原題・「Bruce Almighty」・2003年・アメリカ
監督・トム・シャドヤック
出演・ジム・キャリー
●あらすじ
ローカルTVレポーター・ブルースは、やる事なす事うまくいかず、ついにレポーターをクビに・・・
ブルースは自分の不運を嘆き、天に向かって「神よ、あんたは仕事をしていない」と悪態をつく。すると神は「お前に全知全能の力を与えるから、代わりに神の仕事をしてみろ」とパワーを授ける。
そのパワーを駆使し、ブルースはニュース番組のアンカーマンの地位を手に入れ夢を叶えるが、最愛の恋人・グレースは彼から離れてしまう・・・
●感想・・・観たのは初めて
ラブストーリーにアドベンチャーとコメディの要素を、たっぷり詰め込んだハート・ウォーミングなラブコメ映画。
神の力を手に入れた不運な男を、ジム・キャリーが好演。
神の力の無駄遣いは笑い所で、モーゼの十戒のごとくカップ内のスープを割る・・・
風を起こしてパンチラ・・・お約束。
雲を除け月を引き寄せ、ロマンティクな夜を演出と、どうでもいいネタが満載。
演技と技術の程よい融合で、このあたりのバランスの良さがヒットした要因だと思います。
今回の役どころでは結構下ネタが多かったジェニファー・アニストン。
神の力で胸が大きくなり、さらには・・・
ダーティハリーになりきると顔までそっくりに・・・こんな小ネタがたっぷり詰まっております。
人々の祈り（願い）をパソコンで管理なんてのは、今風のネタだなあと思うばかり。その願いをいちいち見るのが面倒になり願いは全てYES処理・・・
結果ロトの当選者が大量に発生するも、当選者多数で配当が少なく暴動が発生するなんてのは、人間の欲望がよく描かれているなあと思うばかり。
神の力を使い自分の思うがままの人生を送るブルース。恋人のグレースが出て行ってしまい本当に大切な事にようやく気がつく・・・
ドタバタと忙しい作品ですが、ラブコメとしてはかなりベタなお話です。
●車
どうでもいい事なのですが、ブルースの車がオンボロのフェアレディZ（Datsun 280Z S30）で、懐かしさを感じるばかりでした。
作中ではブルースの不遇を象徴するがごとく、どんどんボロボロに・・・
その後神の力で超高級スポーツカー・サリーンS7に乗り換え。
●出演者
ブルース・ノーラン役：ジム・キャリー
ジム・キャリーならではの、顔と体を使ったギャグが冴えわたっております。
ジム・キャリーは好き嫌いが別れる俳優だそうすが、クドさはあるけど唯一無二の存在。
グレース・コネリー役：ジェニファー・アニストン ブルースの恋人
モーガン・フリーマンの無駄遣いですが、コメディでも手を抜かないのがアメリカ映画のいいところ。
エバン・バクスター役：スティーヴ・カレル ブルースの同僚でライバル
この頃はブレイク前でしたが、少ない出番の中での強烈な顔芸とリアクションが面白すぎ。
●参考記事
「エバン・オールマイティ」続編