自分で決められない子ども | 家庭を子どものBASEに 佐伯和也公式ブログ

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子どもが思う存分遊ぶ(ゲーム含む)ことで、知的好奇心が育ち、それが勉強にも繋がっていく


子どもが塾に行くのを決めて、しばらく後に、


「やっぱり辞める」


って言い出したら、親が、


「あんたが行くって言うから通わせたのに、すぐ辞めるなんて許せない」


って言うてみたり。




子どもが、


「進研ゼミやりたい」


っていうから始めてみたものの、ぜんっぜんやらへん。


そしたら、親が、


「あんたがやりたいって言ったんだから、もうちょっとちゃんとやりなさい」


って言うてみたり。





この親の態度は、


「判断ミスを許さない」


「決断の変更を許さない」


っていう態度なのよね。




親が、判断ミスや決定の変更を許さない態度を取ると、子どもはどうなっていくか。


子どもの立場に立ってるのを想像してね。




子どもは、


「後から決定を覆すのはダメなんだな」


「やっぱりやめた!はやっちゃダメなんだな」


って思うよね。




そしたら、子どもが親から怒られないために取る選択は、


「一度選んだら、最後までやり通す」


だと思う?




そういう子どももいる。


でも、大多数の子どもは、


そもそも決断をしない


っていう方を選択する。




だってさ、選んだ後にどう気分が変わるかなんて、子どもにも予測はできひんやんか。


選んだ後に、もっと良いのが出てくるかもしれへんやんか。




そしたら、


「もっと良いやつ」


「もっと続けられるやつ」


って待ってる間に、気付けばめっちゃ時間経ってるのよね。




こういう人をなんて言うかといえば、


「自分で決められない」


って言うの。




思い切った決断は、


「違うかったら変えればいいや」


があるから、思い切れる。




例えば、大学を選ぶ時に、


「もし、中退を選択したら、家族が殺されます」


なんて言ったら、大学選ばれへんよ笑




「大学が嫌だったら中退もあり」


だからこそ、気軽に選択できる。




子どもの頃に、


「一度決めてやり通した経験」(親に何も言われずにね)


「一度決めたけど、やめたり、変えたりした経験」


がいっぱいあるから、ほんとに自分に合うものなら何があっても続けるし、ちょっとでも違うなと思ったら、すぐにやめられる。




やめたり変えたりするのは悪いことじゃなくて、


「これじゃなかった」


ってことが分かるだけ。




つまり、


「もっと良いやつが他にある」


ってことが分かったんよ。




そうやって、自分の判断の精度を上げていく。


「子どもはまだ自分で判断できない」


なんてよく聞くけど、あれは間違ってる。




「子どもだから」


じゃなくて、


「判断にまつわる経験が少ないから」


ってだけ。




だから、親が、


「子どもだから判断できない」


と思い込んで、子どものうちに判断させないようにしていたら、判断経験が圧倒的に不足するから、


「大人になったのに判断できない人」


が育つ。




ここで初めて、


「判断できないと思い込んでたのは間違いだった」


「判断できないのは子どもだからじゃなかった」


ってことに気付くんじゃないかな。




そこで気付いたんなら、そっから取り返していくしかないよね。


だから、本当は、子どもが小さいうちから、子どもに色んなことを決めさせてあげてほしいなと思うのよ。


「遊びの解放」も、子どものことを子どもに決めてもらう関わり方です。




子どもを


「自分では決められない人間」


に育てたかったら、子どもが決めたことに対して、


「自分で選んだんだから、最後まで貫きなさい」


「もっとしっかり考えなさい」


ってやればいい。




子どもを


「自分で判断できる人間」


に育てたかったら、子どもの決定や、決定したことの変更、やめることなどに、親が口出すのをやめたらいい。




「進研ゼミやりたい」


「いいよ」


「進研ゼミやめたい」


「いいよ」


「また進研ゼミやりたい」


「いいよ」


でいい。




子どもがやめたいとか、またやりたいとか言うのは、必ずなんか気持ち的な理由がある。


そこは聞いてもいいし、聞かなくてもいい。




聞いて、


「そんな理由ならダメです」


ってやると、子どもは理由を話さなくなるか、嘘をつくようになる。




親が子どものことを良いとか悪いとかジャッジしても、なんも良いことないのだ。


ジャッジをせずに、子どもの理由を掘り下げていく聞き方もある。


でも、それができるのは、


「どんな理由であっても、子どもが決めたことならオッケー」


ってできる人だけ。




子どもに自分で決められる人になってほしいんなら、大前提として、子どもの決定にごちゃごちゃ言わない。


ジャッジしない。


ねじ曲げようとしない。


子どもの決定を尊重する。




子どもの決定の精度を上げる関わりをするなら、どんな決定も受け容れる覚悟をしてから。


親の意向に沿わせようとしてたら、


親がジャッジしたまんまなら、


それは子どもの決定の精度を上げようとしてるんじゃなくて、


「親の決定の方が正しいと思い込んでて、子どもの決定をねじ曲げようとしてるだけ」


です。





 

 

 

 

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