相手の怒りを消す方法
パートナーや友人、部下が、トラブルに巻き込まれてしまい
その怒りをためてイライラしていることがあります。
あなたも、一緒にいてもなんだか気分が悪くなることが一度や二度あるのではないでしょうか。
このようなとき、あなたはどうしているでしょうか?
やさしいあなたなら、的確なアドバイスをしてあげるのではないでしょうか。
しかし、意外とアドバイスは火に油を注ぐことになっている場合が多いのです。
人は感情的になっているとき、IQが下がっているので論理的に考えることができません。
ですから、どこか自分を否定されていると思い反論をはじめ
もともと当事者でなかったあなたにまで食ってかかることがあるのです。
ならばどうすればいいのか。
それは、ただ聞いてあげることです。
相手は、自分が何に対して怒っているのかよくわかっていない場合が多いのです。
思考回路が整理されていないから、そもそも大したことではないにも関わらず怒りを出していることがあります。
そこで、思う存分言葉にさせることです。
言葉にするということは、あなたに説明しなければなりません。
説明するには状況を整理しなければならないので、自ずと論理的な方向に脳が回転し始めるのです。
しかし、中には話をしているうちに迷子になって
自分でもいったい何が言いたいのかわからなくなってしまう人がいます。
ですから、相槌を打ちながら「まとめる」という作業をさりげなくしてあげるといいのです。
「それってどういうこと?」「つまりこういうこと?」「その人はどう思っているのかな?」
など少し誘導しながらまとめるのです。
ただ、この時しっかり腰を据えて聞く覚悟が必要です。
少しでも早くまとめて終わりにしようとすると、
「逃げられる」と無意識が判断し、逃がさないようにしようと
さらにわかりにくい言い方になることがあります。
でもどうしても時間がないときは少し工夫が必要です。
その方法は、相手のモーダルチャンネルを変えることです。
モーダルチャンネルとは
脳が外部世界の情報を認識する際に、
その情報を取り入れる入口のこと。
つまり、「五感」と呼ばれる
•視覚•聴覚•味覚•嗅覚•触覚です。
相手が今、何を優位に使って状況を話しているのかを知ることです。
「あの人は、私に「遅いよ」と言ってきた」といえば言語を聞いている状態
つまり、聴覚優位の状態です。
「あの人は、私を睨みつけた」ならば見たことを言っているので視覚優位です。
この時、この優位チャンネルと違うチャンネルに誘導してあげるのです。
「遅いってそのとき、時計は何時を指していたの?」
「睨みつけられたときって、ゾクゾクってしたの?」
のように返す言葉で、違う感覚にロックオンさせるのです。
すると、視覚の臨場感から、触覚の臨場感に切り替わり自然と落ち着いてくるのです。
冷静になればIQも上がりますので、こちらの話も受け入れる準備ができてきます。
感覚をつかむと「こんなにも簡単に変わるのか」と思うほど落ち着いてきます。
大切な人に気づきを与えて、楽しく過ごす秘訣です。
ケンカしたって、仲良くしたって、きょうという日は二度と来ないのですから。
ならば、楽しくいきましょう。