「チャー・シュー・メン」でいいじゃないか「大人のDSゴルフ」 | 忍之閻魔帳

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発売中■NDS:「大人のDSゴルフ」

まだマリオが名も無きヒゲ親父だった時代から
すっかりゴルフウェアが板についてきた最近まで
「ゴルフ」と名が付くソフトは粗方プレイしてきた私だが、
任天堂のゴルフゲームはその中でも一方ならぬ思い入れがある。
ここで昔話に突入すると三日三晩かかってしまうので
さっさと紹介に入ることにしよう。

今回紹介する「大人のDSゴルフ」は、
任天堂としてはDSフォーマットで初のゴルフゲームである。
お馴染みのマリオファミリーを担ぎ出さなかったことや
フェニックスカントリークラブの協力を得て
実在するコースを収録していることなどからも分かるように、
従来の「マリオゴルフ」シリーズのファンというよりは、
「Touch!Generations」シリーズでDSを購入した
中高年のライトユーザーをメインターゲットに据えているのかも知れない。

開発は「遥かなるオーガスタ」や「ワイアラエの奇蹟」など、
多数のゴルフゲームを自社ブランドで発売してきた
D Wonderland(旧T&Eソフト)が担当している。

モードに関しては、いわゆる普通のゴルフゲームにあるモードは
一通り装備されているので目新しさは特にない。
本作の最大のウリは、そのショット方法にある。
「DSらしさ」ということを意識してか、
タッチペンを使った独特のショット方法を採用しているのだが、
これが何とも微妙なのだ。
とりあえず言えることは
「いつものチャー・シュー・メンでいいじゃないか」ということである。
テークバックからフィニッシュまでの動作を
タイミング良く3回ボタンを押すことで再現したのは
他ならぬ任天堂の初代「ゴルフ」(ファミコン)であり、
そのまま採用するか、若干のアレンジを施すかの違いこそあれ、
現存するゴルフゲームのほとんどがこの打法を踏襲している。
DSというハードで出すならとオリジナル色を出したかった気持ちも分かるが、
個人的には「タイガー・ウッズ PGAツアー」同様、
タッチペンをクラブに見立てるというのは「無し」だと思った。

プレイしていただければ分かると思うのだが、
タッチペンを勢い良く、かつ真っ直ぐ動かすのは想像以上に難しい。
基本はタッチパネルに表示されているボールに向かって
下から上に打つのだが、タッチペンを動かす速さで
飛距離をコントロールすることが出来ると言われても
真っ直ぐ打つことからもう難しいので、
狙い通りのショットがなかなか打てず、ミスショットの連発であった。
一応、Rボタン(だったと思う)で打つ方向を
「右から左」「左から右」「下から上」の3通りに変更出来るものの、
しっくりくる方向は見当たらなかった。
「上から下」がなかったのは何故なのであろうか。
人が最も上手く引ける直線は「上から下」だと思うのだが。。。

パッティングにも悪戦苦闘し、ようやく終えたスコアは+8。
幾多のゴルフゲームでトロフィーを獲得してきた私ですらこのザマである。
「Touch!Generations」で呼び込んだライトユーザーなど
返り討ちにされてしまいそうな気がする。

今まで蓄積してきた知識や経験をゼロにして
新たな気持ちでゴルフゲームに挑もうという
若いゲーマーはチャレンジしてみても面白いかも知れないが、
老いた私は「マリオゴルフGBAツアー」をミクロで遊んでおくこととする。

【関連記事】

本館過去ログ:「特色出し過ぎて妙な味わいに『タイガー・ウッズ PGAツアー』」

*当BLOGでの新作紹介は、
 1:あくまでも開発途中のROMを使ってのプレイであること。
 2:数分のプレイによる第一印象に過ぎないこと。
 3:発売までに内容変更の可能性もあること。
 を予めお断りしておく。
 簡単に言えば、「あまりあてにしないでくれ」ということだ。


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  タイトル:大人のDSゴルフ
    機種:ニンテンドーDS
  メーカー:任天堂
   発売日:2005年11月10日
    価格:4800円(税込み)
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