デジタルとアナログが共存するハイスピード青春映画。「バクマン。」 | 忍之閻魔帳

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ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)

映画 バクマン。 佐藤健 神木隆之介


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09月30日発売■DVD:「中森明菜 プレミアム BOX ルーカス」
09月30日発売■CD+DVD:「unfixable 限定盤 / 中森明菜」
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▼デジタルとアナログが共存するハイスピード青春映画。「バクマン。」

大場つぐみ・小畑健コンビの人気コミックスで
アニメ化もされた「バクマン。」が実写映画化。
監督を務めるのは「モテキ」の大根仁。
少年ジャンプでの連載を目指すふたりの高校生漫画家が
読者アンケートの1位を穫るべく奮闘する青春ドラマ。
漫画連載の過酷な現場とシビアな裏側に迫りつつ、
ライバルと激突し、仲間と友情と育みながら成長する姿を描いている。
主演は「るろうに剣心」も大成功を収めた佐藤健と
「桐島、部活やめるってよ」「学校のカイダン」など引っ張りだこの神木隆之介。
共演にも染谷将太、小松菜奈、桐谷健太、新井浩文、皆川猿時、
宮藤官九郎、リリー・フランキー、山田孝之と人気俳優が勢揃いしている。
音楽と主題歌はサカナクション、衣装は伊賀大介、
プロダクションマッピングを多用したVFXプロデューサーには
「ヘルタースケルター」「ジョーカー・ゲーム」の道木伸隆。



断食後の食事は白粥と漬物だけでもご馳走に思えるし
水中ウォーキングした後は足取りも軽やかになる。
実写版「進撃の某」という(かなりの)負荷をかけられた後に公開される
コミックス原作の映画が「バクマン。」だったことは
「バクマン。」製作者にとっては最高のサポートと言えるだろう。
何を喰っても美味しく感じる時に出された料理が
ちゃんと美味しいのだから、口直しどころか至高の一品に感じる観客も多かろう。
結論から書くと、映画「バクマン。」は、かなり良く出来ている。
予告編で過度に膨らんだ期待にもちゃんと応えてくれる良心的な作りである。


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「モテキ」の大根監督らしく、全20巻からなる原作コミックから
高校生コンビならではの未熟さと柔軟さ、
大人への反抗精神や同年代へのライバル心を抽出し、
コミックス制作の過程を描きつつ、「ROOKIES」や「ピンポン」などの
スポ根映画の系譜に組み込まれる熱さとスピード感まで盛り込んでいる。
「ロボコン」や「舟を編む」のようなストーリーを歩みつつ
演出は直球のスポ根という違和感が功奏し、
”アツい文化系青春映画”を生み出しているのだ。


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『るろうに剣心』から『進撃の巨人』『バクマン。』『俺物語!!』へ」

09月30日発売■CD+DVD:「新宝島 豪華初回限定盤(映画「バクマン。」BOX) / サカナクション」

映画版のストーリーは、駆け足で全巻を追うことはせず、
「この世は金と知恵」連載時に繰り広げられた
天才・新妻エイジとの読者ランキング争いをハイライトにしている。
青春時代の悶々とした感情(時に劣情)を
シャレオツな恋愛映画へと昇華させた「モテキ」に続き
プロダクションマッピングを多用した作画シーンは見所のひとつ。
デジタルに走り過ぎてリアリティの欠落した作品が多い中、
大根監督は並行してアナログの大切さが何よりも大事だと語りかける。

スゥーーッ
ジャッジャッジャッ
シュッシュッ


佐藤健や染谷将太の作画シーンには
かつての大映テレビかと思うほど大きな音量で
ペンを走らせる時の音が使用されていて
そのインパクトはビジュアルと互角以上。
紙の上を走るペン先から生まれる1本の線こそが全ての始まりであり、生命線。
それは時代が進み技術が進化しても変わらないのだと
スクリーン全体が主張しているようだった。



佐藤健の高校生はさすがに厳しいが、
神木隆之介はミスキャストと言われた配役を見事に演技力で跳ね返しているし、
染谷将太の怪演ぶり、山田孝之やクドカン、リリーの好サポートも見逃せない。
コミックスの実写化に慣れた俳優陣を揃えているので安定感はさすがだ。

2時間の尺に合わせるためとはいえ、あまりにもトントン拍子に進んでいき、
最終目標までの到達が(真城の体調不良を除き)
さしたる躓きもないまま達成されたように感じることと、
ヒロインと真城との恋愛が原作未読の方には誤解されかねないことは惜しい。

原作の熱烈なファンには色々と気になる部分もあろうが
ここまでやってくれれば上出来。
原作未読でキャストのファンならば満点に近いのではないか。
スポ根アニメを見てスポーツ選手を目指した若者がいたように
本作を観て漫画家を目指す若者が出てくるかもしれない。
1995年の653万部から2015年の240万部まで、
20年間で400万部も減ってしまったジャンプを救う新たな才能が
この映画をきっかけに生まれて来ることを期待したい。

映画「バクマン。」は10月3日より公開。




10月07日発売■Blu-ray:「るろうに剣心 京都大火編 スペシャルプライス版」
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コミックス原作の実写化では最高峰とも言われる「るろうに剣心」
2作が1本あたり2,000円を切る低価格で再販決定。




発売中■Blu-ray:「モテキ Blu-ray BOX」

大根監督の名を一気に有名にしたのが、
久保ミツロウの人気コミックスを実写化した「モテキ」。
最近は活躍の場を舞台に移している森山未來が、原作の雰囲気を損なわず、
かと言って見た目だけ似せるでもない主人公像を見事に演じて見せたのは記憶に新しい。
物語を彩る女優陣も文句なし、菊池凛子の使い方は「バベル」を超えた。
劇中に流れる楽曲も世代直撃でいちいちツボ。
リリー・フランキーのスケベ爺ぃっぷりもお見事のハナマルドラマ。
Blu-ray版は、ドラマでカット(早送り処理)されていた部分を
完全版として収録する、嫌らしく上手い商法。
特典ディスクには、メイキング、キャストのインタビュー、
「モテキ」を彩る名曲の数々について、森山未來のダンスシーン&カラオケシーン、
放送ではカットされた名シーンなどを収録している。


発売中■Blu-ray:「モテキ Blu-ray豪華版」

劇場版はドラマ版のリメイクではなく、原作者の久保ミツロウが
映画のために書き下ろしたオリジナルストーリーでドラマ版から2年後が舞台。
主演はもちろん、森山未來。
共演には長澤まさみ、麻生久美子、仲里依紗、真木よう子、リリー・フランキー、
新井浩文、金子ノブアキ。
監督もドラマと同じ大根仁で、本作が映画監督デビューとなる。

森山のマシンガン独白はドラマ版よりもスピード感を増し
Perfumeと共演したミュージカルシーンは、それだけで1000円払うほどの価値がある。
ジジィ世代直撃のJ-POPもガンガン流れるし、演出面における大根監督のこだわりは
ビルの窓に映る映像から、「ナタリー」のデザインを模したエンドロールまで一貫している。
ここまで来ると、もう職人技と呼んでもいい。
だが、これは、「モテキ」のようで「モテキ」でない。

最大の欠点は、主人公の藤本幸世が「モテキ」ではない、ということだ。
ドラマ版では4人の女性が入れ替わり立ち替わり主人公の周りに現れ
優柔不断な上に早く童貞を捨てたい藤本はその都度迷走するわけだが、
映画版でキーとなるのは長澤まさみが演じる松尾みゆきだけで、
残りの3人は単なる賑やかしに過ぎない。
麻生久美子はちょっと気持ち悪いストーカー女、
仲里依紗は呑み屋で少し絡むだけ、
真木よう子に至っては単なる職場の上司であり、恋愛とは無縁の存在。
信頼していた知人(リリーや新井)に裏切られる悲惨さもなければ
オム先生のような思わぬ伏兵も居ない。
10代、20代の自分と共に繰り広げる自分会議もない。
障害になる存在がないので、のたうち回っても魚(長澤)は逃げて行かない。
これのどこが「モテキ」なのか。

だが、考えようによっては、これが「2年後の藤本」なのかという気もする。
誰にも頼らず、浮ついた考えも捨て、本当に好きな人を自分の力で口説き落とす。
ありきたりなハッピーエンドこそが、藤本の望んでいた幸せなのだとすれば
劇場版そのものが、成長した藤本に用意された、
原作者&制作者からの褒美なのかも知れない。




発売中■Blu-ray:「ピンポン Blu-ray スペシャル・エディション」

コミックス原作の最初の大アタリとして記憶している方も多いであろう
松本大洋原作x窪塚洋介主演x宮藤官九郎脚本x曽利文彦監督の名作。
「モテキ」ではさほど感じなかったのだが、
「バクマン。」にクドカンを起用したのは
大根監督から本作へのオマージュもあるような気がする。



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