映画「ドクター・スリープ」紹介、Amazonサイバーマンデー本日まで

▼Amazonサイバーマンデー本日まで

3日間開催されてきたサイバーマンデーセールはいよいよ本日終了。

週末にチェックできなかった方にとってはこれがラストチャンス。

14%OFF■Apple：iPad (10.2インチ, Wi-Fi, 32GB) - シルバー

50%OFF■Amazon：Echo Show 5 with Alexa チャコール

40%OFF■Amazon：Fire TV Stick リモコン付属

43%OFF■Amazon：Kindle Paperwhite 防水 Wi-Fi 8GB

45%OFF■Amazon：Fire 7 タブレット 16GB

今回のセールで購入した「Echo Show」が届いた。

Dotに続いてのAlexa端末だが、未だ甘い部分はあるものの

音声認識も随分と向上して画面は予想していたより遥かに綺麗。

YouTubeやプライムビデオ、ラジオや音楽の再生も声だけで楽々。

Dotに液晶がついただけでここまで違うものかと惚れ惚れする。

1万円と言われると少し悩むが、セール価格（50%OFF）ならば買うべし。

あなたの枕元が一気に充実する。

唯一の欠点は充電式ではないこと。常に電源に繋いでおく必要があるのは

部屋の作りによっては少し困る方もいらっしゃるはず。

私的には、Amazonの発売する端末としては

Fire TV Stickに比肩する高コスパの端末だと思った。お勧め。

12月09日まで★Kindle：Amazon CM【60%OFF】特集ページ

Kindleストアは出版社別に60%OFFの大幅値引き商品が多数品揃え。

01月06日まで★Amazon Music Unlimited 4ヶ月99円

01月06日まで★Echoシリーズと Amazon Music Unlimited 4ヶ月分がセット割

01月06日まで★Amazon Music Unlimited 学生なら6ヶ月無料

Amazon Music Umlimitedの4ヶ月99円キャンペーンも多数の受付をいただいている。

期間は来年1月6日まで。無料期間終了後は月額980円（プライム会員は780円）に

自動で移行するので、お試しだけしてみたい方は申し込み日をお忘れなく。

▼映画「ドクター・スリープ」原作・ドラマ・映画の全てを繋ぐ秀作

公開中■映画：ドクター・スリープ

歴代ホラー映画ランキングなどの企画をすると

必ずトップ3に入ってくる大傑作「シャイニング」の正当な続編が

公開から39年経った現在公開中。

キューブリックの撮った映画版の40年後を舞台に、

ホテルでの惨劇と恐怖から生き延びた少年ダニーのその後の姿を描く。

成長したダニーを演じるのは「プーと大人になった僕」のユアン・マクレガー。

共演はレベッカ・ファーガソン、クリフ・カーティス、カイリー・カラン。

監督は「オキュラス／怨霊鏡」のマイク・フラナガン。

配信中■Kindle：ドクター・スリープ（全2巻）Kindle版

配信中■Amazonビデオ：シャイニング字幕版

配信中■Amazonビデオ：スティーブン・キングシャイニング字幕版

良く知られていることだが、キューブリックの撮った映画版「シャイング」は

世界的な名声を獲得したにも関わらず原作者のスティーブン・キング本人は気に入っていない。

そのため、17年後の1997年にはキング自らが脚本、総監督を務めたドラマ版も製作された。

今回の「ドクター・スリープ」はネット上では辛辣な意見も多く散見され、

その多くがキューブリック版の愛好家のようなので

ここではキューブリック版もドラマ版も見た私から

映画のみを見て「つまらない」と憤慨している方に向けて補足とフォローをしてみたい。

今回の「ドクター・スリープ」について「全く怖くない」

「流行りのサイキックものにしてしまった」という意見があるが、これは全くの見当違い。

もともと「シャニング」の意味は少年ダニーに備わっている特殊能力のことであり

本作の事実上の主人公とも言えるアブラにも通じる大きなテーマになっている。

キューブリック版はジャック・ニコルソン演じる父親の狂気性に

フォーカスを当てたホラー映画として作られているが、

ドラマ版の父親は狂気といっても”まだら”の状態で

重度のアルコール依存と戦いながら時折昔の優しかった父親の顔も見せる。

＜注：以下はドラマ版のネタバレ＞

ドラマ版のラストでは、正気を取り戻した父親が群がる亡霊達の制止を振り切って

ボイラー室を出火させ、呪われたホテルを全焼させて事件の解決を図る。

10年後、ダニーの大学の卒業式。晴れ晴れとした表情で賞状を受け取ったダニーの前に

嬉しそうな顔で拍手をする父親の霊が現れる。

式の終了後、母とカフェテリアでお茶をしていると

テレビのニュースであのホテルが10年振りに再建されるとのニュースが流れる。

＜ネタバレ終わり＞

死んでしまったらそこで終わりではない、いつでも側にいるのだというメッセージは、

狂った父親が氷の彫像のようになって凍死するキューブリック版のラストとは

かけ離れた心温まるもになっていて、

「ドクター・スリープ」はこの世界観を引き継いでいる。

ダニーがアルコール依存を断ち切ろうと苦心しているのも

幼少期にあれほど怖い思いをしたにも関わらず

父親への思慕の念を抱いているのも、ドラマ版のダニーがそのまま成長したら

当然そうなっていただろうと思える。

そこに何の違和感もないし、自分が苦しんだ分だけ

人に安息を与える仕事に生きがいを見つけていることも理解できる。

能力をひた隠しにし、可能な限り自分という存在を薄くして

ひっそりと生きて来たダニーのもとに現れた少女アブラは

これまでとは比較にならないシャニングの持ち主であり、

まだ能力をコントロールする術を知らない。

世界にはシャニングを持つ者が多数存在しており、

生きながらえるためには同じ能力者の魂を喰らう必要がある。

その中でもレベッカ・ファーガソン演じるローズの率いるシャニング集団は

とくに残忍で、世界中の能力者を殺めては永遠の命を謳歌している。

ある日、シャニングを持つ野球少年がローラ達の惨殺される場面を

感知したアブラは、幼い正義感を暴走させるが、

その波動を今度はダニーが受け取って、

アブラに正しい能力の使い方を教えるというのが今作の大まかなストーリー。

かつて一人で悩んでいたダニーをひとりの料理人（シャニングを持つ理解者）が

救ってくれたように、今度はダニーがアブラを救う物語になっているのである。

世界観とストーリーではドラマ版の世界観を引き継ぐ一方で

映画版を全く無視しているかというとそうでもない。

冒頭では名シーンが次々と登場し、背筋の凍るメインテーマもそのまま。

後半の舞台は山頂にそびえ立つあの豪華ホテルであり

その間取りも（私の記憶が曖昧ではあるが）ほぼ当時のまま再現されている。

双子の姉妹やなだれ込んでくる血の大波といったキューブリック版の

カットを意図的に挿入し、映画との関係もちゃんと構築している。

部屋の痕跡からして、こちらの世界ではホテルは燃えずに

そのまま数十年眠っていたことになるので、その割には綺麗過ぎるかとも思うが

ドラマと映画を分離させることなく、橋渡しとして「ドクター・スリープ」を

映画化するならこの方法しかなかったと思うし、これがベストだろう。

「ミスト」しかり「IT」しかり、キングの作品はただ怖いというものは少なく

サスペンスやホラーに深い人間ドラマを織り込んでいるものが多い。

そういう意味で本作はまさにキングの持ち味を生かした作品であり

152分という尺の長さも全く気にならなかった。

「13日の金曜日」「悪魔のいけにえ」「ハロウィン」などの

シリアルキラーもののリメイクとは根本的に立ち位置の異なる”続編”なので

キューブリック版の「シャイング」だけを観て

「あの狂った親父がいないじゃないか」「親父に匹敵するキ印は出てこんのか」という

ツッコミは野暮でしかない。

本作を観て今ひとつピンと来なかった方は今からでもドラマ版を観て欲しいし

これから観に行く予定の方は先にドラマ版を観ておくことをお勧め。

映画「ドクター・スリープ」は現在公開中。

忍之閻魔帳

ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳（不定期）

映画「ドクター・スリープ」紹介、Amazonサイバーマンデー本日まで