なぜ、夫は家事をしないのか | 家庭を子どものBASEに 佐伯和也公式ブログ

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子どもが思う存分遊ぶ(ゲーム含む)ことで、知的好奇心が育ち、それが勉強にも繋がっていく

「なぜ、夫が家事をしないのか」

 

っていう話です。

 

 

 

これ、子どもの将来にも繋がる大事な話。

 

息子が将来、何もしないダメ男になるのか、そうでないのか。

 

娘が将来、何もしないダメ男に引っ掛かるのか、そうでないのか。

 

 

 

「なぜ、夫が家事をしないのか」

 

について考えていくと、

 

「どうしたら、将来、息子がダメ男にならないか」

 

「どうしたら、将来、娘がダメ男に引っ掛からないか」

 

が見えてくる。

 

 

 

 

 

 

 

「なぜ、夫が家事をしないのか」

 

っていうのの理由は、一つしかなくて、

 

「妻が全部の家事をしているから」

 

なのよね。

 

 

 

「やりたいと思う家事」

 

はまぁやるんやけど、

 

「やってほしいと思う家事」

 

「やらなくていい家事」

 

まで自分でやっててね。

 

 

 

それも

 

「家族のため」

 

なんて言って。

 

 

 

それが

 

「妻の務め」

 

だと思って。

 

 

 

どうして、そう思うようになったかと言えば、

 

「自分の母親がそうしていたから」

 

に他ならないわけで。

 

 

 

そんなお母さんを見ながら、

 

「あぁ、私も結婚したら、お母さんみたいにやるのかなぁ」

 

って何となく思ってたりしてて。

 

 

 

自分の母親も、我慢して、自分を後回しにして、全部を1人で背負ってると、自分もそうしやすい。

 

自分も家事を全部こなしてしまうか、

 

家事を全部こなそうとしても上手くできずに、自分を責めてしまうか、です。

 

 

 

親が自己犠牲だと、子どもも自己犠牲になりやすい。

 

自己犠牲できればOKで、

 

自己犠牲できなければ自分を責める。

 

 

 

自己犠牲の時点で、自己肯定感低いし、人生はハードモードです。

 

そんな自己犠牲すらできないなんて・・・(あ、察し)ってなります。

 

 

 

そして、事あるごとに、

 

「辛い」

 

「手伝いもしない夫は・・・ぐちぐち」

 

と愚痴愚痴、イライラしながらも、こなしちゃってる。

 

 

 

つまり、お母さんとの関係が良くても、良くなくても、

 

「お母さんがそうしていた」

 

から、自分もそうするんだな、と思ってて、実際、そうなってた。

 

 

 

 

 

 

 

「妻が家事をやる」

 

ので、

 

「夫は家事をやらない」

 

のです。

 

 

 

夫は何をしているのかと言えば、妻がやらないことをやります。

 

それは、

 

仕事だったり、

 

子どもとの体力使う遊びだったり、

 

飲み会だったり、

 

ゴルフだったり、

 

遊びだったり、

 

子どもに優しくする役目だったり。

 

 

 

そうやって、家族の中では自然と役割分担ができていく。

 

 

 

そんなお母さんがいる娘は、同じように、

 

「私もお母さんみたいになるのかなぁ」

 

「私もお母さんみたいになるんだろうなぁ」

 

「私はお母さんみたいになりたくない!・・・でも、他にやり方が分からないから、なるんだろうなぁ」

 

っていう人生を無意識のうちに選択していく。

 

 

 

「本当はなりたくなかったのに気付いたら、お母さんみたいになってた」

 

っていう人もいる。

 

 

 

娘は、

 

「自分が家事を全部やるんだろうな」

 

って思ってるんだから、自然と何もしないダメ男を夫にしやすい。

 

 

 

母親が家事を全部やって、父親が家事を全くしないと、娘はダメ男に引っ掛かりやすいんです。

 

実際に、そういう研究があって、ダメ男に引っ掛かる率は高くなるらしいよ。

 

 

 

 

そして、そんなお母さんがいる息子は、

 

「お母さんが全部やってくれるから、僕はやらなくていいんだ」

 

「お母さんが全部やってくれているし、お父さんは何もやらないから、僕もお父さんみたいになりたい」

 

って思って、ちゃんと何もやらない男になっていく。

 

 

 

全部やってくれるお母さんは、息子をダメ男にします。

 

お母さんが全部家事をやってるんだから、お父さんは家事をほとんどしない。

 

 

 

家事をほとんどしないお父さんを見て、息子は

 

「自分もお父さんみたいになるんだろうな」

 

って思って、ちゃんと家事をしなくなる。

 

 

 

男が女のために尽くすために存在してるのは、生物界全体を見ても明らかだし、女性が喜ぶと男性は嬉しいもんなのよ。

 

それが本来の男性性なんだけど、お母さんががんばって、お父さんががんばらない構図を作ってると、息子の男性性が弱くなる。

 

そして、何もしないダメ男になっていく。

 

 

 

 

 

 

 

「反面教師」

 

っていう言葉があるけど、自分の母親との関係が悪い時に、

 

「お母さんみたいになりたくない!」

 

って思うと思うんですけど、でも、蓋を開けてみると、あんなに嫌だった、

 

「お母さんみたい」

 

になってたりするんだよね。

 

 

 

反面教師にしようとしてたはずが、教師にしてた。

 

反面になってなかった。

 

 

 

この理由も簡単で、

 

「母とはそういうものだ」

 

「妻とはそういうものだ」

 

って言語でも、非言語でも教えられてきたからなんだよね。

 

 

 

「そうじゃない」

 

を選択しようとしたら、

 

恐怖

 

罪悪感

 

不安

 

心配

 

っていう感情が出てくる。

 

 

 

「母とはそういうものだ」

 

「妻とはそういうものだ」

 

を選んだ方が、どういうものかを自分が知ってる分、安心するんです。

 

 

 

安全パイを選択することで、

 

「そういうものだ」

 

っていう枠、固定観念にハマりにいくことで、僕らは

 

「安心」

 

を得ているんです。

 

 

 

幸せとか、

 

成長とか、

 

そういうのを後回しにして、

 

「安心」

 

「今まで通り」

 

「だいたいどうなるか分かる」

 

っていうのを取りに行く。

 

 

 

その結果、

 

「夫が家事をやらない」

 

になっているわけです。

 

 

 

よく、

 

「女の子の初恋の相手は、お父さんだ」

 

みたいな言葉があるけれど、お父さんが家事を全くしないなら、

 

「家事をやらなかったお父さんみたいな、家事をやらない夫を選んでた」

 

っていうことになる。

 

 

 

 

 

将来、息子を家事を全くしないダメ男にもしたくないし、

 

将来、娘には家事を全くしないダメ男に引っ掛かってほしくないじゃない?

 

そう思った場合、お母さんの取る選択は、大きく分けて3つあります。

 

 

 

1.納得して受け容れる(=不満を言うのをやめる)

 

2.教育して、夫の成長を待つ

 

3.別れる

 

 

 

それぞれ説明していくね。

 

 

 

 

 

1.納得して受け容れる(=不満を言うのをやめる) 

 

 

「自分が家事を全てやっている」

 

っていうことを納得して受け容れるなら、不満を言っちゃいけない。

 

 

 

「不満を言う」

 

っていうことは、

 

「納得していない」

 

ってことだからね。

 

 

 

「納得して受け容れている」

 

っていうことは我慢でもなくて、

 

「やりたいからやっている」

 

にするということ。

 

1つ1つの家事について、自分の認識を見直して、どれも楽しくできるように工夫したりする。

 

 

 

そして、これをするには、

 

「自分の母親との関係を見直す」

 

っていうことも必要です。

 

 

 

なんでかっていうと、母親との関係から

 

「母とはこういうものだ」

 

「妻とはこういうものだ」

 

を学習してるから。

 

 

 

母親との関係を見直さない限り、家事を全てやることを納得して受け容れる・・・

 

純粋に自分の意思で家事をすることはできません。

 

 

 

 

2.夫を教育をして、成長を待つ 

 

2をやっている人で、上手くいっていない人は、

 

「教育」

 

の意味を取り違えているんだと思う。

 

 

 

「教育」の本質は、

 

「相手を変える」

 

のではなくて、

 

「相手が成長するように関わる」

 

です。

 

 

 

「夫を批判して、ダメ出しして、変えようとしている」

 

とか、

 

「夫に手取り足取り教えて、細かく指示を出して、動かしている」

 

とかっていうのは、教育じゃないから、夫は成長しない。

 

 

 

成長しない、っていうことは、

 

「自分で考えて動くことは無い」

 

っていうことを意味してる。

 

 

 

つまり、

 

「ずっと指示を出し続けないといけない」

 

ので、結局、自分でやっているのと労力はそれほど変わらんわけね。

 

 

 

この場合の「教育」で、一番最初にやることは

 

「まずは、自分が家事をやるのをやめる」

 

です。

 

 

 

いきなり全部はやめなくていいよ。

 

それは自分も精神的に不安定になるだろうし、他の家族もびっくりするからね。

 

まずは、何か1つだけでいいから、家事をやめてみる。

 

 

 

それと並行して、

 

「どうして、家事をやめようと思ったのか」

 

「これから、どういう家庭を作っていきたいのか」

 

っていうことを改めて夫婦で話し合う必要があります。

 

 

 

それが

 

「教育」

 

です。

 

 

 

 

 

「教育」について「炎の講演家 鴨頭嘉人」さんの話を紹介します。

 

 

 

彼がマクドナルドの店長時代に体験したことは、

 

仙台のお店では従業員(バイト含む)を信用せずに、指示を出し、ダメ出しを出し、従業員を動かそうとしていた

⇒その結果、売り上げは落ち、従業員はやめ、上司から青森にある弘前市のお店に飛ばされる

 

弘前のお店では、従業員(バイト含む)を信用し、ひたすら自分の想いと理想を語り続けた

⇒その結果、従業員は自ら考え、お客様満足度、従業員満足度、売上の伸び率が全店舗でNo.1になった

 

そうです。

 

 

 

この弘前のお店で、鴨頭さんがやっていたことが、

 

「教育」

 

だったわけです。

 

 

 

やから、夫を動かそう、夫を変えようとするのをやめる。

 

夫への不信をやめる。

 

夫を信じることか始める。

 

 

 

それが、

 

「まずは、自分が家事をやるのをやめる」

 

なんです。

 

 

 

なんで自分が今まで、不満たらたらながらも家事をしてきたかと言うと、

 

「私がやらねば、誰がやる」

 

なんですよね。

 

 

 

言い換えれば、

 

「私がやらなかったら、誰もやらない」

 

って、信用をしていなかったわけです。

 

 

 

そう思うようになったのは、

 

「母親も不満たらたらで家事をしていた」

 

「母親が家事をしている姿が大変そうだった」

 

「母親は家事に追われて、やりたいこともできていなかった」

 

っていうような母親を、他の誰も手伝わなかったからです。

 

 

 

そういう母親を見て、

 

「誰もやらないもんなんだな」

 

って思うようになってたわけです。

 

 

 

それが世代をまたいで、自分が結婚した時に、

 

「夫を信じない」

 

っていうところから、物語は始まってます。

 

 

 

で、「夫を教育する」って考えた時に、

 

「まずは、自分が家事をやるのをやめる」

 

なんだけど、次にやることは何かというと、

 

「どういう家庭にしたいのか、どんな家族の関係にしたいのか、理想を語る」

 

っていうことです。

 

 

 

なんで、

 

「母親と同じような感じになっているか」

 

っていうと、

 

「お母さんみたいになりたくない!」

 

っていうのはあっても、

 

「じゃあ、私は、こういう家庭にしたい!」

 

っていう具体的なイメージが無かったから。

 

 

 

「脳は否定語を理解できない」

 

ってよく言うんですけど、

 

「こうなりたくない!」

 

っていう否定形でやっても、理想形がどんなものなのかは、ここでは語られていないんですよね。

 

 

 

だから、自分の理想を叶えたくても、理想形がどんなものかが語られていない以上、叶えようがないんです。

 

「こっちに行きたくない!」

 

って言ったまんまだと、どこに行きたいのかが分からないわけなので、

 

「その場で立ち止まる」

 

か、

 

「結局、行きたくなかった方へ進む」

 

しかないんです。

 

 

 

「お母さんと違う方に行きたい」

 

のであれば、

 

「それはどっちなのか」

 

っていうのを具体的に考えてやる必要があるのです。

 

 

 

だから、夫も、妻から、

 

「私、今日から家事やらない!」

 

って言われても、

 

「えー!こっからどうしたらええのー!?」

 

って戸惑うだけ。

 

 

 

そこからもう一歩進んで、

 

「それはなんでかっていうとね・・・」

 

っていう理由と、

 

「そんでから、その先に、こういう家庭を築きたいと思ってて・・・」

 

っていう理想を語る必要があるんです。

 

 

 

で、これが超絶大事なことなんやけど、

 

その理想が、自分だけが幸せになろうとするなら、実現しない

 

その理想が、自分も含めた家族みんなで幸せになろうとするなら、実現する

 

のです。

 

 

 

理想を語る時に、

 

「自分だけが幸せになろうとする」

 

「幸せから自分が抜けている」

 

っていうことがよくある。

 

 

 

だから、実現しにくいし、実現してもしんどい。

 

 

 

夫からしたら、

 

「妻が、自分の理想を追い求める」

 

ってことは、妻はそれで幸せになるからいいけど、

 

「自分(=夫)は、自分の理想じゃないところに連れていかれる」

 

って思うわけで、夫は不幸になるかもしんないじゃ                                                   

 

 

 

だったら、夫はどうする?

 

「必死で阻止する」

 

よね。

 

 

 

それが、夫からの批判だったり、夫からの嫌味だったり、夫からの抵抗として表れる。

 

夫からのメッセージも、

 

「俺も幸せでいたい!分かってくれよ!」

 

です。

 

 

 

ま、夫に対しても

 

「いやいや、あんたも家族みんなの幸せを考えようぜ」

 

って思うけどね。

 

それはまた別の機会に書こう。

 

今は、お母さん向け。

 

 

 

家事をやめて何をすればいいのかと言えば、

 

「家族みんな、何がどうなったら幸せなんだろう?」

 

っていうを考えたり、話し合ったりする必要があるんよね。

 

もちろん、そこには自分も含まれる。

 

 

 

家事をやめる。

 

家族で話し合って、「家族全体の幸せ」を考える。

 

そして、「家族全体の幸せ」っていう理想形を語り続ける。

 

 

 

これが、

 

「教育」

 

です。

 

 

 

間違っても、

 

「お説教したり、細かく指導したりして、相手を動かそう、変えようとすること」

 

ではないよ。

 

 

 

 

 

 

3.別れる 

 

 

「3.別れる」はまぁ、文字通り(笑)

 

でも、一個注意せんとあかんことがあって、さっきも書いたように、

 

「何もしない夫」

 

を選んだ理由は、

 

「母親が全部家事をしていて、それを全く手伝わない父親の元で育ったから」

 

なんよね。

 

 

 

今は、

 

「母親と同じやり方・考え方」

 

をしているだけであって、

 

「自分はこうなりたい(状態)」

 

っていう具体的なイメージがない状態なのね。

 

 

 

具体的なイメージがあったら、

 

「何もしない夫に納得して幸せな生活をしている」

 

か、

 

「そもそも、そんな夫と結婚していないか」

 

のどっちかやから。

 

 

 

別れて、再婚する、ってなった時に、

 

「お母さんと同じやり方・考え方」

 

を持ったまんまで、

 

「自分がどうなりたいのかが無いか、ぼんやりしている」

 

っていう状態やと、また同じような男を選んでしまう可能性がすごく高い。

 

 

 

だから、別れるなら別れるで、

 

「はー!最悪な男やった!」

 

で終わらせるんじゃなくて、

 

「それの何が嫌だったのか」

 

「本当はどうなりたいかったのか」

 

っていうことを考えて、気付いておく必要があります。

 

 

 

この気付きがあるから、次の結婚をするとしたら、幸せでいられる率が高まります。

 

幸せは、他人にしてもらうのじゃなくて、自分が選び取っていくものですから。

 

 

 

そういう意味では、

 

「前の夫からは、重要なことを教えてもらった」

 

って思えていることが大事なわけです。

 

次の幸せな結婚への布石であり、大事なことを気付かせてくれる相手だった、ということです。

 

 

 

 

 

 

 

 

「なぜ、夫は家事をしないのか」

 

っていうのを妻目線で話してきました。

 

 

 

何でもしてあげる母親 ⇔ 何もしない父親

 

何でもしてあげる妻 ⇔ 何もしない夫

 

何でもしてくれる私 ⇔ 何もしない息子

 

何でもしてくれる私 ⇔ 何でもしてあげるお母さん予備軍の娘

 

そして、その息子・娘が大人になると、この3世代の一番上からまた歴史が始まるわけね。

 

 

 

これは

 

「お母さんが自分を後回しにすると、

 

・自分を大切にしない娘

 

・相手を大切にしない息子

 

が育っていく」

 

っていうことでもあるわけ。

 

 

 

やから、夫婦になった時、家族になった時、まず最初にやるといいのは、

 

「どんな夫婦で、どんな家庭であれば、自分も含めたみんなが幸せでいられるのか」

 

を徹底的に、細かいところまで話すのは大事なことかな、って思う。

 

 

 

「家族の幸せ」

 

の中に、ちゃんと自分を入れてあげてほしいのね。

 

子どものため、夫のため、じゃなく。

 

 

 

 

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