映画「愛する人」紹介、Wii「ラストストーリー」初週で11万本を販売、他 | 忍之閻魔帳

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ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)

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▼受け継がれてゆく命。映画「愛する人」

久々にスクリーンで観るナオミ・ワッツは、やはりいい女優だ。
日本においては「リング」で脚光を浴びてしまったことが仇になっているが
私の知る限り、ナオミ・ワッツの出演作はまず外さない。
作品選びの目の確かさは、トニ・コレットやケイト・ウィンスレットと互角に思える。
今回は、「愛する人」を紹介。



14歳で娘を産み、すぐに里子に出してしまったことを
後悔し続ける母親と、両親の愛を知らずに育った娘の姿を描いたドラマで
原題はズバリ、「Mother and Child」。
邦題が今ひとつピンと来ない「愛する人」になってしまったのは、
本作と同じアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ製作、
ロドリゴ・ガルシア監督コンビによる前作「美しい人」との語呂合わせのためであろう。

アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の「21g」「バベル」、
ロドリゴ・ガルシア監督の「彼女を見ればわかること」「美しい人」。
全ての作品に共通しているのは命の尊さであり、
本作でも次の世代へと受け継がれてゆく命の大切さが、幾人かの人生を通して描かれている。

人に対して素直になれず、深い孤独を抱えてながら生きているのに、
手を差し伸べてくれる相手にすら、攻撃的な態度でしか接することが出来ない。
また、そんな自分を自覚しているのになかなか直せず、歯痒い思いをしている。
後天的に育まれた類似点など微塵もないはずの
カレン(アネット・ベニングが演じる母親)と
エリザベス(ナオミ・ワッツが演じる娘)は、まるで姉妹のように良く似ている。
虚勢を張って生きてゆくのにもそろそろ疲れてきた二人が
ほぼ同時期に「会ってみようか」と思い立ったのも、
37年間離ればなれに暮らしながら、常に心の真ん中にお互いの存在があったからに違いない。

映画には、養子縁組で母親になろうとする女性や、子供を手放そうとする少女、
勤め先の家にまで子連れでやってくる家政婦など、様々な形の母親が登場する。
女性だからこそ男性以上に冷徹になれることも多々あるはずなのだが、
現状はどうあれ、登場人物全員が子供を愛して止まない人ばかりというのは
母性というものに対して神格化し過ぎというか、
男性視点から描かれた女性映画特有のファンタジー、と思わないでもない。
ただ、序盤と後半で別人のように表情が柔らかくなるアネット・ベニング以下、
出演者全員がこれ以上ないほどのハマり役なので、
斜めから物事を見てしまうひねくれ者(私)の突っ込みなど
大半の方には気にならないはず。

人生は、グズグズしているとあっという間に過ぎる。
立ち止まっている間にも、どんどん時間は過ぎてゆく。
もし今、迷っている背中を誰かにポンと押してもらいたなら、この映画を観るべきだ。
一歩踏み出す勇気をもらえると思う。

余談。養子縁組を取り持つシスターが「24」の女性大統領だった。それだけ。

■DVD:「ホワイト・オランダー」
■DVD:「めぐりあう時間たち」
■DVD:「美しい人 デラックス版」
■DVD:「題名のない子守唄」

母娘の関係を描いた作品をいくつか。
どれも素晴らしい作品ばかりなので、未見の方はレンタルでも良いので是非。



▼Wii「ラストストーリー」初週で11万本を販売

■Wii:「ラストストーリー CD+ビジュアルブック付き」
■Wii:「ラストストーリー 特典なし」
■Wii:「ラストストーリー スペシャルパック CD+ビジュアルブック付き」

メディアクリエイトによると、初週販売本数は114,722本とのこと。
コア層に弱いWiiでオリジナル新作と考えれば
「斬撃のREGINLEIV」の約2.3万本、「ゼノブレイド」の約8万本を
上回ってはいるので、合格でも赤点でもなく及第といったところか。
移植でもシリーズ物でもない、次世代機向けのオリジナルRPGの主な初動は以下の通り。

Wii「FRAGILE フラジール」2.3万本
Wii「斬撃のREGINLEIV」2.3万本
Wii「ラストストーリー」11.5万本

PS3「NieR Replicant ニーア レプリカント」6.5万本
PS3「エンド オブ エタニティ」12.6万本
PS3「白騎士物語 古の鼓動」20.3万本

Xbox360「ブルードラゴン」8.2万本
Xbox360「インフィニットアンディスカバリー」8.7万本
Xbox360「ラストレムナント」10.2万本

こうして見ると、つくづくWiiはRPGが弱い。
弱いジャンルを弱いままにしておいて強いジャンルを伸ばすか、
弱いジャンルを補強して視覚無しのハードに育てるかはハードメーカーの舵取り次第だが、
「ラストストーリー」の一連のプロモーション展開を見る限り、
任天堂はまだ、コア層獲得の色気を捨ててはいないように見える。
「次の一手」に期待したい。
なお、キャンセル分が放出されたのか、現在特典付きの在庫が復活中。



▼今週発売の新作(縮小版)

02月03日発売■DS:「逆転検事2 通常版」(Amazon)
02月03日発売■DS:「逆転検事2 コレクターズ・パッケージ」(Amazon)
02月03日発売■DS:「逆転検事2 イーカプコン特設ページicon
02月03日発売■PSP:「マクロストライアングルフロンティア イツワリノウタヒメパック」
02月03日発売■360:「怒首領蜂 大復活 ブラックレーベル」
02月04日発売■BD:「おまえうまそうだな」
02月04日発売■BD:「ゾンビランド」
02月04日発売■DVD:「ぼくのエリ 200歳の少女」
02月04日発売■DVD:「岸辺のふたり HDリマスター版」
02月02日発売■DVD:「モヤモヤさまぁ~ず 2 DVD-BOX Vol.10&Vol.11」
02月02日発売■DVD:「モヤモヤさまぁ~ず 2 Vol.12」
02月04日発売■DVD:「ザ・ゲームメーカー ナムコ編」
02月04日発売■DVD:「ザ・ゲームメーカー テクモ編」



▼DS「黄金の太陽 漆黒なる夜明け」など、ゲームバーゲン情報

70%OFF(2,976円)■NDS:「銀河鉄道999DS プレミアムBOX」
61%OFF(1,880円)■NDS:「黄金の太陽 漆黒なる夜明け」(マケプレ)
61%OFF(1,986円)■NDS:「大神伝 小さき太陽」
45%OFF(3,962円)■PS3:「劇場版マクロスF イツワリノウタヒメ ハイブリッドパック」
39%OFF(4,884円)■ PS3:「デッドライジング 2」
36%OFF(6,587円)■ 360:「電脳戦機バーチャロンフォース メモリアルボックス15」

DS「999」がついに3000円割れ。
随分と下がったが、このファミコンクオリティに3000円出す勇気が。
残り在庫は30個。前回より15個減った。チキンレースの様相を呈して来た。



▼Blu-ray、2枚でさらに20%OFFキャンペーンが延長

★Blu-ray、2枚でさらに20%OFFセール

準新作や定番は2000円台が標準になりつつあるBlu-ray市場は
相変わらず攻めの姿勢を崩さず、積極的なセールを展開中。
ワーナーが独自に行っている「Blu-ray、2枚で3000円」キャンペーンとは別に
パラマウントやフォックスが共同で開催していた
「Blu-ray2枚でさらに20%OFF」キャンペーンが延長決定。
延長後の終了予定は3月31日。
なお、ワーナーのキャンペーンも同時に延長が決定している。

★Blu-ray、2枚で3000円セール



▼「構いすぎない」って難しい(深見参段の遊び時間)

以前、仲のいい喫煙者の友人がいたのですが、
当時は私が大のタバコ嫌いだったので
さんざん禁煙を勧めても「肺がんになっても構わない!」と豪語され、
禁煙の話だけは嫌がられました。
それなのに数年後に再会したらスッパリやめてて驚いた記憶があります。
やめるきっかけは、離れたあいだに何か思うところがあったそうな。

大事な相手ほど、つい口を出したくなりますよね。
言うべきことは言う。見守るべきところは見守る。
そのバランス感覚をもっと鍛えないとなあと思う
今日このごろです。


禁煙の行はもの凄く良く分かる。
喫煙者に禁煙や節煙を訴える際、相手の体調不良を心配しり
受動喫煙の被害を訴えたところで効果は無い。
私の知り合いも、何を言っても頑として止めなかったのに、
子供を産んだら自発的に止めた。そればかりか、嫌煙家になった。
同じく死ぬまで愛煙家を豪語していた知人は、
運転中に心筋梗塞を起こして死にかけ、それ以来すっぱり止めた。
要するに、自発的に「止めよう」と思い立たなければ絶対に止めないのだ。
だから私は、喫煙者には分煙だけをお願いして、それ以上は何も言わない。
「死にかければ止めるさ」と心の中で呟くだけにしている。