2014年12月1週発売の新作(Blu-ray/CD編) | 忍之閻魔帳

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ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)




▼今年最後の楽天スーパーSALE、11月30日より開催


11月30日0時より開催■今年最後の楽天スーパーSALE

今年最後の楽天スーパーSALEが30日午前0時よりついに開始。



▼今週発売のBlu-ray/DVD


12月03日発売■Blu-ray:「かぐや姫の物語」
12月03日発売■DVD:「かぐや姫の物語」
12月03日発売■Blu-ray:「高畑勲、『かぐや姫の物語』をつくる。」

リピート鑑賞することも減った私が劇場に三度足を運んだ
高畑勲監督の傑作「かぐや姫の物語」がいよいよBlu-ray/DVDで発売。
Blu-ray/DVDには恒例の絵コンテ、完成報告会見の模様、
予告編集などが映像特典として収録。Blu-ray版のみ追加でアフレコ台本も収録する。

「ホーホケキョ となりの山田くん」から14年ぶりの劇場公開作品なった
高畑勲監督の新作が「かぐや姫の物語」。
日本最古の物語として知られ、絵本やアニメーションで広く親しまれている
「竹取物語」を現代アニメーションの技術を駆使して映画化したもの。
竹から生まれた幼子が絶世の美女として成長し、
いずれ劣らぬ名家筋の男5人からの求婚を全て拒んだ後に
迎えの使者と共に月に還ってしまうお話。
悩みも争いもない、清浄そのものの月で暮らす姫が
何故罪を犯してまで地球に憧れたのか。
その答えを137分かけて丁寧に描いてゆく。



この映画は、日本のどこに生まれた者であろうと
必ず奥底に持っている「日本人の心」を呼び覚ます。
恐れも悩みも知らず、ただ母親の胸に抱かれて乳を吸い、眠っていた頃の記憶まで遡り
姫の成長と共に己の人生を振り返っているような錯覚に陥る。
山の木々や花に季節の移り変わりを感じ、命を喰らって命を繋いでゆく。
連綿と続く命の営みを、私達はどんどん忘れていってはいないか。
忙しく過ぎてゆく日々の中で、この一瞬が二度と戻らぬ一瞬であることに
無自覚になってはいないか。
歳を重ねて誰もが呟く「振り返ってみれば、人生はあっという間」を
私達はあちこちで耳にしながら、しかし多くはその言葉から何も学ばない。
高貴な姫君としてきらびやかな着物を羽織り、
帝にまで愛されても心は満たされなかった姫が最後の最後に後悔の念を口にし、
無表情となって月に還ってゆく後ろ姿を見送りながら、ふとそんなことを想った。

「新しい表現に挑み、達成できた。
 この作品で、アニメーションが一歩進んだと思っている」

高畑監督がそう語るアニメーション技術については、掛け値無しに凄い。
日本だけでなく、アニメ好きを自認するファンはもちろん
アニメ製作に関わる全てのクリエーターは必見だろう。
スケッチがそのまま動き始めたような、気が遠くなるほどに繊細な動きと色使いは
「となりの山田くん」から格段に進歩していて、もはや文化財レベルに達している。
このニュアンスが伝わるかは分からないが、人の手で「動かしている」のではなく、
命の宿った絵が「動き始めた」ようにしか見えないのだ。
姫の感情の変化によって、絵(線)そのものが意志を持ったかのように
温かくなったり暴力的になったりするのである。

まごうことなき傑作ではあるが
興収は25億円、製作費の半分ほどしか届かなかった。惨敗である。
しかし、公開前の紹介記事でも触れたように
本作が10代や20代の方々の心を打つには、多少の時間が必要だと思う。
童話や昔話に込められたメッセージが意外に深いことを知るのは
大人になってからであるように、本作がズシンと響くのは
高畑アニメと共に人生を歩んできた私と同世代ぐらいの人間ではないか。

これほど贅を尽くした作品は今後日本のアニメでそうそうは出て来るまい。
アニメファンならば食費を削ってでもBlu-rayを購入して家宝にしておきたい。

公開を待たずに亡くなった地井武男(翁)と
公開を待っていたかのように本作の公開後に芸能界を去った朝倉あき(姫)。
二人の素晴らしい芝居に感謝を。


01月21日発売■Blu-ray:「高畑勲監督作品集」




12月02日発売■Blu-ray:「チョコレートドーナツ」

今週発売の洋画で私のイチ押しは「チョコレートドーナツ」。
一組みのゲイ・カップルがダウン症の子を引き取り
正式な養育権を得る為に法廷で闘う本作の原題は「any day now」(今すぐにでも)。
日本では、劇中に登場するダウン症の少年マルコの好物から
「チョコレート・ドーナツ」との邦題が付けられている。
主演はトニー賞も受賞した経歴を持つアラン・カミング。
共演は「LOOPER」のギャレット・ディラハント、
ダウン症に生まれながら役者を目指して頑張っているところが監督の目に留り
本作でスクリーンデビューとなったアイザック・レイヴァ。
監督は俳優出身のトラヴィス・ファイン。



「ヒューマン・ドラマ」か「法廷モノ」か「ゲイ・ムービー」か「ミュージカル」か。
どこにカテゴライズされるのかは観た人それぞれなのだろうが
私にとって本作は、断然「家族ドラマ」だった。
「血の繋がった家族の中で起こるドラマ」ではなく「家族とは何かを問うドラマ」である。
ゲイ・カップルがダウン症の子供を引き取って育てる。
問題山積みなこのテーマを、じっくり丁寧に掘り下げていく。

傍から見れば、子を引き取る理由が衝動的にも見えるしその手段も荒っぽい。
ポールがどれだけ法律を盾に権利を主張しても
「ここは知識を披露する場ではない」と一蹴されてしまうのも仕方ない面もある。
しかし、ルディとポールは憎悪にも近い同性愛差別が渦巻く1970年代の社会において、
自分達が晒しものになる覚悟でマルコの親権を主張し続ける。
養護施設への送り迎えを欠かさず、眠る前にハッピーエンドの物語を聴かせるうちに
マルコの表情の変化が二人の愛情を何よりも雄弁に映し出す。
確かに血は繋がっていない、父親が二人という形式に世間は奇異の目を向けるだろう。
しかし、どちらにとっても過去よりは確実に明るい未来が待っている。
ならば一緒にいたい。手を取り合って生きていきたい。
お互いを求め合う人間が小さな家族を作り、ささやかな幸せを得ようとするのが
そんなにいけないことなのだろうか。
法律を悪用してでもルディ達を殲滅せんと躍起になる
彼等を突き動かしているものが一体何なのか、
その嫌悪感の正体を思う時、「それでも夜は明ける」にも通じる恐怖を感じた。

私の好きな映画で例えながら説明してみると、
血を超えた親子の絆を描いた点は「そして父になる」に通じ
親の無責任によって子供が被害を被る構図は「誰も知らない」に通じ
差別意識が生む悲劇という点は「フルートベール駅で」に通じ
子を案ずる親の愛情を描く部分は「海洋天堂」に通じ
家族の形を見つめ直す意味では「キッズ・オールライト」に通じ
差別と闘い続けた実在の人物という点は「ミルク」に通じ
ルディの歌うシーンは「ドリームガールズ」のジェニファー・ハドソンに通じ
観賞後に私達に渡されるバトンの重さは「トガニ」に通じる。

唯一引っ掛かるとすれば、これはあくまでもレアケースであるということ。
マルコを引き取るに足るだけの人間性と経済力を兼ね備えた二人がいて、
マルコとの信頼関係も築かれているからこそ多くの賛同を得られたのであり
巷のゲイ・カップルが安易に子供を養子縁組することについては
子の負うリスクが大き過ぎるため私は賛成できかねる。
「アナと雪の女王」旋風に沸いた2014年の映画興行だが
映画好きならば絶対に見逃せない作品。

本作を見ずに今年の映画を語ることなかれ、とまで言い切ってしまおう。




12月03日発売■Blu-ray+DVD:「her/世界でひとつの彼女」

奇才スパイク・ジョーンズの最新作は、SF作品で何度も語られてきた
「デジタルとの恋」について、オタク監督ならではの視点で描いた恋愛ドラマ。
主演は「ザ・マスター」で怪演を披露したホアキン・フェニックス。
共演はエイミー・アダムス、ルーニー・マーラ、オリヴィア・ワイルドと美女揃い。
主人公を虜にする最新OSサマンサの声を担当するのはスカーレット・ヨハンソン。



デジタル機器の進化が私達の生活を急激に変えている。
スマホ1台あれば世界中の情報を集めることができる今の生活を
このブログを書き始めた頃(10年前)の私は想像だにしていなかった。
音声コントロールを搭載したゲーム機(XboxのKinect)や
ちょっとしたジョークも備わったOS(iPhoneのSiri)が
たかだか数万で手に入るのだから、改めて凄い時代になったものである。
さらに10年進むと、Kinectのような音声コントロールは
生活の隅々にまで普及しているだろうし
Siriはもっと流暢に、さまざまな問い掛けに応えてくれるようになっているだろう。
「her 世界でひとつの彼女」は遠い未来の世界を描いたSFではない。
数年後には実現していても不思議ではなさそうな近未来の
藤子不二雄風に言うならば「S(すこし)F(ふしぎ)」な出来事を描いている。

主人公のセオドアの仕事は、手紙の代筆業。
キーボードすら使わず、思いついた言葉を音声入力しプリントアウトするだけ。
熟年夫婦の愛の告白から、孫から祖父母への感謝まで
依頼に合わせて感動的な文章を紡ぎ出す、人工的に真心を製造する仕事である。
サマンサは生まれたての最新OS。
まだバージョン1.0ではあるが、既に多くの知識を持ち一通りの依頼に応えることはできる。
自らの意志でアップデートを重ねるサマンサは急速に人の心を学び
秘書的なデスクワークのみならず、ウィットや嫉妬までを身につけ始める。

生身のコミュニケーションを遠ざけ、デジタルに癒しを求めたセオドアと
デジタルとして生まれ、生身のコミュニケーションへの憧れに身を焦がすサマンサ。
知識を蓄えたからさぁ世界征服だ、ではなく
デジタルである我が身について禅問答のように深く考え始めるサマンサは
ある結論に辿り着くのだが、私は猫のような愛嬌を持った彼女らしいと思った。

これまでのスパイク・ジョーンズ作品が持っていた癖が綺麗に抜け落ちて
ミシェル・ゴンドリー(エターナル・サンシャイン)のような映像美と、
アンドリュー・ニコル(ガタカ、決してTIMEではない)のような優れた脚本と
ウディ・アレン(ブルージャスミン)のような洒落が三拍子揃った大傑作。
PCが無ければ生活が成り立たないと思っているような方は必見。




12月03日発売■Blu-ray:「マレフィセント MovieNEX」
12月03日発売■Blu-ray:「マレフィセントMovieNEXプラス3D」
12月03日発売■Blu-ray:「マレフィセント MovieNEX「アナ雪」ギフトバッグ付き」

「アナ雪」の追い風を受けて、アンジェリーナ・ジョリー主演作として
過去最大のヒットとなった映画「マレフィセント」も今週発売。
「眠れる森の美女」で美しきオーロラ姫に永遠の眠りの呪いをかけた
魔女マレフィセントの視点から実写映画化したもの。
オーロラ姫はダコタ・ファニングの妹であるエル・ファニング。
「アリス・イン・ワンダーランド」や「オズ はじまりの戦い」で
プロダクションデザインを担当してきたロバート・ストロンバーグの監督デビュー作。
名曲「いつか夢で」を歌うのは、哀しみの成分を多分に含んだボーカルで話題の
シンガーソングライター、ラナ・デル・レイ。日本版は大竹しのぶが担当。

ベースとなっている「眠れる森の美女」は
魔女マレフィセントのかけた呪いによって永遠の眠りにつく姫を
白馬の王子様が救い出すディズニー・クラシックの王道。
「マレフィセント」では白馬の王子様は舞台端へと追いやられ、
光と笑顔に包まれた妖精マレフィセントが
なぜ暗黒面へと落ちてしまったのかが描かれている。

アニメ版のストーリーは大幅に書き替えられ、妖精三人が養母を務める
オーロラの隠れ家が最初からマレフィセントの知るところに。
オーロラの成長を誰よりも近くで見守り続けたのが
城に住む両親でも養母でもない、マレフィセントになっているのが特徴だ。
「あしながおじさん」ならぬ「あしながおばさん」である。
愛する人に裏切られ深く傷きながらも、天真爛漫なオーロラと接するうちに
自らのかけた呪いを後悔し、解こうとすらする。
アニメ版では「悪い魔女」としてしか描かれていなかったマレフィセントに
かつては妖精達に慕われ、人を愛する清らかな少女であった過去を追加したことで
単なるヴィランから哀しみを纏ったヒロインの物語として生まれ変わった。

「アナと雪の女王」で『白馬の王子様<姉妹愛』を描き
伝統的なストーリーからの脱却を図ったディズニーは
本作では『白馬の王子様<母性愛』にスポットを当てる。
キーとなる母性についても、相手を思い遣る心こそ最も尊いものとし、
その想いは血の繋がりをも超えると語りかけている。
養子縁組で6人の子を迎え入れたアンジーの人生そのものと言えるだろう。

万人向けのファンタジーとして良く出来た作品。
お好きなら買っても良し。




12月03日発売■Blu-ray:「アクト・オブ・キリング オリジナル全長版」

1965年から66年にかけてインドネシアで起こった
大量虐殺事件の当事者にカメラを向けたドキュメンタリー。
罪に問われることもなく、世間から後ろ指をさされるどころか
英雄視すらされている殺人部隊に所属していた男達に
監督のジョシュア・オッペンハイマーはどのようにして殺したのかを
再現して欲しいと依頼する。
はじめのうちは意気揚々と現場を案内し、自慢げに手順を教えていたはずが
加害者だけでなく被害者役も演じているうちに
少しずつ彼等の内に別の感情が芽生え始め、ついに・・・。



正直言って、私には本作が
100%リアルなドキュメンタリーかどうかの判断はつかなかった。
しかし、無自覚に多くの人を殺め、英雄と讃えられていい気になっていた男が
逆の立場を疑似体験しただけで簡単に壊れてゆく様と
恐怖に打ち震える表情のリアルさに嘘はなかったと思う。
このテーマの映画製作に関わることが
現地の人々にとっては身の危険に直結しているのか
エンドロールのクレジットでは延々と“ANONYMOUS(匿名)”が続く。
この作品が世界に向けて公開され、ここ日本で大きな話題になっても、
おそらく問題の根絶は成し得ていないだろう。
劇場で観てから既に相当の月日が経っているはずだが
未だに強烈に印象に残る、多くの課題を突き付けられた作品。

Blu-rayでは本編ディスクと特典ディスクの2枚組。
一部劇場で公開された、劇場公開版より40分以上長い
「オリジナル全長版」(166分)で収録されている。
私が観たのは通常版だったのでかなり観たい。

作品の持つインパクトだけなら今週のNo.1。




12月03日発売■Blu-ray:「マダム・イン・ニューヨーク」

夫と子供のため、家庭を守るために生きてきた平凡な主婦が
ふとしたきっかけでNYの英会話学校に通い始める物語。



今あるものを捨て去るのではなく、妻でも母でもない別の人生も
生きてみたいと願う女性は多いはずだが、インド発であることは感慨深い。
ハリウッドに対抗してボリウッドともてはやされ、
歌と踊りがてんこ盛りのインド映画はここ数年にさらに進化し
世界中で共感を得るであろう女性讃歌を描くまでになった。
日本で作るとスルーキートス系の凡作になりそうな題材を
微笑ましくも感動的なドラマへと昇華させている。

本作がインドの女性監督の作品であることがまた象徴的。
昨年の「きっと、うまくいく」も素晴らしかったが
今年はジャン=ピエール・ジュネの作風を思わせる「バルフィ!~人生に唄えば」や
「マダム~」と同時期公開でこちらも高評価を得た「めぐり逢わせのお弁当」など
今やインド映画はあらゆるジャンルで秀作を発表しており
コミック原作やドラマの延長線上の映画が量産される日本映画界が何とも情けない。

話題作が目白押しの今週ではあるが、忘れてはいけない1本。




12月02日発売■Blu-ray:「黄金のメロディ マッスル・ショールズ」

アラバマの小さな街にありながら、アレサ・フランクリン、ウィルソン・ピケット、
ローリング・ストーンズら、数多くのミュージシャンに愛された
伝説のレコーディング・スタジオ・マッスル・ショールズの創設者である
リック・ホールと、音楽を通じて壁を取り払っていった白人ミュージシャンたちによる
リズム・セクションにスポットを当てたドキュメンタリー。



ピュアに音楽を愛し、さらなる高みを求める人達の作った空間だからこそ
そこを訪れるミュージシャンも他では味わえないグルーブを生み出すことが出来る。
言葉や肌の色に関係なく心を打つ音がある。
単館系でありながらちゃんとBlu-rayも出ることが嬉しい。
音楽好きな大人に是非ご観いただきたい。



12月02日発売■Blu-ray:「トランセンデンス」

話題作が目白押しの今週ではあるが、忘れていい1本。
理由はこちらで。




12月03日発売■Blu-ray:「glee/グリー シーズン5(100話記念ポストカード付き)

日本でも大ブームを巻き起こした
ミュージカル学園ドラマ「glee/グリー」の最新シーズンが発売。
今シーズンで通算100話目を迎えることを記念して
過去の撮影を振り返るキャスト達のインタビューを収録。
本作は2013年7月、コーリー・モンテースの突然の訃報により
「glee」を愛する全てのファンに衝撃が走ってから初めてのボックスでもあるため
彼が演じていたキャラクター・フィンとの思い出を語る映像も収録されている。

シナリオを変更し、急遽挿入された追悼エピソード「 大好きだったフィンへ」では
プライベートでもコーリーの恋人であったリア・ミシェル(レイチェル)が
アデルの「Make You Feel My Love」を披露したことも大きな話題となった。
熱烈なファンにはなかなか観るのが辛いシーズンではあるが
避けては通れない大切なシーズンでもある。



12月03日発売■Blu-ray:「グレムリン 製作30周年記念 1&2パック FR4ME仕様」
12月03日発売■Blu-ray:「ゴーストバスターズ 1 & 2パック」
12月03日発売■Blu-ray:「ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔 エクステンデッド・エディション」
12月05日発売■Blu-ray:「レインマン MGM90周年記念ニュー・デジタル・リマスター版」

過去の名作の復刻版や廉価版はこのあたり。

12月03日発売■Blu-ray:「シンドラーのリスト」
12月03日発売■Blu-ray:「グリーンマイル」
12月03日発売■Blu-ray:「キック・アス ジャスティス・フォーエバー」
12月03日発売■Blu-ray:「MAMA」




03月04日発売■Blu-ray:「24-TWENTY FOUR- リブ・アナザー・デイ」

セル版Blu-rayの発売は来年の3月だが、
12月3日より「24-TWENTY FOUR- リブ・アナザー・デイ」がレンタル開始。
「アメイジング・スパイダーマン」を始め、近年は独占レンタルに注力している
TSUTAYAに喧嘩を売って、今度はゲオが先行権を独占し
年末商戦の主力コンテンツとして大々的にアピール中。
独占とは言っても時限付きの先行権であり、TSUTAYAもセル版の発売される
3月よりレンタルを開始予定。




12月03日発売■Blu-ray:「あの頃映画 吸血鬼ゴケミドロ」
12月03日発売■Blu-ray:「あの頃映画 震える舌」

第1弾&第2弾ラインナップが「幸福の黄色いハンカチ」や「砂の器」という
正統派の名作群だったので、てっきり大真面目なシリーズだと思っていたのに
第3弾にいきなり「震える舌」と「吸血鬼ゴケミドロ」を持ってきて
俄然私のテリトリーに入ってきた「あの頃映画 the BEST 松竹ブルーレイ・コレクション」。

「松竹DVDコレクション」シリーズの第1弾ラインナップは
「この子の七つのお祝いに」と「震える舌」だったのだが
何故か今回「この子の七つの~」は外され、代わりにタランティーノも絶賛する
カルト的名作「吸血鬼ゴケミドロ」がラインナップ。

「震える舌」は、破傷風に侵された少女と、娘を看病する両親の闘病生活を描いたドラマ。
監督は「砂の器」「八つ墓村」の野村芳太郎。
夫婦には渡瀬恒彦と十朱幸代。共演は蟹江敬三、中野良子、北林谷栄など。
「エクソシスト」で悪魔憑きの少女を演じたリンダ・ブレアすら凌駕すると話題になった
若命真裕子の鬼気迫る芝居は、この作品を観る者全てを凍り付かせる。
実際の破傷風についてはあまり詳しくないのだが
この映画で描かれる破傷風はまだ悪魔憑きの方がマシだとすら思えるほどに凄まじい。
全身痙攣で体はえび反り、舌を噛み切る度に大量出血するため
防止措置として前歯を折られ、ついには気道切開まで。
闘病生活はやがて両親の精神をも蝕み始め、夫は娘からの感染に怯え、妻は錯乱する始末。
観終わってからしばらくは、ちょっとした擦り傷でも神経質なほど消毒した。

「吸血鬼ゴケミドロ」は1968年公開のSFホラー。
旅客機が謎の光体と接触し岩山に不時着、一命を取り留めたように思えたが
乗客のひとりが宇宙生物ゴケミドロに身体を乗っ取られていたというストーリー。
1968年と言えば「ウルトラセブン」と同時期で
特撮番組やホラーでやたらと地球外生命体が活躍していた時代。
誰もが宇宙への憧れを(今よりもずっと強く)抱いていた時代だからこそ
映画やテレビでこういった作品が量産されていたのだと思う。
ちなみに「遊星からの物体X」はここからさらに14年後。やるな日本。




12月05日発売■Blu-ray:「セーラー服と機関銃 4K Scanning」
12月05日発売■Blu-ray:「時をかける少女 4K Scanning」

ジジィ向けでは、角川の全盛期を象徴する
薬師丸ひろ子の「セーラー服と機関銃」と
原田知世の「時をかける少女」が4K Scanning仕様で発売。
4K Scanningとはオリジナルネガを4Kでスキャンし
デジタル修復を行なったBlu-rayのことで、過去の角川作品を高画質で再販するもの。
9月の周防正行監督作品を皮切りに毎月数本ずつ発売されているシリーズで
11月の松田優作作品に続く第3弾がこの2作。

「セーラー服と機関銃」は劇場公開された通常版(112分)とは別に
20分ほど長い完璧版(131分)を特典映像として収録している。
4K Scanningシリーズは購入者の評判も良く、今後のラインナップにも期待したい。



12月05日発売■Blu-ray:「わたしのハワイの歩きかた」

話題作が目白押しの今週ではあるが、忘れていい2本目。
理由はこちらで。




12月03日発売■Blu-ray:「ガキ使 絶対に笑ってはいけない地球防衛軍24時 初回限定版」
12月03日発売■DVD:「ガキ使 絶対に笑ってはいけない地球防衛軍24時 初回限定版」

「ゲームセンターCX」と並ぶ年末恒例となったバラエティ系の王者が今年も発売。
Blu-rayの初回版は本編ディスク2枚+特典ディスク1枚の3枚組、
ノーマルDVDの初回版は本編ディスク4枚組+特典ディスク1枚の5枚組。



▼今週発売の新譜

Best Always<初回生産限定盤> / 大瀧詠一
12月03日発売■CD:「Best Always<初回生産限定盤> / 大瀧詠一」
03月21日発売■CD:「NIAGARA CD BOOK II」

【関連記事】【訃報】大瀧詠一(大滝詠一)、死去

昨年の大晦日に飛び込んできた訃報に愕然としてから
あっという間に10ヶ月が経ち、2014年も残すところあと1ヶ月となった。
松本隆が発表した追悼コメントがあまりにも甘やかで美しく今も忘れられない。

北へ還る十二月の旅人よ。
ぼくらが灰になって消滅しても、残した作品たちは永遠に不死だね。
なぜ謎のように「十二月」という単語が詩の中にでてくるのか、やっとわかったよ。
苦く美しい青春をありがとう。


12月に去ってからちょいど1年目にあたる2014年12月3日に
大瀧詠一にとってはキャリア初となるオールタイムベストが発売。
「幸せな結末」「君は天然色」「恋するカレン」といった
シングル楽曲を中心にした35曲入りの構成。
はっぴいえんど、ナイアガラレーベル、ソロ名義と
発表済みアルバムから最低1曲づつを収録した究極のつまみ食い仕様。

吉田美奈子への提供曲であり、
ラッツ&スター、桑田佳祐、松たか子、EXILE ATSUSHIら
40組以上のアーティストにカバーされた名曲「夢で逢えたら」の
本人歌唱バージョン音源が初収録されていることとが目玉だが
私のような全アルバム所有者にとっては
初回盤のみに付属するボーナスディスク(カラオケ)や
大滝詠一と親交のあったミュージシャンからの寄稿文が掲載されたブックレットも気になる。

さらに、2015年3月21日には、2011年に発売された
「NIAGARA CD BOOK Ⅰ」に続く
シリーズ第2弾「NIAGARA CD BOOK II」も発売決定。
代表作である名盤「A LONG VACATION」や「EACH TIME」を含む
オリジナルアルバム10枚とオムニバス2枚の全12枚組で
80年代以降のナイアガラサウンドを総括する上で資料的価値の高い作品と言える。

ベストアルバムとの2タイトル購入者の中から
抽選で500名に豪華プレゼントが当たるキャンペーンも開催中。
A賞(200名)は、2015年5月末に都内某所で開催される
『Best Always』&『NIAGARA CD BOOK Ⅱ』発売記念パーティーへの招待、
B賞(300名)は、既に発表されている本人歌唱による
「夢で逢えたら」の非売品アナログシングルがプレゼントされる。


12月03日発売■CD:「大瀧詠一のジュークボックス~ワーナーミュージック編」
12月03日発売■CD:「大瀧詠一のジュークボックス~ユニバーサル ミュージック編」
12月03日発売■CD:「大瀧詠一のジュークボックス~~エルヴィス・プレスリー編」

さらにもうひとつ、大瀧氏のジュークボックスに収められていた
洋楽のコンピレーションも3枚同時発売。

明日11月30日(日)の14:00から放送される
TOKYO FM「山下達郎のJXグループ サンデー・ソングブック」で
「Best Always」の特集も放送される。
シュガーベイブ時代から40年以上に渡り仕事を共にし
2011年までは同番組の名物企画として毎年新春放談も放送していた達郎だけに
収録曲にまつわるエピソードやトリビアが聴けるのは間違いなし。
ファンはこちらも要チェック。




12月02日発売■CD:「BELLS (2014年新装盤) / 吉田美奈子」
12月02日発売■CD:「BELLS (2014年新装盤) / 吉田美奈子」(タワレコ)

皆さんもクリスマスが近づくと必ず聴きたくなるアルバム(曲)があるはず。
私の場合、絶対に外せないのが「Bells」。
1986年に世界初のインディーズCDとして製作された吉田美奈子の伝説の1枚。
シリアルナンバー入り・3,000 枚の限定プレスだった本作は瞬く間に完売し
ヤフーオークションでは10万を超える値がつけられていたほど。
冒頭の「WIND」から6曲目の「DREAMING」まで捨て曲なし。
日本人の作るゴスペルアルバムとしては最高峰に位置する作品。

2002年、avex.ioに移籍して初のアルバム「Stable」が発売される際に
吉田美奈子作詞、塩谷哲作曲による「もみの木」をボーナストラックとして追加した
「Bells スペシャルエディション」が発売されたものの
当時のavexの方針によりコピーコントロールCDが採用されていた。


*サントリーのCMに起用された「THANK TO YOU」。
 この楽曲で第33回「カンヌ国際広告映画祭」の銀賞を受賞した。

今回はCCCDを廃止、ジャケットを初版に近い形で再現してのいわば完全盤。
限定1500枚での発売。

ファンには良く知られた話だが、「Bells」は吉田美奈子がアルファを移籍し、
メジャー契約のない期間を使って製作された。
他アーティストへの楽曲提供やプロデュースも積極的に行っていた頃で
中森明菜のアルバム「BITTER AND SWEET」「不思議」「Wonder」に
提供した楽曲の印税を注ぎ込んでこのアルバムが製作したのだと本人が語っている。

私はオリジナル盤は入手できず、CCCD盤を購入した組。
その後、CCCDを外した限定BOX「吉田箱」を購入しているので
音源自体は持っているのだが、オリジナルに近い仕様となれば
やはり持っておきたい。




12月03日発売■CD:「群像の星 生産限定盤 / 玉置浩二」
12月03日発売■CD:「群像の星 通常盤 / 玉置浩二」

畠山美由紀のカバーアルバム発売時に少しだけ紹介していた
玉置浩二のカバーアルバム「群像の星」がiTunes Music Storeと
Amazon MP3ストア先行配信に続きCDで発売。

01. みんな夢の中(高田恭子)
02. 愛の讃歌(越路吹雪)
03. 圭子の夢は夜ひらく(藤圭子)
04. やっぱ好きやねん(やしきたかじん)
05. I LOVE YOU(尾崎豊)
06. 月のあかり(桑名正博)
07. 初恋(村下孝蔵)
08. 時代おくれ(河島英五)
09. あの素晴しい愛をもう一度(加藤和彦 / 北山修)
10. 上を向いて歩こう(坂本九)
11. 男はつらいよ(渥美清)
12. みんな夢の中~リプライズ~

尾崎豊、村下孝蔵、河島英五、桑名正博、坂本九、、、
不慮の事故や病気によってこの世を去ったアーティストの名曲を中心にした構成で
アルバム全体が鎮魂歌のようにも聴こえてくる。
どんな曲も強烈な個性で塗り替えてしまう玉置のボーカルはいつになく控え目で
今回はあくまでも故人を立てながら偲ぶのがコンセプトと見た。
またしてもジャケットに青田を使ってしまうデレデレぶりが
しみじみとした作品を若干濁らせてしまっている気はするが
そんな破天荒ぶりも含めて玉置浩二なので仕方ない。

CDは通常盤と生産限定盤があり、限定盤には8月25日に行われた
ブルーノート東京でのライブを収録したDVDが付属する。



中森明菜 1 中森明菜 2
12月02日発売■CD+DVD:「オールタイム・ベスト オリジナル Special Edition / 中森明菜」
12月02日発売■CD:「オールタイム・ベスト オリジナル & 歌姫 Special Edition / 中森明菜」
12月02日発売■CD:「SPOON / 中森明菜」
12月02日発売■CD:「will / 中森明菜」

プロモーションにも一切姿を見せないまま累計出荷25万枚の大ヒットとなった
中森明菜の「オールタイム・ベスト オリジナル」に期間限定生産盤が登場。
付属のライブDVDをダイジェストではない完全版にした「オリジナルSP」と、
オリジナル&カバーをセットにして価格を下げた「オリジナル&歌姫SP」の2種類同時発売。
出荷は12月3日から年内12月31日までの約1ヶ月のみ。
期間限定生産と煽って二度買いかせんとする
ユニバーサルらしい商法は嫌になるし、ダサいから変えろと言ったジャケットが
2種類ともに採用されるというセンスゼロの仕事ぶりには開いた口が塞がらない。
と言いつつライブの完全版はやはり見たい。むむむ。

ガウス時代のオリジナルアルバム2枚も低価格で再販。




2014年12月1週発売の新作(ゲーム/その他編)はこちら。