パク・チャヌクの新作「親切なクムジャさん」 | 忍之閻魔帳

忍之閻魔帳

ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)


親切なクムジャさん プレミアム・エディション


今やハリウッドからも熱い視線を注がれている韓国映画だが、
日本では韓流タレントばかりがもてはやされ、
なかなか真の韓国映画の素晴らしさが伝わっていない。
そんな中、私がもっともっと日本人に知ってもらいたい監督が、
今回紹介する「親切なクムジャさん」も手掛けた
パク・チャヌク監督である。

パク・チャヌク監督の復讐三部作の最後を飾るのは、
現在「チャングムの誓い」効果で
日本でも知名度の上がってきたイ・ヨンエ主演のサスペンス。
クムジャさんの目的や残虐性よりも
クムジャさんという人物の妖艶さや哀しみを
全面に押し出しているところが前2作とは異なる部分か。
前2作の衝撃に度肝を抜かれたファンだと
少々物足らないかも知れないが、
私はむしろ、高い美意識を保ったまま心理描写にも長けてきた
パク監督の成長ぶりにワクワクしながら観ていた。
過去のパク作品に出演したユ・ジテ、ソン・ガンホ、
シン・ハギュン、カン・ヘジョンなどが
続々とカメオ出演している点も見逃せない。

前2作に比べ格段に手緩いとは言え、
そこはパク・チャヌク作品なので
血飛沫の苦手な方にはあまりお勧め出来ないが、
興味のある方は是非一度ご覧いただきたい。

【関連商品】


パク・チャヌク リベンジ・トリロジー (初回限定生産)


「復讐者に憐れみを」「オールドボーイ」「親切なクムジャさん」の
3作品をパックした限定BOX。
既に「オールドボーイ」を持っているだけに迷ったのだが、
価格も割安なのでこちらを購入予定。


オールド・ボーイ プレミアム・エディション


カンヌ映画祭でグランプリを獲得し、
パク・チャヌクの名を世に知らしめた傑作。
原作のコミックからはかなり掛け離れたアレンジが施されているが、
これはこれで非常に良く出来ていると思う。
音楽も素晴らしい。

■「オールドボーイ」が繋ぐ日本と韓国の新たな関係(過去ログ)


復讐者に憐れみを デラックス版


「殺人の追憶」「大統領の理髪師」のソン・ガンホ主演の
復讐シリーズ第1作。
「オールドボーイ」よりさらに過激なため
評価はまっぷたつだが、私はこれはこれで良いと思う。
「リンダリンダリンダ」あたりでペ・ドゥナを知ったという方には
かなり衝撃的な作品だと思うので、
観ない方が得策かも知れない。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
  タイトル:親切なクムジャさん
    発売:ジェネオン
   発売日:2006年3月24日
    監督:パク・チャヌク
    出演:イ・ヨンエ、チェ・ミンシク、ソン・ガンホ、他
    価格:4179円(税込み)
 公式サイト:http://kumuja-san.jp/
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★