CDの経年劣化①手持ちで症状が出た物 | Sinn音楽館

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今回はちょっと前に話題になったCD劣化ネタ。

旧ブログで一度ネタにしたのですが、その記事を移行しておらずなので加筆して記事化。

 

CD劣化ネタは大騒ぎしすぎだと思うで、大騒ぎしているのは当事者ではなく周り。アクセス数を稼ぐために誇張拡大解釈し、すべてのCDが聴けなくなるという妄想記事にウンザリ。

 

●CD寿命30年説

これは昔から言われておりました。当然ながら全てのCDがあてはまる訳ではないで、マスコミの煽り記事を真に受けた人が、騒ぎ立て定説になっているようです。

本当にCDの寿命が30年なら、今頃大騒ぎなのですが言い出しっぺのマスコミは知らんぷり。
 
手持ちの最古は1983年制作の物ですが現在普通に聞けております、それ以外の80年代作成のCDも数百枚ありますが、何ら問題なく聞けております。
 

●劣化しやすいCD

①80年代作成、②輸入盤、③保存状態が良くない場所で長期放置。
画像検索するとクラッシックが多い気がします。80年代の輸入盤は作りがイマイチというか、かなり個体差があるようですが、必ずしも↑だから劣化する訳ではないようです。
 
①これに関してはどうなんだろうで、黎明期の80年代前半作成の物よりも、大量生産された80年代末期作成の物の方が事例が多い気がします。
特に↓の輸入盤との組み合わせの事例が多し。
 
②これに関しては画像検索で見た限りで、邦盤の事例が少なしでした。そして今は亡き西ドイツ製の物にやたら事例が多い気がします。
 
③倉庫や納屋のような場所で長期保存すると駄目で、新品未開封のCDでも駄目になった事例がチラホラありました。
この場合ブックレットなどの紙素材も劣化するので、ダブルパンチでアウトのパターンあり。
 

緩衝剤のスポンジが劣化し、その巻き添えを喰らってCDがダメになるパターンあり。

最近またニュースになっていたから読んだ人もいるかも?これに関しては次回触れる予定。

 

●症状が出ている手持ちCD

長い前フリになってしまいましたが、手持ちの中でチラホラ出てきた劣化CD。

 

レーベル面から劣化し始めたCD。外周からも劣化中。

スキャンしたので判りにくいですが、光にかざすと裏側が透けて見えます。

 

1990年の西ドイツ製。このCD2枚組でDisc1は↑の状態ですが、Disc2は劣化しておらず。

環境ではなくCDの個体差で劣化した模様。ちなみにこの状態でも読み込んで再生可能です。

 

90年代の邦盤で記録面が白濁&変色したCD。実際にはかなり白く濁った状態。

これが進むとどうなるのか?とりあえず現在様子見しております。これも読み込んで再生可能。

 

これは劣化ではないのですが、以前から気になっている研磨。

↑のは恐らく安い研磨マシーンで、粗悪な研磨剤を使ったと思われる物。研磨してるよいうよりも傷を増やしてますね。

 

本題は研磨ではなく、研磨剤や水洗いが劣化が進む要因になっているのかも。

このあたりはクリーナー類も怪しいけど、アルコール類なので揮発するので問題はないのかも。

その一方で↑は間違いなく厳しいだろうで、人為的に劣化するパターン。

 

●CDとCD-R

これはまったく別物なのですが、なぜか一緒にされた記事多し。

CD-RはCDと違い記録面がコーティングされてない為、傷に弱い&劣化しやすい物。特に海外製の激安製品はかなりの確率で早期劣化するようです。

 

●更に劣化が進んだ1年半後、3年後・・・

 

 

●参考&関連

CDの経年劣化②保護スポンジの加水分解

CDの経年劣化③保管場所

CDの経年劣化④番外編:状態の悪い中古CD

CDの経年劣化⑤手持ちで症状が出た物(1年半経過)