生徒が不登校になった時に学校の先生がやるべきこと | 家庭を子どものBASEに 佐伯和也公式ブログ

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子どもが思う存分遊ぶ(ゲーム含む)ことで、知的好奇心が育ち、それが勉強にも繋がっていく

今日は、学校の先生に向けて、

 

「生徒が不登校になった時の対応の仕方」

 

を書いていこうと思います。

 

 

 

というのもですね、色んな親の話を聞いていると、気付かないのか、知らないのか、地雷を踏みまくってる先生がけっこういることが分かってきました。

 

学校の先生で、自分のクラスや学校に不登校児がいるなら、一度は読んでもらいたい内容です。

 

 

 

では、いきましょう!

 

 

 

結論から言えば、

 

「地雷」

 

とは、

 

「子どもの信頼を失う行動をしてしまっている」

 

っていうことです。

 

 

 

子どもとコミュニケーションを取るためには、

 

「信頼関係」

 

が何よりも大切です。

 

 

 

信頼関係が築けていなかったら、どれだけ子どもに学校に来てもらいたくても、そもそも、

 

「先生の言葉が子どもに届かない」

 

んです。

 

 

 

学校に来てもらうとか何とか以前の話です。

 

子どもの安否確認とか、教育委員会に報告しないといけないとか、先生としての使命とか、色々と理由があるとは思います。

 

 

 

そのどれもが、

 

「先生側の理由」

 

です。

 

 

 

先生側にいかなる理由があろうとも、

 

「子どもに寄り添わずに、先生側の理由を押し付けた時点でアウト」

 

です。

 

 

 

「先生は、君に学校に来てほしいんだよね」

 

「みんな、君が来てくれるのを待っているよ」

 

とか何とか言うんだけど、そんなことはどうでもいいんです。

 

 

 

子どもにとって大事なことは、

 

「こいつは信用できるのかどうか?」

 

です。

 

 

 

「こいつは、私(僕)に寄り添ってくれるんか?」

 

です。

 

 

 

中には、

 

「友達を遊びに行かせて、様子を探るスパイとして送り込む」

 

「子どもが『写真は嫌だ』って言っているのに、写真を撮らせようとする」(アルバムや、集合写真的なもの)

 

とかとか、明確に子どもが嫌がることや、姑息な手段を使って、子どもの様子を探ろうとしたり、学校に来させようとする先生もいます。

 

 

 

ほんとに、そんなの一発アウトで、実際、子どもに一瞬で見抜かれました。

 

スパイとして送り込んだ友達に、逆に、先生の動向を探ってもらうように言っていました(笑)

 

 

 

いくら先生だからって、子どもの気持ちに寄り添おうとせずに、子どものことをなめた真似したら、一発で信頼関係が崩れます。

 

信頼関係が崩れたら、もうその子どもとは話す機会が無くなることだってあります。

 

 

 

 

 

逆を言えば、いくら子どもが不登校になろうとも、

 

「子どもと信頼関係が築ければ、子どもと会うチャンスが生まれる」

 

っていうことです。

 

 

 

例えば、子どもがゲーム好きだと分かったんなら、

 

「そのゲームで遊んでみて、詳しくなってみる」

 

と、子どもと共通の話題が生まれて、子どもとコミュニケーションが取りやすくなります。

 

 

 

そういう話は、この記事にも書きました。

 

学校を子どもに合わせると不登校は減るはず

 

 

 

 

ただ、先生が、子どもの気持ちのうち、最も寄り添わないといけないのは、

 

「何らかの理由があって、学校に行きたくない」

 

っていうことです。

 

 

 

子どもの

 

「学校に行きたくない」

 

っていう気持ちを理解して(理由は分からなくてもいい)、

 

「学校には無理して来なくてもいいよ」

 

っていう態度をちゃんと示すことが大切です。

 

 

 

もちろん、

 

「学校には無理して来なくてもいいよ」

 

っていうのが本心である必要があって、そう言いながら、

 

「友達を遊びに行かせて、様子を探るスパイとして送り込む」

 

なんてやると、

 

「先生の嘘つき!」

 

ってなります。

 

 

 

嘘をつく人は、先生でなくても信用を失いますよね。

 

 

 

「学校には無理して来なくてもいい」

 

っていうことが理解できたら、

 

「あわよくば学校に来させよう」

 

っていう欲は手放しましょう。

 

 

 

「学校に行きたくないのもOKだよ」

 

って理解を示しているのに、

 

「あわよくば学校に来させよう」

 

なんて、

 

「何とかして、目の前の女の子とエッチしようと目論む男子」

 

と何も変わりません。

 

 

 

そんな下心、見抜かれた時点で終わりですよね。

 

 

 

子どもが学校に行きたくなくなる時、親は

 

「子どもを学校に行かせなければ」

 

っていう固定観念を持っていたりするから、子どもの味方になり切れないことが往々にしてあります。

 

 

 

その時に、先生まで、

 

「子どもを何とかして学校に来させよう」

 

ってやってしまうと、

 

「学校に行きたくない子ども」

 

の味方が誰もいなくなります。

 

 

 

子どもにとって大切なのは、

 

「学校に行けること」

 

ではありません。

 

学校に行けなくても、子どもは大人になれるし、働いて、社会に貢献することはできます。

 

 

 

子どもにとって大切なのは、

 

「自分の味方をしてくれる信頼できる大人がいてくれること」

 

です。

 

 

 

それは、親であっても、先生であってもいい。

 

親は、必ずしも子どもの味方になれるとは限りません。

 

そんな時、先生だけでも子どもの理解者となり、味方になれるのであれば、子どもは先生の存在を心の支えにして、力強く生きていけるんです。

 

 

 

子どもをより強い心を持った存在に育ててくれるのは、

 

「教育」

 

もその役割を担いますが、それよりも前提にあるのが、

 

「子どもの味方をしてくれる信頼できる大人がいてくれること」

 

なんです。

 

 

 

「教育はどうでもいい」

 

って言いたいわけじゃないです。

 

 

 

教育は、

 

「子どもの味方をしてくれる信頼できる大人」

 

がいて初めて効果を発揮します。

 

 

 

もし、

 

「自分の味方をしてくれる信頼できる大人」

 

がいなかったら、どれだけ素晴らしい教育を施しても、子どもに教育的効果は発揮されません。

 

 

 

信頼できない大人の言葉なんて、聞きたくないでしょ?

 

 

 

 

 

 

 

というのも、1955年にエミー・ワーナー博士がハワイのカウアイ島で行った大規模な調査により、

 

「どれだけ厳しい逆境に立たされた子ども」

 

であっても、

 

「自分の味方をしてくれる信頼できる大人」

 

が少なくとも1人でもいれば、その子どもは逆境に負けず、強い自己肯定感を持って成長していけることが確認されています。

 

 

 

そして、

 

「自分の味方をしてくれる信頼できる大人」

 

になれる最も身近な存在は、親ですが、その次に身近な存在は

 

「先生」

 

なはずです。

 

 

 

だからこそ、先生が本当に

 

「子どもには真っ当に育って、社会で活躍してほしい」

 

と願うのであれば、先生の役割は、

 

「子どもを学校に来させること」

 

ではなく、

 

「子どもが信頼できる大人になること」

 

なんです。

 

 

 

学校に行くことで、子どもは真っ当な人間になるわけじゃない。

 

ちゃんと授業を受けるから、子どもは真っ当な人間になるわけじゃない。

 

先生が、

 

「子どもの信頼に足る大人」

 

だったからこそ、子どもは先生との交流を経て、真っ当な人間になっていくんです。

 

 

 

たくましく、自信に満ちた心で、生きていけるようになるんです。

 

 

 

先生は、子どもにとって、それだけ重要なポジションにあります。

 

 

だから、子どもが不登校になった時には、

 

「子どもを学校に来させようとすること」

 

をやめて、子どもが興味あることに、関心を持って取り組んでみてください。

 

 

 

そして、先生は、

 

「子どもの第一の理解者」

 

になってあげてください。

 

 

 

そしたら、きっと子どもは不登校であっても、自信を持って生きていくことができるようになるはずです。

 

 

 

 

 

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