ナンシーより緊急連絡、は入らない「クリティカルベロシティ」 | 忍之閻魔帳

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ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)

ナムコ
クリティカル ベロシティ


9月、10月にリリースされるナムコのPS2、PSPタイトルは
「URBANREIGN(アーバンレイン)」といい、
「BOUNTY HOUNDS(バウンティハウンズ)」といい、
やたらと横文字のタイトルが並べられている。
ちょっと見、Xbox向けかと思うラインナップの中で
今回紹介するのは「CRITICAL VELOCITY(クリティカルベロシティ)」である。

以下は資料から気になった部分を抜粋。

>恋もドライブも全力疾走!
>広大なマップで繰り広げる、爽快・新感覚ドライビングアクション!

>●ゲーム進行は、ミッションクリア方式!
> 40種類以上の多彩なミッションを収録。
>●舞台は8km四方を越える広大なマップ!
> いかなる道でも走行可能。
>●車は自分好みにアレンジ可能。
> 40種類以上の豊富な車種と、「カスタマイズ」機能搭載。

ゲームのメインとなる「シナリオモード」は、
プレーヤーに寄せられた様々な依頼を解決していくことが目的となっている。
依頼内容には「追跡」「破壊」「逃走」「運搬」「護送」「レース」など
いくつかのパターンが用意されており、
要人を目的地まで運んだり、逃走中の犯人を捕まえたり、
ターゲットとなる車を破壊したりと、
ドライブゲームの形を借りたアクションゲームに仕上げられている。

が、

遊べば遊ぶほど、私の頭に2つのタイトルが浮かんできた。
「タイトーチェイスH.Q.」と「CRAZY TAXI(クレイジータクシー)」である。
敵車にぶつけて捕まえる、というシチュエーションや
ニトロを使用して急激に加速するあたりはまさに「チェイスH.Q.」であるし、
どこでも走れるというのは「CRAZY TAXI」を彷彿させるのだが、
残念なことに「CRITICAL VELOCITY」は
「チェイスH.Q.」ほどの明るいバカバカしさもなければ、
ナンシーからの緊急連絡も入らない。
「CRAZY TAXI」ほどのダイナミックさやイカしたBGMもない。
様々な要素が綺麗に収まってはいるものの、突き抜けた箇所がないのだ。
カスタマイズでオリジナリティを出そうとしてはいるが、
資料にもある通り、この手のタイトルの肝はやはりダイナミズムであろう。
とするならば、後発タイトルとしては少々インパクトが足らないという気がする。

テイストで言えば「CRAZY TAXI」よりも「チェイスH.Q.」に近いので
タイトーの依頼でナムコが制作した「チェイスH.Q.」シリーズの新作だと思えば
「おぉ、こんなにグレードアップしたか」と感慨深く楽しめると思う。
「タイトーメモリーズ」に「チェイスH.Q.」も「S.C.I.」も入ってなかったじゃないかと
お嘆きの貴兄にはこっそりお勧めしておこう。

*当BLOGでの新作紹介は、
1:あくまでも開発途中のROMを使ってのプレイであること。
2:数分のプレイによる第一印象に過ぎないこと。
3:発売までに内容変更の可能性もあること。
を予めお断りしておく。
簡単に言えば、「あまりあてにしないでくれ」ということだ。


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 タイトル:CRITICAL VELOCITY
   機種:PS2
 メーカー:ナムコ
  発売日:2005年10月13日
   価格:7140円(税込み)
公式サイト:http://namco-ch.net/criticalvelocity/index.php
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