これだけは観ておきたい、2010年度公開映画総まとめ | 忍之閻魔帳

忍之閻魔帳

ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)

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<邦画 63作品>



2010年01月09日公開:彼岸島
松本光司の人気コミックスを日韓合作で実写化。
渡辺大も水川あさみも山本耕史も皆が無駄遣いされて不憫。

2010年01月16日公開:今度は愛妻家
このところ不発が続いていた行定勲監督久々のヒット。
公開中の「ゴースト」より泣ける和製ファンタジーの隠れた良作。お勧め。

2010年01月23日公開:サヨナライツカ
中山美穂のスクリーン復帰作というのが最大のウリ。
韓流ドラマ風のストーリーは好き嫌いあろうが、ちょっと男にのみ都合良過ぎでは。

2010年01月30日公開:おとうと
吉永小百合演じる姉が笑福亭鶴瓶演じるトラブルメーカーの弟に手を焼く人情劇。
山田洋次作品らしいベタさが心地良い。加瀬亮、蒼井優も好演。

2010年01月30日公開:ゴールデンスランバー
伊坂幸太郎原作×中村義洋監督のゴールデンコンビ最新作。
伏線の張り方も物語の転がし方もまとめ方も全てがお上手で文句無し。お勧め。

2010年01月30日公開:かずら
「インシテミル」より前に公開された、さまぁ~ず主演のホリプロ50周年記念映画。
じわじわハマってくるお笑い要素と、「フラガール」のようなベタなラストが良い。

2010年02月05日公開:食堂かたつむり
頭でっかちな女性監督が、映像先行・中身スカスカで作ってしまった失敗作。
出演者は悪くないのにもったいない。

2010年02月19日公開:パレード
「悪人」の吉田修一原作を、「今度は愛妻家」に続き2010年2作目となる行定勲監督が映画化。
雨音のように単調なBGMに乗せて若者の歪みを暴き出した佳作。ラストの一言が蛇足。

2010年02月19日公開:人間失格
太宰の代表作に挑んだ生田斗真が、役者としての潜在能力の高さを示したエポック的作品。
数多く製作された太宰映画の中でもっとも正統派な作り。

2010年03月06日公開:ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ
人気シリーズの完結を劇場で見届けよう。
それ以上でも以下でもないがドラマのファンなら。

2010年03月13日公開:時をかける少女
アニメ版の主人公も担当した仲里依紗主演の実写版。
リメイクではなく続編的な内容。そこそこ上手くまとまったタイムリープモノ。

2010年03月27日公開:誰かが私にキスをした
洋画のような恋愛ドラマを撮りたいと願う日本人の思惑が空振りに終わった作品。
洋画の監督を引っ張ってきたら洋画になるはずもなく。堀北真希・松山ケンイチが不憫。

2010年04月03日公開:ソラニン
今年の邦画を代表する青春ドラマ。
ラストの宮崎あおいの熱唱は未だに強烈に残っている。傑作。

2010年04月24日公開:てぃだかんかん 海とサンゴと小さな奇跡
ナイナイ岡村主演のドラマ。主張も現実を見据える目も生温く、主人公の行動に共感し辛かった。
脚本をもう少し練り込んでいればもっと楽しめたはず。

2010年05月01日公開:ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲
前作とは比較にならないほどパワーアップ。
バカバカしさもパワーアップしているので、合わない方は何が面白いかサッパリな可能性も。

2010年05月01日公開:川の底からこんにちは
人生に投げやりな主人公が、「中の下」なりにジタバタするドラマ。
満島ひかりの魅力に頼り過ぎではあるが、ほどほどに良い映画。

2010年05月08日公開:劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル
「ライアーゲーム」同様、ドラマの延長線の作品だが
シナリオは独立しているので単品視聴でもきちんと楽しめる。

2010年05月22日公開:ボックス!
市原隼人と高良健吾の人気俳優二人を起用した青春映画。
天才肌の市原と、秀才肌の高良の友情がうまく描けている。

2010年05月22日公開:春との旅
「老い」をどう生きてゆくかをテーマにした秀作。
考えさせられる部分も多いが、人生で一度は観ておくべき作品ではないか。

2010年05月22日公開:パーマネント野ばら
映画にドラマに引っ張りだこだが、ハズレばかりな西原理恵子原作で唯一の成功例。
菅野美穂の湿っぽい芝居と、タフな小池栄子が絶品。

2010年05月29日公開:ヒーローショー
ジャルジャルの二人を主演にした井筒監督らしいヤンキー映画。
いつも通りなので「岸和田~」がお好きなら。

2010年06月05日公開:告白
中島哲也監督の最新作にして最高傑作。
今年一番衝撃を受けた作品。必見。

2010年06月05日公開:シーサイドモーテル
ちょっとおしゃれなワンシチュエーション物。
旬の役者が勢揃いしている割には垢抜けないのが残念。

2010年06月05日公開:孤高のメス
堤真一主演の医療ドラマ。
派手さはないものの、実直な作りで安心して観ていられる。

2010年06月12日公開:ケンタとジュンとカヨちゃんの国
底辺の生活を送る若者三人が、そびえ立つ壁を突破したくて
必死に足掻く青春映画。松田翔太、高良健吾、安藤サクラの三人が皆良い。

2010年06月12日公開:アウトレイジ
北野武が久々に原点回帰したバイオレンス映画。
加瀬亮や三浦友和など意外性のあるキャストが魅力的。

2010年06月12日公開:FLOWERS フラワーズ
CMの女優陣を起用した企業CM的な作品。
女優達に配慮したのか、物語がバラバラでまとまりが悪い。

2010年06月19日公開: 瞬 またたき
北川景子と岡田将生による恋愛映画。
キャストからは想像もつかない重い話。磯村一路監督だけに映像は美しい。

2010年06月26日公開:さんかく
倦怠期のカップルがぶつかる問題と対処法を、
高岡蒼甫と田畑智子で上手く映像化したドラマ。小野恵令奈の小悪魔っぷりが素敵過ぎる。

2010年06月26日公開:SR サイタマノラッパー2 女子ラッパー☆傷だらけのライム
20代後半のイケテない女達「B-hack」の姿を描いた快作。
安藤サクラの図太さが凄い。こちらもDVD化は未定。早く決まって欲しい。

2010年07月10日公開:恐怖
Jホラーシアターの完結篇。
例え完結と謳っていなかったとしても、「引き際を誤ったな」としか思えない出来。

2010年07月17日公開:借りぐらしのアリエッティ
演出も物語も薄味だが、息抜き用の作品がジブリにあっても良いと思う。
現時点でDVD化は発表されていない。

2010年07月17日公開:私の優しくない先輩
「ハルヒ」の山本寛監督初の実写映画。
実写はこれきりにして、元通りアニメ界で頑張っていただきたい。

2010年07月31日公開:ちょんまげぷりん
ありがちなタイムリープモノに女性の社会進出をほんのり絡めた良作。
錦戸亮の侍は、姿勢が悪い点さえ気にしなければそれなりに凛々しくハマり役。

2010年08月01日公開:クロサワ映画
女性芸人が恋をするのはこんなにも大変なんだということが
痛い程に伝わって来る掘り出し物。森三中・黒沢の可憐さが実に良い。

2010年08月14日公開:キャタピラー
江戸川乱歩の「芋虫」を一部改変して実写化した戦争映画。
寺島しのぶの芝居は一見の価値ありだが、映画としては落としどころに疑問符も。DVD化未定。

2010年08月21日公開:カラフル
原恵一監督の最新作。ストレート過ぎてやや青臭いところはあるが、
家族や友人も含め登場人物達の心理描写がとても丁寧。アニメ好きは必見。

2010年08月21日公開:NECK ネック
相武紗季と溝端淳平によるコミカルホラー。
「ラブ☆コン」「ハンサム★スーツ」のスタッフだけに、マンガ的演出がそこかしこに。

2010年08月28日公開:トイレット
「かもめ食堂」の荻上直子監督最新作。
異国の地を舞台に、もたいまさことの二人三脚で辿り着いた到達点。一皮剥けた。DVD化は未定。

2010年08月28日公開:東京島
木村多江主演のサバイバルムービー。
食料にも男にも困らない無人島はただのハーレムだろう。意味不明。

2010年09月04日公開:オカンの嫁入り
オカン役の増えてきた大竹は息子・娘役を喰い過ぎるのが難点。
今回は互角に渡り合った宮崎あおいの奮闘もあり、バランスの良い良作に。

2010年09月11日公開:悪人
ひとつの殺人事件を軸に、加害者側と被害者側の双方の心理を描いた犯罪映画の傑作。
妻夫木聡、深津絵里、満島ひかり、岡田将生。主要キャストの配置も抜群。

2010年09月18日公開:THE LAST MESSAGE 海猿
人気シリーズの完結編。スケールの大きさが空回りし、人間ドラマも希薄。
「アルマゲドン」「パールハーバー」のような作品がお好みなら。

2010年09月25日公開:十三人の刺客
1963年公開の同名作品を、三池崇史監督がリメイク。
スケールと残虐さをパワーアップさせ、三池監督らしい痛快アクションに。DVD化は未定。

2010年09月25日公開:おにいちゃんのハナビ
高良健吾と谷村美月が兄妹役を演じたドラマ。ベースはいわゆる難病モノだが、
都会から引っ越してきた家族が田舎町に迎えられてゆく家庭を丁寧に描いている。

2010年10月01日公開:大奥
男女の立場を逆転させた「if」の世界の時代劇。
「木更津」監督の演出がよしながふみの世界観と合っていないのが残念。

2010年10月02日公開:ヌードの夜 愛は惜しみなく奪う
石井隆監督が描くサスペンスドラマ。成人映画かと見紛うほどのシーンが
これでもかとばかりに続くが、根底には深い孤独が。佐藤寛子の度胸に脱帽。

2010年10月09日公開:REDLINE
木村拓哉、蒼井優、浅野忠信らが声を担当したスピード感たっぷりのアニメ。
ハリウッド版「スピードレーサー」をさらに単純明快にしたドラッグ系ムービー。

2010年10月09日公開:乱暴と待機
「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」の本谷有希子原作を「パンドラの匣」の冨永昌敬が映画化。
浅野忠信のコミカルさと山田孝之のだらしなさが凄い。芝居で見せる映画。DVD化未定。

2010年10月16日公開:おまえうまそうだな
子供騙しでもなく、かと言って親に媚びてもいない、家族全員で楽しめる傑作。
小学生以下のお子様がいらっしゃる全てのご家庭に置いておいて欲しい。

2010年10月16日公開:桜田門外ノ変
歴史に残る「桜田門外ノ変」の裏側に迫った時代劇。
「最後の忠臣蔵」さえ無ければそこそこだったのだが・・・。

2010年10月22日公開:雷桜
少女マンガ的な解釈の時代劇。時代を無視した現代語の乱れ飛びや
立場を考えない非常識な振る舞いの数々は、いくら「if」でも興醒め。

2010年10月23日公開:森崎書店の日々
古書の街を舞台にした人間ドラマ。
あくせくしない時の流れと適度な距離感を保った人間関係が心地良い。DVD化未定。

2010年10月30日公開:マザーウォーター
「かもめ食堂」から始まったこのシリーズもとうとうここまで落ちたかという駄作。
10分の短編で済む話を、たっぷりした「間」で薄めたシャバシャバの映画。

2010年11月06日公開:さらば愛しの大統領
世界のナベアツが監督を務めたお笑い満載の映画。
笑って欲しい箇所は分かるが空振り率が高い。ちょっと寒い。

2010年11月13日公開:ゴースト もういちど抱きしめたい
樹木希林の霊媒師が孤軍奮闘する、ハリウッド作品のリメイク。
ソン・スンホンのファンならこれで満足なのか。

2010年11月20日公開:パラノーマル・アクティビティ 第2章 TOKYO NIGHT
アイディアだけが優れていて、細部の作り込みが杜撰だったインディーズムービーを
日本らしい面取り技術で再構築したホラー映画。私的には原作より上だと思う。

2010年12月01日公開:SPACE BATTLESHIP ヤマト
神通力の衰えたキムタクの「今」を象徴するような古臭い作品。
笑いどころは満載なので、いっそギャグ映画だと割り切ればそこそこ。

2010年12月04日公開:武士の家計簿
今まであまりスポットの当たらなかった、武家の家計をメインテーマにした時代劇。
算盤が正確で金勘定もシビアだが、しっかり品性も兼ね備えた主人公を堺雅人が好演。DVD未定。

2010年12月11日公開:ノルウェイの森
映像は美しい、音楽も心地良い。表層的な部分は文句無し。
しかし登場人物は皆紙人形のようで、まるで命を感じない。映像だけで満足出来るなら。

2010年12月18日公開:最後の忠臣蔵
「十三人の刺客」に続く池宮彰一郎作品の映画化。主君への忠義を貫き通すため、
全てを捨てて生きてきた男のドラマ。杉田成道監督らしい、万人向けの感動作。DVD未定。

2010年12月18日公開:チェブラーシカ くまのがっこう
名前と見た目は確かにチェブラーシカなのだが、作品がどうにも軽い。
単なる幼児向け作品で良いなら、題材をチェブラーシカにする必要も無かったのでは。

2010年12月18日公開:ばかもの
壁にぶつかり、のたうち回った後にやってくる再会の時を
成宮寛貴と内田有紀が見事に演じ切った良作。観賞後の余韻も素晴らしい。DVD未定。



15作品ぐらいからがなかなか絞り込めなかったのだが、私的な2010年の邦画10本はこちら。

2010年01月30日公開:ゴールデンスランバー
2010年04月03日公開:ソラニン
2010年05月22日公開:春との旅
2010年05月22日公開:パーマネント野ばら
2010年06月05日公開:告白
2010年06月26日公開:SR サイタマノラッパー2 女子ラッパー☆傷だらけのライム
2010年08月28日公開:トイレット
2010年09月11日公開:悪人
2010年10月16日公開:おまえうまそうだな
2010年12月18日公開:ばかもの



<洋画 69作品>



2010年01月09日公開:(500)日のサマー
MV畑出身の監督ながら映像に凝り過ぎず、現実離れするほどのおしゃれもせず、
けれど映画としてのリアリティを持っている。マーク・ウェブ監督の今後に期待。

2010年01月15日公開:かいじゅうたちのいるところ
今や菊池凛子の彼氏、スパイク・ジョーンズのファンタジー。
子供のワガママや癇癪を受け入れ難い方には不向きだが、CGに頼らない映像は素晴らしい。

2010年01月22日公開:オーシャンズ
ジャック・ペランの海洋ドキュメンタリー。
映像の美しさを台無しにする説教臭さに幻滅。

2010年01月23日公開:エクトプラズム 怨霊の棲む家
オカルトが題材ではあるが、エクプラズムは単なるおまけ。
怖さよりも世界観を重視すると楽しめるかも。

2010年01月23日公開:パーフェクト・ゲッタウェイ
「シャッターアイランド」「シャッフル」系の、序盤からオチがバレバレサスペンス。
ミラ主演作としては「フォースカインド」「バイオハザードIV」よりは楽しめる。

2010年01月29日公開:ラブリーボーン
ピーター・ジャクソンが描く「ゴースト」「カラフル」系のファンタジー。
シアーシャ・ローナン譲がとにかく美しく、「つぐない」好きの私はそれだけで眼福&満足。

2010年01月30日公開:フローズン・リバー
薄氷の上を手を取り合って渡ってゆく母親二人の姿を描いたドラマ。
派手さは無いが、胸の奥にズシンと響く作品。

2010年01月30日公開:パラノーマル・アクティビティ
2作目の公開が来年すぐに迫っている大ヒットインディーズホラーの第1弾。
そこそこ面白いが1回観れば充分。

2010年02月05日公開:インビクタス 負けざる者たち
イーストウッド最新作は、静かなスポ根とも言うべき感動ドラマ。
いかなる時も冷静で温厚な姿勢を崩さないマンデラの人間性に惹かれる。

2010年02月05日公開:抱擁のかけら
アルモドバル×ペネロペの最強コンビによる恋愛ドラマ。
嫉妬や復讐が渦巻く愛憎劇をこれほど美しく観せられるのはアルモドバルならでは。

2010年02月12日公開:バレンタインデー
「ラブアクチュアリー」系の群像激だが、個々のエピソードが弱く
全体のまとまりも悪い。あと一歩。

2010年02月12日公開:ハンナ・モンタナ / ザ・ムービー
「ハイスクール・ミュージカル」系のティーン向けミュージカル映画。
ドラマ版を見ているに越したことはないが、見てなくても大丈夫。ミュージカルの入門編に。

2010年02月19日公開:コララインとボタンの魔女
「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」のヘンリー・セリック監督の新作。
ちゃんと怖くて教訓もある子供向け作品は貴重。お勧め。

2010年02月27日公開:しあわせの隠れ場所
実話をベースにした感動ドラマ。差し伸べた掌には、純粋な善意や母性だけでなく、
いくらかの打算が含まれていることもある。嘘で飾り立てない、とても真摯な映画。

2010年03月06日公開: プリンセスと魔法のキス
「トイストーリー3」が大ヒットしたディズニーの隠れた名作。
セルアニメ時代のディズニー作品がお好きなら是非。

2010年03月06日公開:ニンジャ・アサシン
ウォシャウスキー兄弟×ジョエル・シルヴァーによる忍者アクション。
ストーリーも画面も暗過ぎる。ピ(Rain)の魅力は全く活かされていない。

2010年03月12日公開:シャーロック・ホームズ
これまでのホームズ像を覆す、ダウニーJr.版の新生ホームズ。
ジュード・ロウとのコンビも相性良く、続編に期待。

2010年03月13日公開:フィリップ、きみを愛してる!
ジム・キャリーとユアン・マクレガーの禁断の愛を描いた
コメディタッチのラブストーリー。二人がお似合いに見えてくるから困る。

2010年03月19日公開:NINE
「シカゴ」のロブ・マーシャル最新作。期待が大きかったのだが「シカゴ」は超えられず。
豪華キャストではなく物語の展開や音楽でメリハリを付けて欲しかった。

2010年03月19日公開:ダレン・シャン
「トワイライト」とモロ被りのためか、既に記憶から消えかかっているファンタジー。
もっとキワモノ系に突き抜けた作りにして欲しかった。

2010年03月20日公開:息もできない
韓国発の超ヘビーな人間ドラマ。やさぐれた男と素直になれない少女が
この世で最後の二人かのように響き合う。「母なる証明」がお好きなら必見。

2010年03月20日公開:マイレージ、マイライフ
リストラを宣告する仕事をしてきた男が人生を見つめ直す、ジョージ・クルーニー主演のドラマ。
人付き合いをする上での距離感について深く考えさせられるが、観賞後の余韻は爽やか。

2010年03月27日公開:シェルター
ジュリアン・ムーア主演のサスペンス。「羊たちの沈黙」から始まったサイコ系の
何番煎じではあるが、ジョナサン・リス・マイヤーズの怪演だけでも観る価値大アリ。

2010年04月09日公開:シャッター アイランド
オーソドックスな展開とオチのサスペンス。キャストの差でこちらばかりが
目立ってしまったが、同時期公開なら私は「シェルター」の方が好み。

2010年04月10日公開:第9地区
インディーズっぽさの漂うB級SF。
真剣に作ったら笑える要素がテンコ盛りという、B級のお手本のような作品。

2010年04月10日公開:月に囚われた男
製作費は「第9地区」のさらに何十分の一の少なさだが
アイディアと緻密な構成で良作にまで押し上げた秀作。SF好きなら。

2010年04月17日公開:アリス・イン・ワンダーランド
3Dの恩恵にあやかろうとしたのか、ティム・バートンらしからぬ即席仕上げっぽさが残念な作品。
アン・ハサウェイの超絶美人ぶりに救われる。

2010年04月17日公開:17歳の肖像
「17歳のカルテ」とはまた異なるアプローチで揺れる年頃の心理を描いた良作。
現在17歳の方も、20年前に17歳だった方も何らかの感銘を受けるはず。お勧め。

2010年04月17日公開:オーケストラ!
音楽映画としての興奮と、フランス映画らしい茶目っ気を兼ね備えた
今年の単館系最大のヒット作品。映画好きなら年末年始の1本に加えておきたい。

2010年04月23日公開:タイタンの戦い
「アリス」同様、3Dブームにあやかった凡庸なアクション映画。
「300」ほどの映像センスも無いので、大掛かりな怪獣ショーを見ているよう。

2010年04月23日公開:ウルフマン
世界的知名度を誇る古典をデル・トロとホプキンスで復活させた作品。
製作に時間がかかり過ぎたのか、途中で投げ出したような煮え切らなさが惜しい。

2010年04月24日公開:プレシャス
実父から性的虐待を受けながらも逞しく生きるひとりの少女と
彼女を取り巻く人々との触れ合いを描いた作品。音楽も素晴らしい。

2010年05月08日公開:運命のボタン
極普通のサスペンスかと思いきや、まさかのオチ。キャメロン・ディアス版の
「フォーガットン」といったところか。なぜか憎めない作品。

2010年05月08日公開:9<ナイン> 9番目の奇妙な人形
番号と命を与えられた人形達の物語。
初期のティム・バートン作品を思い起こさせるダークファンタジー。

2010年06月11日公開:アイアンマン 2
ロバート・ダウニー・Jr.主演の人気シリーズ第2弾。
前作よりストーリーに厚みが増した分、贅肉になっている部分も。

2010年06月12日公開:クレイジー・ハート
老ミュージシャンがもう一度輝きを取り戻すまでを描いたドラマ。
実在する人物ではなく、完全なフィクションというのが凄い。脚本と主演の勝利。

2010年06月12日公開:ソウル・パワー
歴史に残るソウル・ミュージックの祭典の裏側に迫ったドキュメンタリー映画。
パフォーマンス部分がダイジェストでなければ満点。現時点でDVD化は未定。

2010年06月19日公開:ザ・ウォーカー
デンゼル・ワシントン主演作。
盲目の主人公が運んでいたものが●●だったというオチは腰砕け。

2010年06月19日公開:ハロウィン II
ロブ・ゾンビによる古典リメイク第2弾。
前作とは打って変わってメンタル部分にスポットを当てている。これはこれでアリ。

2010年06月26日公開:エルム街の悪夢
古典のリメイクが続く中、ついにフレディが復活。
フレディの持っていた愛嬌が完全に消え失せているのが惜しい。

2010年07月03日公開:アデル / ファラオと復活の秘薬
リュック・ベッソンの好きそうな女性主人公のアクション。
コミカルな味付けがかえって安っぽくしてしまったような気が。

2010年07月10日公開:トイ・ストーリー 3
10年付きあったシリーズファンの全員を納得&満足させる大傑作。
「トイ・ストーリー トリロジーボックス」昨年末で生産終了。後は在庫のみ。

2010年07月10日公開:ぼくのエリ 200歳の少女
幼くて切なくて残酷で美しい、バンパイア版「小さな恋のメロディ」。
バンパイア映画の新境地を見逃さないように。

2010年07月10日公開:プレデターズ
初期の作品と比較さえしなければ、B級モノとして楽しめる。
エイドリアン・ブロディはもっと自分に合った作品選びをして欲しい。

2010年07月23日公開:インセプション
クリストファー・ノーランが「ダークナイト」クラスの製作費をかけて
「メメント」型の構成で作った映画。初見よりも2回目からが楽しくなる。

2010年07月24日公開:ゾンビランド
引き蘢り青年と単純筋肉馬鹿男がゾンビを倒しながら旅する
バカバカしさ炸裂のゾンビ映画。それでいてしっかり青春映画しているのも良い。傑作。

2010年07月31日公開:ソルト
アンジェリーナ・ジョリー主演の女性版「007」的なアクション。
アンジーの美貌が維持出来ているうちにあと数作は作って欲しい。

2010年08月07日公開:ヒックとドラゴン
「トイ・ストーリー3」がロングラン上映になり、すっかり陰に隠れてしまったが
互角以上の感動を与えてくれるドリームワークスの冒険活劇。年末年始の家族視聴にもお勧め。

2010年08月07日公開:フローズン
スキー場のリフトに置き去りにされた若者があたふたする姿を描いたパニック映画。
人気のない雪山はさぞかし寒かろうが、思ったほど恐怖心が煽られないのが惜しい。

2010年08月14日公開:瞳の奥の秘密
誤解を恐れずに言うならば、とびきり上質のメロドラマ。
さほど斬新ではないストーリーでも、演出次第でここまで持っていけるんだという好例。

2010年08月20日公開:特攻野郎Aチーム THE MOVIE
「エクスペンダブルズ」と並ぶ、2010年を代表するバカバカオヤジアクション。
見終わって5分で記憶から消えていくような潔さが気持ち良い。

2010年09月04日公開:ミックマック
反戦と娯楽を高いレベルで両立してみせた、ジャン=ピエール・ジュネの新作。
弱者が手を取り合って巨悪に立ち向かう姿に思わず笑みがこぼれる。

2010年09月10日公開:バイオハザードIV アフターライフ
ミラ主演の人気シリーズ最新作。ゾンビ映画の枠からはとっくに外れ、
オタクが好き放題に遊んでいる図を外から眺めているような作品に。これはこれで良し。

2010年09月11日公開:終着駅 トルストイ最後の旅
ロシアの文豪トルストイの晩年を描いた秀作。
妻を演じたヘレン・ミレンの演技が素晴らしい。彼女だけも一見の価値あり。

2010年09月25日公開:TSUNAMI
韓国発のディザスタームービー。
事の発端も津波急襲後も韓国らしいオーバーアクション三昧。

2010年10月01日公開:パンドラム
宇宙空間を舞台に繰り広げられるSFホラー。
「ディセント」など、垢抜けなさも含めて面白いと思えるホラー好きなら。

2010年10月02日公開:シングルマン
世界的に有名なデザイナー、トム・フォードの初監督作品。
美しさ・優雅さで包み込んだビターな人生模様をコリン・ファースが好演。

2010年10月09日公開:ナイト&デイ
トム・クルーズとキャメロン・ディアスによる王道のアクション映画。
ゴージャスで楽しければ良いじゃないかという割り切り方が清々しい。

2010年10月16日公開:エクスペンダブルズ
筋肉スターが勢揃いした、ハリウッド製作のVシネマ。
ジェイソン・ステイサムのキレの良さとミッキー・ロークの渋さが特に良い。

2010年10月30日公開:ソウ ザ・ファイナル 3D
人気シリーズがついに完結。大掛かりなお仕置きは過去最大級の下らなさ。
話は一応まとまっているが、まだ続きそうな予感も。

2010年10月30日公開:義兄弟 SECRET REUNION
韓国を代表する名優ソン・ガンホと、兵役を終えたばかりのカン・ドンウォンの共演による
骨太なドラマ。この手の韓国映画にしては珍しく希望のある終わり方が良い。DVD化未定。

2010年11月05日公開:ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ
ジョン・レノンの青春時代を描いたドラマ。
ジョン・レノンというフィルターを除けば、青春映画としては凡庸。DVD化未定。

2010年11月06日公開:100歳の少年と12通の手紙
余命宣告された少年が1日で10歳ずつ人生を消費してゆくドラマ。
ある朝、走馬灯のように映像が駆け巡り、少年が人生を悟るシーンが印象的。DVD化未定。

2010年11月06日公開:リミット
地中に埋められた棺の中で、何とかして脱出を試みる男を描いたスリラー。
物語を広げようがないせいか、次第に無理が生じてくるのが惜しい。斬新ではある。

2010年11月06日公開:リトルランボーズ
「ランボー」に憧れる少年二人の友情を描いたドラマ。
末永く愛されるであろう、2010年を代表する名作。DVD化未定。

2010年11月06日公開:マチェーテ
タランティーノの誘いでハマった「グラインドハウス」を未だに引きずる
ロドリゲスが撮った残虐&痛快なアクション。人は選ぶが好きな人にはたまらない出来。DVD未定。

2010年12月03日公開:キス&キル
「ナイト&デイ」の主要キャストを若返らせたような
ターゲットのはっきりした作品。アシュトン・カッチャーのファンなら。

2010年12月18日公開:バーレスク
アギレラのパフォーマンス満載なミュージカル映画。
「シカゴ」や「ドリームガールズ」に比べるとバリエーション不足は否めず。DVD未定。

2010年12月23日公開:きみがくれた未来
「ハイスクール・ミュージカル」のザック・エフロン主演のヒューマンドラマ。
過去との決別が新たな一歩を踏み出すのだと教えてくれる。物語がやや散漫ではある。



邦画以上に粒揃いだった洋画はさらに悩んだ。
クオリティの高さが同じなら後は好みで選ぶしかない。というわけでこの10本。

2010年01月30日公開:フローズン・リバー
2010年03月20日公開:息もできない
2010年04月10日公開:第9地区
2010年04月17日公開:オーケストラ!
2010年04月24日公開:プレシャス
2010年07月10日公開:ぼくのエリ 200歳の少女
2010年07月24日公開:ゾンビランド
2010年08月14日公開:瞳の奥の秘密
2010年10月30日公開:義兄弟 SECRET REUNION
2010年11月06日公開:リトルランボーズ