Duran Duran/Pop Trash | Sinn音楽館

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「Duran Duran/Pop Trash」・2000年・10th
01
  Someone Else Not Me
02  Lava Lamp
03  Playing With Uranium
04  Hallucinating Elvis
05  Starting To Remember
06  Pop Trash Movie
07  Fragment
08  Mars Meets Venus
09  Lady Xanax
10  The Sun Doesn't Shine Forever
11  Kiss Goodbye
12  Last Day On Earth

(PV&参考:①)

 

●デュラン・デュラン(Wiki)

1978年結成のイギリスのロックバンド。

本作のメンバーは、ニック・ローズ(Key)、サイモン・ル・ボン(Vo)、ウォーレン・ククルロ(G)

 

●10th:「ポップ・トラッシュ」

9th「Medazzaland」から2年8ヶ月と間が空いてのリリース。

この間にベスト「Greatest」、リミックス集「Strange Behaviour」等をリリース。

長年所属したEMIとの契約が終了し、本作はHollywood Recordsからリリース。

 

①漂うようなメランコリーなバラード。曲は悪くないけどオープニング曲としては微妙。

②多国籍サイケ風エレ・ポップ。癖は強いけどイイ感じで捻くれておりお気に入り。

③アシッド・ハウスのような幻想的な曲。

④繰り返されるフレーズが面白い退廃的な雰囲気の曲。

⑤アコーステック・バラード。本作はバラード、スロー・ソング多し。

⑥タイトル・トラックは甘美なバラード。シニカルな歌詞が対称的。

⑦ノイズのような間奏曲。

⑧ノイジーなポップ・ロック路線。ウォーレン色の強い曲かも。

⑨甘い歌声とラウドな歌声の不思議なゴシック・ロック?シアトリカル・ロック?

⑩憂いの歌声が響く哀愁バラード。悪くはないけどバラード多しで印象薄し。

⑪耽美な間奏曲。

⑫80年代の懐かしい香りが漂うエレ・ポップ路線。日本でのみシングルカットに納得。

 

①全英53位、③プロモーション、⑫日本のみ

ボーナス・トラック(邦盤は収録)は⑬「Un Autre Que Moi」(①フランス語Ver)、⑭「Alguien Que No Soy Yo」(①スペイン語Ver)、⑮「Prototypes」を収録。

 

なんともイギリス人らしい、ニヒルで捻くれたタイトルが印象的。

最初からジョン・テイラー不在で作成された本作は、前作に続きイギリスではリリースされず(後に配信でリリース)。

 

本作は80年代のデュラン・デュランが好きな人には受け入れずらいで、斬新というより実験的な音が不評の理由の一つだと思われます。

日本で一番不人気なのかもなあで、本作を取り上げている記事は極僅か。

 

結果としてバンドのワースト売り上げとなった不振作・・・ですがそれ程悪いとは思えず。

この後の11th「Astronaut」、12th「Red Carpet Massacre」は話題作ではあったけど、出来はそれ程だったゆえにそう感じるのかも。

 

本作をサポートするツアーは短期間で終了、その後の流れは・・・

ウォーレン・ククルロ解雇(表向きはミッシング・パーソンズ再結成の為の脱退)、ジョン・テイラー、アンディ・テイラー、ロジャー・テイラーが復帰し黄金期のラインナップを再現。

黄金期のメンバーでツアーを行い、その後11th「Astronaut」をリリース。

 

●参考

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