古典ホラーの3大傑作として知られている「オーメン」が
30年振りにリメイクされた。
今回の「オーメン」は、1976年公開のオリジナル版の脚本も手掛けた
デヴィッド・セルツァーが再び脚本を手掛けていることもあり、
オリジナル版に非常に忠実に作られている。
ここまで同じだと、オリジナルのデジタルリマスター版を
生誕30周年記念として公開しても良かったのではないかという気もするが、
「次の世代」への橋渡しが目的なのであれば
リメイクもそれなりに意義があるのだろう。
「テキサスチェーンソー」や「悪魔の棲む家」のように
同じリメイクでも現代の若いホラーファン向けに
テンポアップされたりはしていないので、
ゆったりした時間の流れと共に
じわじわと染み込んで来るような怖さが苦手な方には
刺激が足らないかも知れない。
悪魔の化身であるダミアン少年は、
もう少し無表情な方が良かったような気がする。
敵意や悪意が剥き出しになり過ぎで
無垢な部分がほとんど感じられない。
誰が見ても薄気味悪い子供では、ラストの微笑も映えて来ない。
これは明らかに監督の演出ミスであろう。
ジジィホラーファン向けなツボは2つ。
まず、オリジナル版のダミアンを演じた
ハーヴェイ・スティーヴンスがカメオ出演していること。
ダミアンの誕生パーティのシーンで
取材に来ているリポーターの中に紛れ込んでいるので、
目を皿のようにして探してみるべし。
もうひとつは、何と言ってもミア・ファローが出演していることだ。
「ローズマリーの赤ちゃん」では、得体の知れない集団に
追い詰められていく悲劇の主人公を演じたミアが、
今度はダミアンの下部として人間達を追い詰める側を演じている。
「ローズマリー」当時は20代前半であったミアも
もう50代だが、美しさは相変わらずで声などは当時のままで驚いた。
古典ホラーファンならば、
彼女の怪演ぶりを観るだけでも劇場に足を運ぶ価値はある。

■DVD:「オーメン 特別編」
1976年公開のオリジナル版。
大半がそうだとは思うが、我が家には「2」までしか無い。

■DVD:「ローズマリーの赤ちゃん」
こちらも傑作。
監督は「戦場のピアニスト」「オリバー・ツイスト」など、
現在は巨匠として知られているロマン・ポランスキー。
人間が人間以外の生き物を孕むという
シチュエーションはこれが元祖だ。
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タイトル:オーメン
配給:20世紀フォックス
公開日:2006年6月6日
監督:ジョン・ムーア
出演者:リーヴ・シュレイパー、ジュリア・スタイルズ、ミア・ファロー、他
公式サイト:http://movies.foxjapan.com/omen/
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