▼Amazonビデオナイト、今回はハロウィンで豊作
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有料レンタルの準新作を100円でレンタルできる「Amazonビデオナイト」。
このところはずっとショボいラインナップだったのだが今回は豊作。
定番の「ナイトメア」を筆頭に、韓国発のゾンビ映画「新感染」や
トンネル事故を描いたパニック映画「トンネル」、
秋にぴったりのミステリー「オリエント急行殺人事件」、
口コミでまだまだ広がる「バーフバリ」2作もまとめて100円。
上にあげた作品なら外れ無し。
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▼映画「テルマ」踏み出した先に広がるのは自由か地獄か
オスカー、ゴールデングローブの2大映画賞で
ノルウェー代表に選ばれた「テルマ」をようやく観てきた。
敬虔なクリスチャンの家庭に育った少女の隠された能力と
秘めた力の及ぼす影響を描いたダークファンタジー。
主演のアイリ・ハーボーはルーニ・マーラとノオミ・ラパスを
ミックスしたような不思議な魅力の女性で、
本作のヒットで一躍ノルウェーの人気女優になったらしい。
共演はカヤ・ウィルキンズ、ヘンリク・ラファエルソン、エレン・ドリト・ピーターセン。
監督は「母の残像」のヨアキム・トリアー。
「ダンサー・イン・ザ・ダーク」「ドッグヴィル」「ニンフォマニアック」など
デンマークの誇る奇才ラース・フォン・トリアーは叔父にあたる。
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かなり欲張りな内容だったので書きながら少しずつ整理していきたい。
鑑賞前は北欧版「キャリー」のような作品かと思っていたのだが
共通項と言えるのは破壊衝動に葛藤する思春期の少女というキャラ設定ぐらいで、
静謐な冬景色の中で描かれる物語は
「ぼくのエリ 200歳の少女」(ハリウッド版は「モールス」)あたりに近い。
「キャリー」や「ぼくのエリ」の主人公が能動的に力を使っていたのに対し
テルマは全くの制御不能で、突発的に顔を出す癲癇症状に疲弊しきっている。
人なりに故郷を後にし、人なりに親元を離れて青春を謳歌しようとしただけなのに、
同じ大学に通う同性の友達アンニャに恋心を抱いたことをきっかけに
これまで薬と信仰心で抑え込んできた力が暴走を始める。
癲癇の謎を解き明かすため医療機関を頼ったテルマは
自身の不調が単なる病気ではないことを知る。
問題解決の糸口を掴み、手繰り寄せるにつれて明かされてゆくテルマの力とは。
そしてついに思い起こされる過去の悲劇とは。
純粋で傷つき易いテルマの心はまるでガラス。
容赦なく降り掛かる厄災は彼女の内に眠る力に起因するものだが
ひび割れだらけになった彼女の心を守るのもまた力であるという皮肉。
礼拝に参加し讃美歌を歌ったところで霧散するわけもなく、
むしろ抑えれば抑えるほどに体内でマグマのように
奥底で煮えたぎってきたのではないか。
進むべき未来を自分の意志で選択したテルマの眼前に広がるものは
どこにだって行けるという自由か、それとも永遠に続く闘いの幕開けという地獄か。
私はテルマの表情が若干晴れやかだったところに希望を見出したが
観た人によって解釈が異なるのではないか。
ラストについて明確な回答は提示せず、伏線に対する解説もないが
点在する要素だけで変則的な青春ドラマとして成立しているのが凄い。
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冒頭で書いたように、監督のヨアキム・トリアーの叔父は
かの「ダンサー・イン・ザ・ダーク」のラース・フォン・トリアーである。
鬱屈した感情を燃料に大爆発を起こしたり(「ドッグヴィル」)、
キリスト教と悪魔(悪)の関係を描いたり(「アンチクライスト」)、
幻影に悩まされる主人公に精神疾患を匂わせたり(「メランコリア」)、
制作スタイルも思想もやはり似ている気がする。
しかし、同性愛について肯定的であったり
キリスト教を下敷きにしていることを明確に提示し、
(旧約聖書で悪魔的な存在とされる鹿、鳥、蛇を印象的に配置している)
その上で抑圧から解放された主人公の行く末に希望を持たせていたりと
叔父よりも視線がずっと優しい。
ESP・オカルト・LGBTと様々な要素を全てぶち込んでいながら
決して煩雑にならず、ホラー・サスペンスを含んだ青春ドラマとして
きちんと仕上げたヨアキムは、奇才ではない天才として
近い将来、万人に受ける傑作を生み出す可能性が高い。
誤解されないように断っておくと、私はラースが大好きである。
映像も音楽もハイセンスだがとにかく静かな作品なので
睡眠不足での鑑賞はちょっと危険。
この手のジャンルに興味があるなら、劇場で観て損なし。
映画「テルマ」は現在上映中。