完全新作が移植作を下回るという意味 | 忍之閻魔帳

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ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)

「天外魔境3」の初週売り上げは
予想を超える初動型だったようで
週末を挟んでも数字は伸びず、週間で7.8万本と、
リメイク移植の「2」の初週8.9万本にすら届かない
低調な結果に終わった。
(「2」の移植はPS2とGCの合計ではあるが)

完全新作が旧作の移植を下回るというのは、
シリーズとしてはクビを宣告されたようなものだろう。
ユーザーを振り回した狼商法、GC版の発売中止、
不調の原因はいくつか考えられるが、
やはり決定打になったのは
移植版「2」の出来の悪さだったのではないか。
あのスタッフで「3」を作るのかと
プレイした誰もが不安になったに違いない。

移植版「2」は最終20万本まで達したが、
「3」の最初の難関が
「2」の移植を超えられるかどうかというのは
あまりにも悲し過ぎる。

PCエンジン版「リンダキューブ」の取説の後半には
桝田氏の解説が掲載されており、
最後の最後に「『天外3』のシナリオ上がりました」
と書かれてあったように記憶している。
あの一文にどれだけ胸を踊らせたことか、
エンジン専門誌に毎号掲載される1枚のスクリーンショット
(鏡に映ったNAMIDAがどこか不安げな表情をしている)
にどんな意味があるのかと、
あれこれ想いを巡らせていたのは私だけではないはずだ。

「天網恢々、疎にして漏らさず」

広井氏もハドソンも肝に銘じておくと良い。