2017年4月3週発売の新作、Blu-ray「怒り」発売 | 忍之閻魔帳

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ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)

怒り Blu-ray 映画


▼Kindleで大規模セールが4種同時開催


★Amazon Kindle【最大50%OFF】KADOKAWA メディアミックスフェア(〜4月13日)
★Amazon Kindle【50%OFF】100周年記念 主婦の友社祭り(〜4月20日)
★Amazon Kindle【50%OFF以上】学研リレーセール(〜4月20日)
★Amazon Kindle【120冊半額】春の光文社新書フェア(〜4月20日)

角川のみ13日、残りの3種は20日終了でセールを実施中。
対象作品数もかなり多めになっているので、
Kindleで本を買い漁っている方は一度目を通してみるべし。



▼今週発売のコミック/書籍


04月08日発売■Book:「夜は短し歩けよ乙女 オフィシャルガイド」
04月10日発売■Comic:「海街diary 8 恋と巡礼」
04月11日発売■Book:「Disney TSUM TSUM ぽんぽん PomPon Kit Book」

★今週発売のコミック 一覧
★今週発売のKindle本 一覧
★今週発売のゲーム攻略、ゲームブック 一覧



▼今週末公開の新作映画ムビチケ


04月14日公開■Ticket:「グレートウォール」
発売中■Blu-ray:「英雄 HERO」
発売中■Blu-ray:「LOVERS」
発売中■Blu-ray:「王妃の紋章」

今週は「HERO」「LOVERS」が世界でヒットした
中国映画界の巨匠チャン・イーモウ監督の最新作が公開。
マット・デイモンを主演に迎え、万里の長城の挟んだ壮絶な闘いを描く。
共演はジン・ティエン、ペドロ・パスカル、アンディ・ラウ、ウィレム・デフォー。
歴史アクションにひと区切りを付け、
近年は「初恋のきた道」の頃に回帰した「サンザシの樹の下で」や
夫婦愛を描いた「妻への家路」など純愛路線を撮り続けてきた
チャン・イーモウが久々に手掛ける大作ということで期待大。
日本ではキャストの知名度で「HERO」「LOVERS」の2作のみ
知名度が突出しているが、実は「王妃の紋章」もかなりの良作。
衣装デザインはワダエミではないものの、
各勢力を色分けしひと目みて誰がどの勢力の人間か分かり易くする手法はそのまま。
上映日の14日は月に一度の東宝シネマズデーで1,100円。
ちょうど良いので3Dで観るかな。

★Amazon 映画前売券ストア
★Amazon ムビチケストア

*Amazon取り扱いのムビチケは全てEメールタイプ。
 現物のチケットが郵送されるのではなく
 発券に必要なシリアルナンバーがEメールに送られてくるのでお間違えのないように。



▼今週発売のBlu-ray/DVD


04月12日発売■Blu-ray:「怒り 豪華版」

アタリの多かった2016年の実写邦画をざっと振り返ってみて
やはり私的なNo.1はこちら。試写で1回、auスマートパスで鑑賞券が当たり1回、
自腹で1回の合計3回劇場で観た。

「フラガール」で映画賞を総嘗めにした李相日監督が
2010年公開の「悪人」に続き吉田修一原作に挑んだミステリー。
閑静な住宅地で起こった猟奇殺人。
犯人は未だ逮捕に至らず、そろそろ1年が経とうとしている。
そんなある日、千葉・東京・沖縄に前歴不詳の男が現れる。

一人目は、漁港で働く槙洋平(渡辺謙)のもとにやってきた
田代哲也(松山ケンイチ)と名乗る男。
洋平には軽度の知的障害を持つ娘・愛子(宮崎あおい)がおり
歌舞伎町の風俗店から連れ戻したばかりだった。
前歴について話したがらない哲也を不審に思うが
愛子は哲也の一途さを見抜き、哲也は愛子に癒しを求め、二人は恋仲になった。
果たして哲也は逃亡中の犯人なのだろうか。

二人目は、東京の大手通信会社に勤める藤田優馬(妻夫木聡)と
ゲイの社交場で知り合った大西直人(綾野剛)と名乗る男。
優馬は行く宛のない直人を家に招き入れ同棲を始めるが
直人はいつまで経っても自分の過去について多くを語らないため
優馬の心に少しずつ猜疑心が生まれ始める。

三人目は、母に連れられて沖縄に移り住んできた
女子高生の小宮山泉(広瀬すず)が、
同級生と遊びにいった無人島で出会った田中信吾(森山未來)。
自由気ままに全国を旅しているバックパッカーの田中に
憧れを抱いた泉だったが、田中もやはり前歴や過去については語らないのだった。

物語はこの3箇所の人間模様をザッピングしながら進行するのだが
逃亡中の犯人は整形をしている可能性もあり
時折挿入される犯行時の後ろ姿や一瞬だけ見える横顔が
田代哲也(松山ケンイチ)にも大西直人(綾野剛)にも
田中信吾(森山未來)にも見える絶妙な配役になっている。
調べたわけではないが、
犯行のシーンは実際にこの3人が交互に演じているのではないかと思う。

本編には、タイトルにもなっている「怒り」が無数に散らばっている。
差別・偏見・凌辱・抑圧・孤独。。。
社会のひずみに挟まれて身動きのとれなくなった人々は
日々の生活に追い立てられて少しずつ怒りを溜め込んでいく。
爆発しそうな思いを抱えながら、薄い板一枚で隔てられた
『こちら側』に踏み止まろうとするが、
社会は時に、そんな努力を嘲笑うかのようにさらなる試練を与える。
3箇所で同時に展開する物語は単なる犯人探しのミステリーではなく、
不寛容な社会と闘いながらも
真っ直ぐに生きようとする人々のドキュメントであり
愛する者を守れなかった非力さへの怒り、
愛する者を信じきれなかった自身への怒りを描いた究極の恋愛映画でもある。
これだけの物語を141分にまとめ上げたのだから、李監督はやはり凄い。

渡辺謙は若手を包み込む親世代の代表として黒子に徹し
今作では日本映画を支える若手がハイレベルな芝居合戦を見せてくれている。
「悪人」でも主演を務めた妻夫木聡は刹那的に生きるゲイの寂しさを好演し、
相手役の綾野剛は本当に恋仲なのではと思わせる一途さ素直さで受け止める。
これまでのルーチン(結局”可愛い”に落ち着く)から脱却した宮崎あおいは
子供のような無邪気さと、ふいに見せる誰よりも冷静な瞳にドキリとさせられる。
松山ケンイチは背中と視線だけで人を寄せ付けないオーラを出し、
森山未來はお調子者の田中に、得体の知れない怖さを同居させている。
最年少の広瀬すずは正に身体を張った芝居で、よく事務所がOKしたなと思う。
だが、彼女が試練を乗り越えたおかげで、この映画は傑作になっている。

余談だが、この映画が公開されていた時に
広瀬すずの演じるあるシーンについて「あんなシーンをわざわざ入れるな」
「あそこまでリアルに描かなくても分かるようにできるだろう」との意見が出た。
私は間違っていると思う。
作り事ですら直視できないようなことが、実際に沖縄では起こっているのだ。
監督も広瀬も覚悟をしてあのシーンを撮ったであろうし
物語後半で広瀬が見せる海辺での表情は、
小宮山泉と完全に一体化しなければ出て来るまい。
作品のメッセージを読み解かず、ただ観たくないから無くせというような意見は
映画(および関係者)を萎縮させるだけで何も生み出さない。

様々な怒りを描いたこの映画の音楽は坂本龍一が担当。
メインテーマの曲名は「許し forgiveness」である。
クオリティは、オスカーにノミネートされた「レヴェナント」より明らかに上。

観た人が誰の人生に共感し、感情移入するかによって
誰が主演の映画なのか変わって見えるようになる大傑作。
本編とは別に特典ディスクが2枚も付くようなので、私はBlu-rayを買おうと思う。




04月12日発売■Blu-ray:「孤独のグルメ スペシャル版 Blu-ray BOX」
04月12日発売■Blu-ray:「四月は君の嘘 豪華版」
04月12日発売■Blu-ray+DVD:「ジャック・リーチャー NEVER GO BACK」
04月12日発売■Blu-ray:「ジャック・リーチャー NEVER GO BACK 4K ULTRA HD」
04月12日発売■Blu-ray+DVD:「ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期」




04月12日発売■Blu-ray:「LIVE AT TOKYO DOME / BABYMETAL」



▼先週のおまけニュース

タイムギャル iOS
配信中■iOS:「タイムギャル」

ジジィゲーマーならばご記憶にある方も多いであろうLDゲーム。
簡単なボタン操作でアニメーション(動画)の内容が変化する
映像主体のゲームで、私も当時ゲーセンで何本かは遊んでいた。
(1プレイの料金が高かったので何度もは出来なかった)
PCエンジンでジャンルとして華開いたデジコミ(デジタルコミック)や
選択肢によってストーリーが変化するサウンドノベルは
LDゲームから派生した進化型とも言える。

一大ジャンルには発展せず静かに消えていったLDゲームの中でも特に人気が高く、
プレイステーションなどにも移植された「タイムギャル」が
先週唐突にiOSでリリースされ、ジジィユーザーが歓喜に沸いた。
難易度やステージセレクトを搭載し、スマホ版ならではの機能として
一度見たシーンをいつでも見直すことの出来る「シアターモード」を搭載。
追加コンテンツとして資料を販売するなど、マニア垂涎の仕様である。
価格は840円とアプリにしてはやや高価だが、
基本無料にしたところで遊ぶ人の分母は限られており、
ノスタルジーに訴えかけた売り切り販売方式は大賛成。

タイトーはもともとスマホ向けゲームで良作を何本もリリースしており
当BLOGでも「スペースインベーダー インフィニティジーン」
「ダライアスバーストSP」などは何度も取り上げたので
ご記憶にある方も多いのではないか。

今回の移植は、レトロゲームをスマホに移植する
「タイトークラシックス」の一環で、次回作にはビートたけしが監修した
伝説のクソゲーソフト「たけしの挑戦状」が予定されている。
他にも「RAYFORCE」「RAYSTORM」「RAYCRISIS」が待機中とのことだが、
はて、「RAYFORCE」「レイストーム」は既に配信中のはずだが
どうなっているのだろう。
”レトロ”を謳うにはPS時代の作品はまだ早過ぎる気もするし
どうせ移植するなら「白猫プロジェクト」のぷにコンを採用した「奇々怪界」や
タッチ操作に対応した「電車でGO」などを出していただきたいところ。
「ドンドコドン」や「パラソルスター」あたりの画面固定型アクションもいいな。



Nintendo Switch Joy-Con グレー Nintendo Switch Joy-Con ネオンレッド ブルー
発売中■NSw:「Nintendo Switch 本体 Joy-Con(グレー)」
発売中■NSw:「Nintendo Switch 本体 Joy-Con(ネオンレッド&ネオンブルー)」

3月3日に発売された任天堂の新型ゲーム機「Nintendo Switch」は
発売5週間で56万5013台を販売した。
Wii Uは発売から5週間で70万9001台を販売しているが
発売時期が任天堂が最も存在感を発揮する
年末商戦期であったことを考えれば、3月発売ならば十分好調と言えるだろう。
年末商戦終了と同時に失速してしまったWii Uの二の舞を避けるべく
出荷台数はかなり細かく調整しているようで
追加出荷はその都度完売し、市場には飢餓感が漂っている。


04月28日発売■NSw:「マリオカート8 デラックス」

4月の「マリオカート8」、春予定の「ARMS」までは良いとして、
さてその後はどうするのか。「スプラトゥーン2」までにはあと1本ないし2本は
タイトルが欲しいところだが。。。