不登校は、案外、先生が原因となっていることも少なくない | 家庭を子どものBASEに 佐伯和也公式ブログ

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子どもが思う存分遊ぶ(ゲーム含む)ことで、知的好奇心が育ち、それが勉強にも繋がっていく

時々、信じられないような先生の話を耳にすることがあります。

 

この話は、

 

「学校を絶対視しない方がいい理由」

 

であり、

 

「先生を盲信しない理由」

 

にもなっています。

 

 

 

学校にも、子どもを活かす学校と、子どもの才能を潰す学校がある。

 

先生にも、子どもを活かす先生と、子どもの才能を潰す先生がいる。

 

 

 

「学校に行っているから、オールOK」

 

なんてことはないです。

 

 

 

「先生に任せていれば、全て安心」

 

なんてこともないです。

 

 

 

とはいえ、きっと学校にも、先生にも、子どもを傷付けてしまったような理由はおそらくあるはずで。

 

その学校や先生に特別な思い入れでもない限りは、学校や先生を責めることをせずに、その学校や、先生から離れることを選択するのがベターかなぁ、なんて個人的には思います。

 

 

 

子どもを最後まで守れるのは、親だけ。

 

だから、時には、学校や、先生と戦うことになることもあるかもしれない。

 

手段になんてこだわっていられない時だってあるでしょうしね。

 

 

 

 

 

で。

 

 

 

先生の中には、本当に素晴らしい先生もいます。

 

僕の人生の中でも、とても素晴らしい先生は何人も出会ってきました。

 

 

 

しかし、逆に、そうじゃない先生もいます。

 

以前、大阪にある大空小学校の元校長先生、木村泰子先生の話を聞いていた時のことでした。

 

 

 

質疑応答の時間になった時に、一人の女性が手を挙げました。

 

「うちの子どもが、学校の先生から無視されるんです。

 

出欠確認で名前を呼ばれる時に、うちの子どもの名前が飛ばされてしまいます。」

 

っていうことを話し始めました。

 

 

 

冒頭だけを聞いただけでは、理解に苦しむ内容でした。

 

そこからその女性は話を続けました。

 

 

 

「子どもから、先生に無視される話を聞きました。

 

そして、後日、先生に、どうしてうちの子を無視するのかを尋ねました。」

 

 

 

「その先生が言うには、うちの子が先に先生の返事を無視したそうで、

 

『無視をされると、人がどんな気持ちになるのか。

 

私が○○(子どもの名前)ちゃんを無視することで、身をもって実感してもらうために、無視をしていました。』

 

ということでした。」

 

 

 

僕は、その先生の幼稚さに、耳を疑ってしまいました。

 

 

 

木村先生も、

 

「そんな人に先生をやる資格はない!」

 

と憤慨していました。

 

 

 

その子は、その先生の関わり方が嫌で、学校に行かなくなったそうです。

 

 

 

 

 

子どもが不登校になると、親が肩身の狭い想いをしたりするようですが、子どもが学校に行きたがらない理由が親にある場合って、そんなに多くはないんじゃないかなぁ、って個人的には思います。

 

子どもは基本的には親が大好きですから、よっぽどひどい関わり方をしなければ、親のことは嫌いになりません。

 

 

 

むしろ、学校の先生や、友人からの言葉や、関わりの方が、子どもには大ダメージを与えるんじゃないかな、って思います。

 

日本の学校教育では、先生は権威的な存在です。

 

 

 

「先生の言うことは素直に聞きなさい」

 

「先生に歯向かってはいけません」

 

みたいな教えはまだあるんじゃないでしょうか。

 

 

 

でも、冷静に考えてみてほしいんです。

 

先生の言うことが常に正しいんだとしたら、先述した、

 

「先に子どもの方が無視してきたから、先生である自分も子どものことを無視して、無視される辛さを実感してもらおうとした」

 

っていうのは、果たして教育的な関わりと言えるのか?っていうと、言えないですよね。

 

 

 

子ども同士のやり返しレベルの話になっちゃいます。

 

子ども同士で日常的に見かける光景じゃないでしょうか。

 

 

 

「○○くんが先に無視してきたんだ!」

 

「いーや、××くんの方が先に無視してきたんだ!」

 

ってな具合ですよ。

 

 

 

「子どもかっ!!」

 

ってツッコミを入れるところです。

 

 

 

この先生の話は、象徴的に引き合いに出していますが、子どもの心をぐりぐりとえぐる関わりをする先生は、どうも少なくないようです。

 

それで、子どもが社会や人に対して恐怖心を抱くケースも少なくない。

 

 

 

もし、そんな関わりをする先生に当たったとしたら、さすがに

 

「先生の言うことを素直に聞きなさい」

 

なんて口が裂けても言えないでしょう??

 

 

 

だって、子どもが先生の言うことに従うならば、子どもはずっと無視されちゃう。

 

子どもの心はえぐられすぎて、無くなってしまうかもしれない。

 

 

 

先生もピンからキリまでいるから、尊敬に値する先生もいれば、

 

「よくそれで先生になれたね」

 

っていう先生だっています。

 

 

 

先生にとっては、今受け持っている学年は、数ある経験の1つです。

 

でも、子どもにとっては、その学年はたった1度しか体験できません。

 

 

 

子どもの貴重な子ども時代に、子どもの心をえぐるような関わりをすることは、許されることではない、って思います。

 

子どもの心が学校に行くことや、先生によって傷ついた時、もう子どもを守るのは、親しかいなくなります。

 

 

 

だから、親がもし、

 

「学校は絶対に行かなければならない」

 

「先生の言うことは素直に聞かなければならない」

 

ってなると、子どもが心に大ダメージを受けてしまっていることを見落としてしまうかもしれません。

 

 

 

先日も、ある中学生のママの話を聞いていると、

 

「(学校に上手く適応できないから)少年院に入ってしまえ!」

 

と言い放った先生の話をしてくれました。

 

 

 

もちろん、自分の子どもに言い放たれた言葉です。

 

そのママは、優しい人なので、「とても悲しかった」って先生を責めることはしていませんでしたが、さすがに子どもに言い放つ言葉にしては強すぎる。

 

っていうか、普通に脅迫罪あたりが成り立つんじゃないでしょうか。

 

 

 

「先生だから何を言ってもいい」

 

みたいな意識を持っている先生や、

 

「先生にはもっと厳しくしてほしい」

 

って思っている親も、まだまだいるんじゃないでしょうか。

 

 

 

学校や、先生を崇拝するのはいいんですけど、それで子どもの心が傷ついていっているのは、見落としたくないよね。

 

教師は、元々『聖職』なんて言われていましたね。

 

 

 

でも、先生もまた、ただの『人間』であることを忘れちゃいけない。

 

子どもを最後まで守り通せるのは、親しかいません。

 

 

 

 

 

 

 

学校の給食の時に、先生がある子どもに怒鳴る出来事があって、それが原因で恐怖心を抱くようになり、学校に行けなくなった子もいます。

 

先生の関わり方が絶対的に正しいとは限りません。

 

 

 

先生が原因で子どもが不登校になった場合、果たして、同じ学校の同じ先生のところに復帰することは、果たして正解なのかなぁ、って僕は首をかしげちゃいます。

 

日本の教育では、引っ越しするか、私立に移るかしない限り、学校を変えることは難しい。

 

 

 

だから、もし、その子のクラスの担任の先生が、子どもにとって非常に苦痛な先生であれば、子どもにとって学校は地獄な場所になってしまう。

 

そんなケースを耳にするのは、1件や2件じゃないから、先生になる時って、子どもとの関わり方って学ばないの??って思っちゃう。

 

科目を教えられたら、それで先生になれちゃうの??って。

 

 

 

 

 

今日の話は、ちょっとどうなの?っていう先生の話ばかりしているんですが、先生をバッシングしたいんじゃないんです。

 

「先生を盲信しない方がいいよ」

 

「先生を親がちゃんと評価して、やばい時は、子どもを守った方がいいよ」

 

っていう話をしたい。

 

 

 

『先生』だからというだけで、無条件で信頼しちゃダメだと思うし、無条件で尊敬しちゃうのもダメだと思う。

 

理由は、先述の通り、子どもの心に深い傷を残る先生だっているんだから。

 

 

 

『先生』っていうのが、職業である以上、教育のプロである以上、やはり一定水準以上の質は保っていなければならない、って思うのね。

 

だから、いくら『先生』っていう肩書きがついていたとしても、

 

「実際のところ、どうなのよ?」

 

って、先生が信用に値する人なのかどうか、見極める必要はあると思う。

 

 

 

もし、子どもの担任の先生が信用できない人であった場合、先生を責めろ、って言いたいわけじゃない。

 

そうじゃなくって、もし、信用できない先生であった場合、子どものことをしっかり守りましょう、っていうことを言いたい。

 

 

 

今日は先生を責める記事じゃなくて、子どもを傷付ける先生に当たることもあるから、その場合は子どもを守ろうね、って言いたい。

 

学校に通わないことや、学校を変えることを受け入れたり、子どもの心のケアや、勇気づけに努めたり、子どもの気持ちや、言葉を先生に伝えられるように取り計らったり。

 

 

 

子どもが学校に行かない理由が、先生にあることは少なくない。

 

あと、友達関係によるものも多い。

 

 

 

子どもが学校に行きたくない理由が学校の中にある場合、子どもを何とかして学校に行かせようとするのは、どうなんだろう。

 

仮に学校に行ったとしても、学校に行きたくない理由が解消されていなければ、再び、不登校になるだけじゃなかろうか、って思います。

 

 

 

だから、子どもが不登校になった時には、子どもを学校に行かせようとしない方がいいと思うのね。

 

まずは、子どもの気持ちや、考えていることに耳を傾ける。

 

そして、共感的な理解を深めていく。

 

 

 

その上で、今後どうしたいのか、一緒に考えていきたい。

 

子どもが学校に行きたくない、って言った時に、家庭が安全基地になっていて、子どもを受け止められていると、子どもは家庭の中で心のケアを進めていけます。

 

 

 

心のケアを進めていけたら、その後に、学校に復帰するのか、しないのか、っていうことを考えられます。

 

一番大事なのは、子どもが学校に行けるようになることではなくて、子ども自身の心身が健康であること、だと僕は思っています。

 

 

 

子どもが学校に通っているけれど、心身共に弱っていくような環境だと、嫌でしょう?

 

大事なことは、学校よりも、子どもの心身です。

 

 

 

子どもの心身を守れるために、家庭は少なくとも安全基地として機能させておきたい。

 

 

 

 

 

子どもが学校に行きたくなくなる理由に、先生の話を聞くことが多かったので、こんな記事にしてみました。

 

 

 

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