今週発売の主な新作 | 忍之閻魔帳

忍之閻魔帳

ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)

【今週発売のゲーム】

■PS2:「龍が如く Play Station2 the Best」
■PS2:「うたわれるもの 散りゆく者への子守唄(初回限定版)」
■PS2:「うたわれるもの 散りゆく者への子守唄(通常版)」
■PS2:「新世紀GPX サイバーフォーミュラ Road To The INFINITY3」
■PS2:「コロボットアドベンチャー」

「2」のテレビCMも開始された「龍が如く」の廉価版が今週リリース。
1800円という非常にリーズナブルな価格設定は
「2」の販促の一環という割り切りすら感じる。

「うたわれるもの」は、延期に延期を重ねてようやく発売に
こぎ着けた難産の作品。
戦闘部分を「サモンナイト」「ブラックマトリクス」シリーズで
お馴染みのフライトプランが担当している。
アクアプラスの作品は、「To Heart2」や「コミックパーティ」など、
アダルト描写を削ったコンシューマー版でも
PC版と変わらない売り上げを記録することが特徴で、
本作ではコンシューマーに長けたフライトプランとの共同開発で
ゲーム性を高め、PC版を上回る売り上げを目指している。
最大の後押しになると予想されていたTVアニメの放送が
延期中に終了してしまったのは痛かった。

「新世紀GPXサイバーフォーミュラ」は、
いつの間にか「3」まで出ていたサンライズの隠れたヒットシリーズ。
購入者の4割近くが女性という一途なファンに支えられ、
「1」は4.8万本、「2」は3.5万本を販売している。
「機動戦士ガンダムSEED」シリーズをきっかけに
福田己津央氏(監督)の注目度が再浮上していることから
「サイバーフォミュラ」にも好影響が出ると読んでいるようだが・・・
ゲームの方も「出来の悪いワイプアウト」といった感じの
シリーズ初期から比べれば随分と良くなってはいる。

「コロボットアドベンチャー」は、
昨年当BLOGでもお勧めしていたPSPの「karakuri」を
PS2向けにパワーアップ移植したもの。
前作のターゲットは私のようなジジィゲーマーだったらしいのだが、
購入者アンケートのプロフィールを調査したところ
実に7割が小中学生であったことからターゲットを変更。
今作では「サルゲッチュ」「ラチェット」等を好む
キッズユーザーにターゲットを絞ってプロモーション展開している。
さて、吉と出るか凶と出るか。

●ジジィゲーマーとPSP・その1「karakuri」



■PSP:「エースコンバットX スカイズ・オブ・デセプション」

■PSP:「アントールドレジェンド ウォーリアーズ・コード」
■PSP:「SIMPLE2500シリーズ THEどこでもギャル麻雀」

「エースコンバットX」は、PSPにありがちな移植+αではなく
PSP向けに開発されたオリジナル新作。
「モンスターハンター・ポータブル」以降、PSPのヒットには
不可欠と思われているのか、ここでも4人対戦モードが搭載されている。
進化の極まったPS2版と比較するとグラフィックが多少ザラついてはいるが、
PSPであることを考えればかなりのクオリティに仕上がっている。
問題は、フライトシューティングを携帯用機で遊びたいかどうか。
個人的には、やはりこの手のジャンルは大画面で遊びたい。

「アントールドレジェンド」は、今週の地味ウケNo.1。
最大4人までの同時プレイや13種類の対戦モードの他、
武器合成やアビリティ、スキル強化など、
一人プレイでのやり込み派にもしっかり対応。
洋ゲーらしい詰めの甘さも多いが、PSPでチクチク遊ぶには丁度良い。

「THEどこでもギャル麻雀」は、
PSPでは8本目となるSIMPLEシリーズの最新作。
SIMPLE界が誇る最強のアイドル・双葉理保に
川村優と如月遥を加えた3人を相手に麻雀がプレイ出来る。
(ただし2人打ち)
「ラブ★マージャン」は「1」「2」共に10万本を超える人気シリーズで、
今作ではPS2版で好評であった部分はそのままに、
新たな「追加サービス」も多数用意されている。
「イカサマ麻雀+お気楽なノリ」は手軽でなかなか良い。



■DS:「大人の常識力トレーニングDS」

■DS:「テイルズ オブ ザ テンペスト」
■DS:「逆転裁判2 Best Price!」

今週最もヒットが期待されているのが「大人の常識力トレーニングDS」。
書籍でも「今さら人に聞けない」シリーズがヒットしているように、
知っているようで意外と知らない常識を身に付けるための知識集。
単なる「クイズゲーム」と考えると1800問は少なく感じるが、
解答に付随する解説も含めた上での
「常識力のトレーニング」であることを考えれば妥当な数であろう。
「脳トレ」から価格が1000円上がってしまったのは残念。
先日紹介した「おどるメイドインワリオ」も1000円上がっていたが、
これが価格上昇の前兆でないことを祈る。

「テイルズ オブ ザ テンペスト」は、
幾度かの卓袱台返しを経て完成した「テイルズ」シリーズ最新作。
PSPの「フルボイスエディション」や「レディアントマイソロジー」と比較すると
どうしても見劣りしてしまうが、ハードの性能差だけではない気がする。
「DSの性能を活かした作品を目指すため」の延期のはずが、
結局、延期前とほとんど変わらないまま出て来たことも疑問。
発売時期を優先し過ぎたか。

「逆転裁判2」はGBA版の移植。
同じくDSで発売中の「甦る逆転」のようなプラス要素はないので
GBA版未体験者か、DSでシリーズをコンプリートしたいコアファン向け。

【今週発売のDVD】

今週のDVDは私好みなマイナー&ヘヴィ路線が大爆発している。
その中でもまずはこちらから。



■DVD:「ドッグヴィル×マンダレイ:ラース・フォン・トリアー ツインパック」

■DVD:「マンダレイ デラックス版」

「ダンサー・イン・ザ・ダーク」「ドッグヴィル」と
作品を発表するごとに話題を振りまく、ラース・フォン・トリアーの最新作。
内容は「ドッグヴィル」の続編なので、独特の演出法は
そのまま引き継がれ、ストーリーも前作の直後から始まる。
前作で主人公グレースを演じたニコール・キッドマンは降板し、
「ヴィレッジ」のブライス・ダラス・ハワードにバトンタッチしている。
「ドッグヴィル」は、世界中の過疎地域にありそうな風景を描きつつ、
最終的には非難の矛先がアメリカに集約されるという巧妙な作りであったが、
今作はもっと明快に正面からアメリカに切りつけている。
ラース作品は好き嫌いがはっきり分かれるため、
本作に興味を持った方は、まず「ドッグヴィル」をレンタルしてみることをお勧め。



■DVD:「心霊写真」


ありがちなタイトルではあるが、これが意外と掘り出し物。
韓国と並び、映画産業の成長が著しいタイ製のホラー映画。
「リング」が広めたアジアンホラーの黄金律を守りつつ
オリジナリティもしっかり付加した真面目な作りで、
韓国や台湾あたりに雨後の筍のごとく乱立する
「リング」「呪怨」の二番・三番煎じより遥かに出来は良い。
日本も「サイレン」「オトシモノ」のような
失笑レベルの作品が増えてきているので、
そろそろフォロワーを圧倒するような作品が出て来て欲しい。



■DVD:「マスターズ・オブ・ホラー Vol.1」

■DVD:「マスターズ・オブ・ホラー Vol.2」(11月24日発売)

ホラー好きなら間違いなくチェックしているであろう
「ホラーだよ全員集合」的なオムニバスBOX。
11月には「Vol.2」も予定されている。
日本からは「殺し屋1」「着信アリ」の三池崇史が参加。
他には「サスペリア」「フェノミナ」のダリオ・アルジェント、
「ハロウィン」「ザ・フォッグ」「光る眼」のジョン・カーペンターなど、
ホラー好きには分かる、そうそうたる顔ぶれ。
オムニバスである以上、作品ごとにムラがあることは避けられないが、
そこも含めた「お祭り」として楽しみたい。



■DVD:「ジャケット」


「戦場のピアニスト」「キングコング」のエイドリアン・ブロディと
「パイレーツ・オブ・カリビアン」のキーラ・ナイトレイが共演した
SF&サスペンス&ミステリー。
上映館も少なく公開期間も短かったが、
個人的にはかなり印象に残った作品。
1992年と2007年という2つの年を舞台に組み立てられた脚本が
実に秀逸で、「メメント」より分かり易く、「マシニスト」より夢があり、
「バタフライ・エフェクト」より大人向け。
希望と切なさを遺すエンディングも良い。
地味な作品だが、観ておいて損は無い。
ちなみに、タイトルになっているジャケットとは「拘束衣」という意味。



■DVD:「闇打つ心臓 Heart, beating in the dark」

■DVD:「オリジナル版 闇打つ心臓」

その昔、「自主制作映画の女王」と呼ばれていた室井滋が
23年前に出演したインディーズムービーの傑作「闇打つ心臓」。
本作は、「子殺し」という罪を背負った若い二人の「その後」を
当時のフィルムを交えつつ描いたリメイク&続編的な作りになっている。
監督は、オリジナル版も手掛けた「8月のクリスマス」の長崎俊一。
23年という長いスパンを経てこの作品が「復活」出来たのは、
当時と同じキャストが第一線で活躍していてこそであろう。



■DVD:「真救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝 殉愛の章 初回限定版」


重い映画ばかり紹介して来たのでここらで一息。
阿部寛のケンシロウは絶賛、
宇梶剛士のラオウは酷評というまさに「天と地」な評価をされているが、
レンタルなら充分楽しめるクオリティ。
詳しくは過去ログにて。

●5章まとめて観たい「北斗の拳 ラオウ伝 殉愛の章」



■CD+DVD:「セーラー服と機関銃 初回DVD付/星泉」


さらに軟派方面に。
現在「Dr.コトー診療所 2006」と並び
毎週観ているドラマ「セーラー服と機関銃」の主題歌。
薬師丸ひろ子のEP盤も持っている私が聞いても、
現代風を意識し過ぎない、実に素直なカバーで好感度大。
ビデオクリップ付きは初回のみ。予約済み。

【予約の開始されたDVD】


■DVD:「ユナイテッド93」(11月30日発売)

■DVD:「スーパーマン・リターンズ」(12月22日発売)
■DVD:「神の左手 悪魔の右手」(12月22日発売)
■DVD:「ハイジ ファミリーエディション」(12月22日発売)
■DVD:「ハチミツとクローバー」(2007年1月12日発売)

つい最近紹介したばかりの「ユナイテッド93」が11月30日に発売。
監督の思い入れたっぷりに仕上がった「スーパーマン・リターンズ」、
楳図かずおの傑作を「デスノート」の金子修介が
B級ホラーテイストで映画化した「神の左手 悪魔の右手」、
日本では世界名作劇場(いや、カルピス時代か)の代表作として知られる
「アルプスの少女ハイジ」の洋画版「ハイジ」は12月22日。
櫻井翔と蒼井優のコンビで映画化された 「ハチミツとクローバー」は
来年1月27日に発売が決定した。