中継ぎポジションの良作。映画「ハンガー・ゲーム 2」 | 忍之閻魔帳

忍之閻魔帳

ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)



▼中継ぎポジションの良作。映画「ハンガー・ゲーム 2」

ティーン向けに的を絞ったハリウッドの大ヒットシリーズと言えば
「トワイライト」この「ハンガー・ゲーム」だろう。
「1」のオープニング記録は「ハリポタと死の秘宝 PART2」「ダークナイト」に次ぐ
ハリウッド歴代3位となる1億5500万ドルを叩き出し、映画界を騒然とさせた。
累計興収4億ドルを超えるメガヒットに気を良くした製作会社はすぐさま続編を決定。
11月に公開された本作も、前作を超えるオープニング記録を達成。
現在までに累計興収は3億7千万ドルを突破している。
ただ、「トワイライト」に続き海外ほどの人気は日本では得られず
日本での前作の興収はわずか4.7億円に止まった。
私も「内容がアレなら(日本での大コケも)仕方ない」と思ったものだが
「ハンガー・ゲーム」のスタッフは前作のヒットが「タナボタ」であったことを
誰よりも良く知っていたのかも知れない。
わずか1年で届けられた「2」は、「1」から大きく進化していたのである。

主演は「世界にひとつのプレイブック」で見事にオスカー主演女優賞を獲得し
今年の賞レースでも「アメリカン・ハッスル」で多くの映画賞から
ノミネートされているジェニファー・ローレンス。
共演はジョシュ・ハッチャーソン、レニー・クラヴィッツ、リアム・ヘムズワース、
スタンリー・トゥッチ、ドナルド・サザーランドらの続投組に加え、
新たにフィリップ・シーモア・ホフマンなど大物が参戦。
監督はゲイリー・ロスから「コンスタンティン」「アイ・アム・レジェンド」の
フランシス・ローレンスへとバトンタッチ。



第74回(前回の)「ハンガー・ゲーム」で見事に優勝した
カットニス(ジェニファー・ローレンス)は多くの民衆に希望を与え
圧政を強いる政府への批判は日に日に高まっていた。
このままカットニスを野放しにすれば脅威になると警戒した
スノー大統領は、歴代の優勝者を集めた「グランドチャンピオン大会」を立案。
妹との再開で安堵したのも束の間、再び戦いの場へと引きずり出された
カットニスは、ピーター(ジョシュ・ハッチャーソン)と共に
再び優勝できるのだろうか。


試写状に記載された上映時間は147分。
前作の悪夢を思い返し「またか」と項垂れながら試写に向かうと
最初にジェニファー・ローレンスからのメッセージビデオが流された。

「はーい、日本の皆さん。
 今日はそちらに行けなくてごめんなさい。
 私は今『3』の撮影中なの」

と、まさかの「3」発表で驚かされる。
「3」があるならカットニスは確実に生き残るのだな、よしと思いながら鑑賞スタート。


ん?


んん?


んんん?


もしかして今回は面白いのか?


時間配分は「1」とほぼ同じで、ゲーム開始までに約1時間を要するが
この1時間が後の展開の上で非常に重要な意味を持っているため
単なる水増しや時間稼ぎになっていない。
再びゲームに駆り出されるカットニスに軸足を置き、
前作からぐっと親切になっている世話役や
カットニスの巻き起こす炎に希望を見出し、勇気をもって拳を振り上げる民衆達の
心の変化にスポットを当てている。
小さな希望の周りに小さな勇気が集まり、大きなうねりを形成してゆく過程が
上手く描かれていて「何故最初からこうしなかったんだ」と思うほど良く出来ている。

ゲーム部分が1時間しかないので、歴代優勝者の掘り下げが足らないのは前作と同じ。
ただ前作よりはスポットの当たるキャラが増えていて、
各々のキャラクターが背負うドラマも厚みを増している。
バトルロワイヤル形式のはずだったゲーム進行が
ただの殺し合いから少しずつ様変わりしてゆくのとシンクロして

・自然現象まで思うままに変更可能なゲームの舞台裏がどうなっているのか
・歴代優勝者が今回のゲームに参加した真の理由は

などが明らかにされてゆく。
何故フィリップ・シーモア・ホフマンほどの名優が
脇役で出演していたのかも後半になって判明し、いよいよ!のところで「2」は終了。
「1」は優勝者が決まり物語が完結するが、本作は「3」とセットになった
二部作といったところ。
もう少し上手く区切りをつけて欲しかった気持ちはあるが
「1」に比べてここまで良くなっているのなら許してしまおう。

映画「ハンガー・ゲーム 2」は12月27日より公開。



★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
  タイトル:ハンガー・ゲーム2
    配給:東宝東和
   公開日:2013年12月27日
    監督:フランシス・ローレンス
   出演者:ジェニファー・ローレンス、他
 公式サイト:http://www.hungergames.jp
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★



発売中■Blu-ray:「ハンガー・ゲーム」
発売中■DVD:「ハンガー・ゲーム」

シリーズ元祖。
国を12エリアに分け、各エリカから選抜された男女1人ずつ、
合計24人が殺し合う「ハンガー・ゲーム」の基礎はこの段階で完成している。
事前に抱いていた「ハリウッド版・バトルロワイヤル」という予想は
大きく裏切られ、殺し合いを命じられた人間達が織り成すドラマは希薄。
「皮肉な運命の下で愛を育む二人」という括りで見れば
本作に近いのは「バトロワ」よりも「トワイライト」シリーズだろうか。
そう考えれば、この題材にしてPG12(12歳未満は保護者の同伴が適当)程度で済んだ
「ヌルさ」の理由も分かろうというもの。

ゲーム開始までが異常に長いのも難。
候補者の選別後に1週間の訓練期間が用意されるのだが
この訓練期間だけで1時間以上も費やしてしまう。
本編は2時間23分もあるにも関わらず、序盤のもたつきが災いして
ゲーム自体は1時間ほどしかない。
当然、1時間の中に24人分のドラマを詰め込むことは難しくなり
開始直後に物資置き場で大量に脱落、その後もバッサバッサと人数が絞られてゆく。
主人公カットニスから物語の軸が一切移動しないため
残りの23人は、同じ地区から選出されたピータですら添え物なのである。

「バトル・ロワイヤル」の薄味版どころか、ほとんど味がついていない
「ハンガー・ゲーム」の旨味は、貫禄すら出てきたジェニファー・ローレンスの将来性や
美しく成長した「エスター」のイザベル・ファーマンや
お調子者の司会者を嬉々として演じるスタンリー・トゥッチぐらい。
それでも、「2」を観た後ではもう一度「1」を観たくなるから不思議だ。




発売中■BOOK:「ハンガー・ゲーム 1-2巻 各上下セット Amazon限定ポストカード付き」

原作本のシリーズ2作(各上下の合計4冊)セットが12月21日に発売されたばかり。
Amazon限定で映画版のポストカードも付いて来る。


配信中■Kindle:「ハンガー・ゲーム 3 上」
配信中■Kindle:「ハンガー・ゲーム 3 下」
配信中■iTunes:「ハンガー・ゲーム 3 上」
配信中■iTunes:「ハンガー・ゲーム 3 下」

「2」からさらに先を知りたい方にはKindleやiTunesブックで配信中の「3」も。



▼「スター・トレック イントゥ・ダークネス」先行配信開始


配信中■Amazon VOD:「スター・トレック イントゥ・ダークネス 字幕版」
配信中■iTunes:「スター・トレック イントゥ・ダークネス 字幕版」
配信中■iTunes:「スター・トレック イントゥ・ダークネス 吹替版」
配信中■Amazon VOD:「ウルヴァリン: SAMURAI 字幕版」
配信中■iTunes:「ウルヴァリン:SAMURAI 字幕版」
配信中■iTunes:「ウルヴァリン:SAMURAI 吹替版」

1月の発売が予定されている「スター・トレック イントゥ・ダークネス」と
「ウルヴァリン:SAMURAI」がAmazonインスタントビデオ、
iTune映画ストアで揃って配信開始。
私は「スター・トレック」は特典付きが欲しいのでパッケージ版を予約済み。

Blu-ray スター・トレック イントゥ・ダークネス Blu-ray スター・トレック イントゥ・ダークネス
01月08日発売■Blu-ray:「スター・トレック イントゥ・ダークネス
U.S.S. VengeanceブルーレイBOX コミックブック付き」

01月08日発売■Blu-ray+DVD:「スター・トレック イントゥ・ダークネス」
01月08日発売■Blu-ray:「スター・トレック イントゥ・ダークネス 3D & 2D」
01月08日発売■Blu-ray:「ウルヴァリン:SAMURAI 4枚組コレクターズ・エディション」
01月08日発売■Blu-ray+DVD:「ウルヴァリン:SAMURAI」