5章まとめて観たい「北斗の拳 ラオウ伝 殉愛の章」 | 忍之閻魔帳

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北斗の拳 ラオウ伝 殉愛の章

この「ラオウ伝」が、全5章から成る
「真救世主伝説 北斗の拳」シリーズの第1章に過ぎないと知ったのは、
上映開始の数十分前であった。
第2章「ユリア伝」が2006年冬にOVAで発売、
第3章「ラオウ伝 激闘の章」が2007年劇場公開、
第4章「トキ伝」が2007年OVAで発売、
第5章「ケンシロウ伝」が2008年劇場公開と、
「ロード・オブ・ザ・リング」も真っ青な壮大な企画である。
5作全てを劇場公開せず、
途中にOVAを挟んでいるあたりが何とも往生際が悪いというか、
なら全てOVAで出せと思いながら観たのだが...

意外とイケた。
現代風なアレンジで観客に媚びることなく、
ひねりゼロ、深みゼロのストーリーに号泣し、
雄叫びをあげる80年代の少年漫画テイストを貫いている。
阿部寛がケンシロウに似合うであろうことは想像がついたのだが、
本作のオリジナルキャラクターである
ラオウの親衛隊長・レイナを演じた柴咲コウもなかなかで、
最近のアニメ作品への俳優起用パターンが
どれも無惨な結果になっていることを思えば、数少ない成功例であろう。

一応この「ラオウ伝」だけでもストーリーは完結するのだが、
やはりまとめて観たかった気がする。
ゴールが2008年というのも遠過ぎだ。
「デスノート」ぐらい(4ヶ月)のインターバルで3本ほど製作し、
1年で完結するぐらいが丁度良かったのではないか。
2年間引っ張るほどの企画ではないと思う。

DVD化されてからでも良いとは思うが、
PS版を未だに手放せないというディープなファンは劇場へ。

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北斗の拳 世紀末救世主伝説


「北斗の拳」関連ゲームの中では
(バカバカしさも含めて)最も「北斗の拳」らしいアクションゲーム。
グラフィックは発売当時から見劣りしていたので
今見るとさらに酷いが、このテイストは他では味わえない。
新品の入手はほぼ不可能。
となると望みは中古なのだが、
マーケットプレイスはどこもふっかけ過ぎだ。
ショップを探した方が安いと思う。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
  タイトル:北斗の拳 ラオウ伝 殉愛の章
    配給:東宝
   公開日:2006年3月11日
    原作:原哲夫×武論尊
    監督:今村隆寛
   出演者:阿部寛、柴咲コウ、宇梶剛士、他
 公式サイト:http://www.hokuto-no-ken.jp/
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