教えてもらう機会も、学ぶ機会も無い | 家庭を子どものBASEに 佐伯和也公式ブログ

家庭を子どものBASEに 佐伯和也公式ブログ

子どもが思う存分遊ぶ(ゲーム含む)ことで、知的好奇心が育ち、それが勉強にも繋がっていく

「コミュニケーションや、心理のことを教えてもらうことも、学ぶ機会も無かった」

だから、知らない方が自然だし、できなくて当たり前。

僕が今の活動を始めた5年前からずっと言い続けてること。



だから、ブログ書くし、メルマガ書くし、BASEとかやってる。


「男性が、女性の気持ちや、身体のことを知らないのは、それを教えてくれる機会も、学ぶ機会も無かったから」

です。




それで、男性が学ぶのは、

「男尊女卑な雰囲気」

だったり、

「父親が一番偉い」

だったり、

「父親は家のことを何もしなくても良くて、母親が家のことを全てやる」

だったり、

「父親の機嫌は、周りが損ねないようにする」

だったり、

「母親のことは馬鹿にしてもいいし、馬鹿にする」

だったりするわけです。



そんな状況下で育ってきた男性にとって、結婚してからも、出産してからも、

「妻を大切にする」

「母となった妻も大切にし続ける」

「カッコいい夫、父親でい続ける」

っていうのは、やっぱり難しい。



そこで男性を責めたくなっちゃったり、呆れ返ったり、諦めたりしたくなっちゃう。

でも、そうやって考えてみると、

「知らないだけ」

「正しい知識や考え方を知る機会が無く、誤ったことを正しいと思い込んでいるだけ」

なんじゃないかな、って思うのね。





例えば、昨日、僕、妻、息子(弟)の3人で

「いつから産後か?」

って話をしていたのよ。



性教育の1つとして、こういうテーマで問いを投げてみたのね。



そしたら、僕は以前に妻から聞いてたから知ってたんだけど、そうじゃなかったら、ほぼほぼ息子と同じ意見でした。

僕、息子→2、3年くらい

妻→10年くらい



こういうのは諸説あるし、個人で実感は違うし、基準も定義も違うから、

「それは違う」

みたいなのはやめてほしいところだし、実際に家庭で話す時にも、

「あなたの認識は甘い」

的な雰囲気を出すのも教育としてはよろしくない。

学ぶ気無くすからね。





ここでは、女性の身体の話をしているんだから、妻の実感が一番正解に近いわけです。

この時に教えてもらったのは、

「出産前の身体の状態に戻ったと感じたのが、およそ10年経ってから」

ってことでした。



もちろん、それは妻以外の人に話を聞けば、また答えは変わるでしょう。







妊娠・出産の話なんて、おそらく多くの男性にとっては、

「だいたいこんなもんでしょ?」

「超大変なの、分かってるよ」

って感じだと思うんです。



それを信じて疑わない。

そして、そのことに妻がフツフツと不満を溜め込み続ける。

不満を溜め込むから、男性は全然知る機会が無い。



男性からしたら、妊娠・出産、女性の身体のことは、なるべく早めから知っておきたいことです。

理想的には、初めての彼女ができるより、ずっと前。

結婚しても知らないなんて、そりゃ女性は苦しんじゃう。



でも、それで男性を責めてしまえば、おそらくもうその男性は、それらのことを知ろうとはしなくなる。

妊娠・出産してから、無知な男性に、身体のことは見えるものだから、ある程度は分かると思う。



けれど、女性の身体の中でも、内部や実感の変化や、気持ちの変化は、妻が気持ちを話すのを我慢してしまったり、気持ちを話しても怒りも共にだったりしても、やっぱり伝わらない。

っていうか、その段階での女性はきっとそれどころではないと思うんだよね。



だから、

「出産してから、男性に女性の気持ちを分かってもらおうとする」

っていうのは、かなり大変。

でも、できなくはないから、諦める必要も無い。




今、この記事で書きたいのは、

「もっと早くから、男性に女性のことを話そう」

ってことです。



それこそ、子どもがまだ未成年の時に、です。

それが、未来の嫁のためにもなるし、思いやりのある夫婦関係、温かい家庭が築けるという意味で、息子のためにもなる。

もちろん、娘にこういう話をするのも大事よ。



妊娠・出産
性行為(妊娠のため&快楽や愛情のため)

この辺のことね。



性行為のことも、男子側の意識を変えていくことで、愛情と快感溢れる素晴らしいものになる。

でも、男子側が「女性を大切に扱う」ってことを知らなければ、性行為は

「繁殖のためのもの」

になってしまう。



それが悪いわけではないけれど、もっと奥深いもので、心身共に幸せを感じられる素晴らしさを実感しないのはもったいないなぁ、と思う。





日本はこれまで、

「女性が男性のためにがんばる」

みたいな風潮があったと思うんだけど、それで

「女性は、性のことも、妊娠や出産にまつわることを熱心に学ぶ人が少なくない」

んだけど、男性だとそういう人はグッと少なくなる。



その結果、女性側の関心は強いけれど、男性側はあんまり関心無い、っていう意識のギャップが生まれる。

でも、その現状は、元を辿れば、

「学ぶ機会が無い」

ってことなんだと思う。



息子にそういう話をする家庭は少ないだろうし、学校でもほとんどやらない。

学校では、性教育に割く時間よりも、学科をこなすことが大事だから。



だから、男性側の意識を変えていくなら、

「家庭」

が変わった方が早いと思う。



子ども

で、性のこと、身体のこと、妊娠、出産のことをリアルに包み隠さず話せる環境は、極めて重要だと思う。



学ぶ機会が無かったり、知らないことを責めるのではなく、無ければ作ればいい。