居るのか?」

 

っていう領土争いが起こり、バトルになる。

 

 

 

そのために、

 

「怒り」

 

を使ってるわけね。

 

 

 

 

 

 

 

「じゃあ、どう考えたらいいか?」

 

っていうと、

 

「自分も、その人も、ここに居られるにはどうしたらいいか?」

 

っていう話なんだけど、そのためには、

 

相手の話に思い当たる節がある

⇒ありがたいアドバイスだと受け取って、向き合って改善していく

 

相手の話に思い当たる節が無い

⇒ただのムカツク発言なので、「そういう言葉はムカツク」ってちゃんと言う

 

です。

 

 

 

つまり、

 

「相手の話が妥当なものかどうかをちゃんと判断をする」

 

っていうこと。

 

 

 

根も葉もないことを言われるのは、それは自分の尊厳を傷つける行為だし、許しちゃいけない。

 

心当たりがあることを言われるのは、ムカツクんだけど、

 

「それに対する自分の考えをまだ相手に伝えていない」

 

ってことなので、それを相手に伝えていく。

 

 

 

プライベートなこととか、触れられたくないこともあると思う。

 

その場合は、そういうことをちゃんと言う。

 

触れてほしくないと言ってるのに、相手が理解できないなら、もうそこはバトルやね。

 

 

 

相手の発言にムカツク場合って、

 

「言ってないことを言い当てられていて図星」

 

っていう場合と、

 

「言ってるのに聞いてもらえていない」

 

っていう場合がある。

 

 

 

その場を全員にとって「安全基地」にしていくには、

 

前者は、

 

「ちゃんと言おうぜ」

 

って話で、後者は、

 

「伝わるまで何度も伝えよう」

 

です。

 

 

 

 

 

 

 

「ムカツク」

 

っていうのは、相手の関わりがトリガーになって引き起こされる感情かもしれん。

 

 

 

でも、個人的な感情なんよね。

 

ムカツクから相手を排除しようとしたり、相手を攻撃しようとするのは、あんまりよろしくない。

 

対話においては、感情的になった方が負けなんよ。

 

相手の言ってることの方が正当性があることを認めてしまう。

 

ほんで、自分の主張を飲み込むしかなくなる。

 

 

 

感情が湧き起こってるうちは対話できないから、感情はまず鎮めてあげる必要がある。

 

図星なほどムカツクんだけど、

 

「そう言われると、たしかに図星なんだけど、図星だからこそムカツク」

 

ってちゃんと言葉にして、自分でも認めるし、相手にも伝える。

 

 

 

図星だからって、何でもかんでも相手に言っていいわけないやん?

 

「言ってることが的を射ていること」

 

と、

 

「相手がムカツクの分かってて言うこと」

 

は必ずしも両立するとは限らない。

 

 

 

つまり、

 

「相手をむかつかせず、すんなり受け入れられるような伝え方」

 

もあるわけよ。

 

 

 

「どうやったら、すんなり受け入れられるのか?」

 

っていうのは、人によって違う。

 

 

 

やから、

 

「そう言われるとムカツクから、こういう伝え方をしてほしい」

 

みたいなリクエストまで言えるといいね。

 

 

 

「あなたの言い方がムカツク」

 

って言われても、何て言っていいか分からんかったりするから、

 

「そう思った時は、まずは共感して、私の気持ちを理解して、受け止めてほしい。

 

それから、さっき言ったみたいなことを言ってもらえた方が、すんなりと受け入れられる」

 

みたいなことを伝える。

 

 

 

「ムカツク」

 

っていうことは、

 

「自分が求めていたコミュニケーションとは、違うコミュニケーションを取られた」

 

っていうことでもあるんよね。

 

 

 

「じゃあ、自分が求めていたコミュニケーションっていうのは?」

 

っていう話になってくるやんか。

 

 

 

やから、ムカツク相手には、

 

「そういう言い方じゃなくて、こういう言い方をしてほしい。

 

そうしたら、私は傷つかずに受け入れられる」

 

みたいなことを伝える。

 

 

 

「言わずに、我慢して、陰で不平不満を言う」

 

っていうが一番良くない。

 

自分にとって、一番良くない。

 

 

 

だってさ、その人から受けたムカツク気持ちをずっと引きずるわけやん?

 

ずっと嫌な気持ちで過ごさないといけなくなるし、その人に対する嫌悪感も日に日に増大していく。

 

 

 

伝えても伝わらないこともあるけど、

 

「思っていることがあるのに、伝えていない」

 

っていうのが一番、自分にとって良くない。

 

 

 

ムカツクから、何も伝えずに引いて、裏でこそこそ悪口を言うのが、一番良くない。

 

ストレス溜まるし、

 

「やっぱり自分は言いたいことも言えない」

 

って自己効力感を下げるし、自分を責めたり、相手を責めたりする。

 

 

 

何よりも、

 

「人生に妥協し始める」

 

んよね。

 

 

 

だから、伝えずに、裏でこそこそ陰口言うのが、一番良くない。

 

ムカツク相手には、

 

「言ってることが図星なら、感じたことを相手に伝えつつ、言ってることが的を射ているなら真摯に受け止める」

 

「言ってることが的外れなら、ただのムカツクやつなので、感じたことを相手に伝える」

 

「そして、自分が求めることがあるなら、リクエストもする」

 

っていうこと。

 

 

 

ムカツク人がムカツクコミュニケーションを取るようになったのも、その人がダメなわけでもないし、悪いわけでもない。

 

ただ知らなかったり、気付けなかったり、そういうことを教えてもらってこなかったから。

 

もしくは、その人なりの精神的な課題があるんよ。

 

 

 

そこを責めるのではなく、

 

「どうやったら、良い関係が築けるかな?」

 

っていうところを諦めない。

 

 

 

 

 

そして、その人もコミュニティの一員であるならば、

 

「自分も、その人も、居心地の良いコミュニティ」

 

にしていきたいよね。

 

 

 

「人がコミュニティに合わせる」

 

っていうんじゃなく、

 

「コミュニティを人に合わせて作り変えていく」

 

っていう発想です。

 

 

 

例えば、不登校の子どもが学校に来るようにするのに、

 

「子どもを学校に合わせる」

 

のではなく、

 

「学校が子どもに合わせるようにする」

 

っていう発想をするのに似てる。

 

 

 

ただ、この考え方は、

 

「これから、そのコミュニティに入ってくる人」

 

に対しては変わるんよ。

 

 

 

新しく参加してくる人は、

 

「すでに出来上がってるコミュニティ」

 

に入ってくるんだから、

 

「どういうコミュニティなのかを了解して入ってくる」

 

はずよね。

 

 

 

自分が求めるようなコミュニティであれば参加すればいいし、

 

そうじゃないなら、参加しなければいいだけ。

 

 

 

新しく入ってくる人に向けて、コミュニティを作り変えていくなら、それは無際限になってしまって、コミュニティが崩壊していくことになりかねない。

 

だから、コミュニティは維持しながら、そこに合う人が参加できるようにしていく。

 

 

 

すでにコミュニティメンバーである人の中に、ムカツク人がいるなら、

 

「自分も、その人も、居心地が良いコミュニティ」

 

にしていく。

 

 

 

そのためには、ムカツク相手には、

 

「言ってることが図星なら、感じたことを相手に伝えつつ、言ってることが的を射ているなら真摯に受け止める」

 

「言ってることが的外れなら、ただのムカツクやつなので、感じたことを相手に伝える」

 

「そして、自分が求めることがあるなら、リクエストもする」

 

ってやりながら、お互いにより良いコミュニケーションを模索していきたいなと思うんよね。

 

 

 

 

 

★メルマガ登録はこちら★

「子どもが自分から勉強を始める親のコミュニケーション」

※BASE式ゲーム大全、連載中!

 

★公式LINEの友達追加はこちら★

 

 

★Youtube Live★

3月6日(水)20:00~21:00

BASE Live

 

3月20日(水)20:00~21:00

BASE5期めぐちゃんと対談

BASE Live