贋作が題材なだけに作品にも既視感が「ギャラリーフェイク」 | 忍之閻魔帳

忍之閻魔帳

ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)

バンダイ
ギャラリーフェイク


80年代に青春時代を過ごした私としては
細野不二彦と言えば「さすがの猿飛」か「GU-GU ガンモ」であったが、
1992年、当時読んでいたビッグコミックスピリッツで
「ギャラリーフェイク」の連載が開始されてからは
徐々に「猿飛」「ガンモ」のイメージは薄らいでゆき、
「ギャラリーフェイクの細野」としてイメージが塗り替えられていった。

連載開始から13年、今年ついに完結した「ギャラリーフェイク」は
コミックス全32巻、累計発行部数は1000万部以上のベストセラー作品である。
PSP版はコミックの世界観を受継ぎ、

1章「日陰に咲くヒマワリ」
2章「ナポレオンの宝剣」
3章「消えた黄金仏」
4章「不合の一対」
5章「ダブル・フェイク」
6章「ニュルンベルグの十字架」
7章&8章「岩窟の聖母」

の全8章から成るアドベンチャーゲームになっている。
基本的な流れは
「オープニング→ストーリー進行→Break A Fake→章クリア」で、
簡単に言ってしまえば「Break A Fake」の部分が
「逆転裁判」で言うところの裁判部分だと思ってもらって間違いない。
会話中の怪しい部分を指摘する「Break」ボタンは、
「逆転裁判」の「異議あり!」そのままだ。
流石は贋作がテーマになっている作品だけのことはある。

だからと言うわけではないのだが、
原作もしっかりしているだけに個人的にはなかなか楽しめた。
グラフィックは枚数こそ少ないもののかなり高品質で再現されており、
ナレーションの石坂浩二も無駄に豪華で良い味付けになっていると思う。
DS版の「逆転裁判」はリメイク+αだったので買わなかったという
アドベンチャーファンならお勧めだ。

バンダイの目標は初回4万本、累計で7万本とのこと。
「逆転裁判3」が初回7.6万本から
累計16万本まで伸ばしたことから割り出した数字らしい。

なお、公式サイトではWeb体験版も用意されているので
興味のある方は訪れてみては如何か。

*当BLOGでの新作紹介は、
1:あくまでも開発途中のROMを使ってのプレイであること。
2:数分のプレイによる第一印象に過ぎないこと。
3:発売までに内容変更の可能性もあること。
を予めお断りしておく。
簡単に言えば、「あまりあてにしないでくれ」ということだ。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
 タイトル:ギャラリーフェイク
   機種:PSP
 メーカー:バンダイ
  発売日:2005年9月29日
   価格:5040(税込み)
公式サイト:http://www.galleryfake-game.com/
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

*こちらは28日に同時発売となるDVD-BOX。