■人を褒めると自分に返ってくる■
人が人を応援をするという行為は、好きの度合いに関係なく、
応援している相手を「自分の代理」だと思っているのです。
そして、その人が良い成績を出したとき、
本気で喜べるのは、その人を通して自分を褒めているから。
その人と重なり合った自分を認めている証拠。
自分が今できないことを、先行して代わりに成し遂げてくれる人。
だから、ちょっと気分がブルーの場合でも、他人を応援すると元気が出てくるのです。
相手を元気つけようとする行為は、自分が元気でなければできない。
もし、元気でなければ
演技でも元気に振る舞い続けることで、元気が戻ってくる。
さらに声を出して応援することで尚のこといい。
「最高!」「いい調子!」「あなたらしい!」「グットジョブ!」
言葉にして、外部化すると無意識に擦り込まれます。
現在がいい状態であるということを認識させるといいのです。
もし、いい状態ならば、さらに強化されて記憶されるということ。
逆にいまいちと思っている状態ならば、応援されている言葉とギャップがあるために
現実の方が間違っていると思い込み、無意識に調整をかけ始めるのです。
相手の顔色が少し悪くても、
「元気そうな君を見ていると、こっちまで元気になるよ。ありがとう」
声をかけられ続けると、
「そうかな。そうか、他人を元気にさせているんだ」と思う
意識に変わります。
そして、振る舞いが変わったとき、無意識が受け入れた証拠。
元気な人に変わるわけです。
応援の言葉で
「がんばれ~」もいいのだけれど、応援される側の無意識が
「がんばりが足りていない。今の自分ではダメだ」
という気持ちを、「もっと出来るはずだ!」と切り替えてくれるといいのですが、
極端に弱っている状態、心のエネルギーが低いときは
かえって逆効果になるので気をつける必要があります。
本当に欲しい言葉は
「君の続ける姿(行為)を見て、勇気付けられたよ。僕もまた挑戦してみるよ」です。
自分の行動が誰かのためになっていると、いうことはすなわち
「認められている」という安心感を生み出すからです。
「応援に来たのに、逆に応援された気分」ということは
相手を想い素直に応援していれば、自然と湧き上がってくるのです。
ここに、少しでも打算が入ると、この循環するエネルギーは生まれてきません。
言葉だけではない、非言語の部分こそがすべてを包摂しているのです。
いいところを見つけて、その良さを再認識させてあげるということは、
そのいいところを見つけることができる、自分がいることも褒ましょう。
褒めることは、相手にも、自分にもいいマインドになりますから。