「高岡早紀/S'Wonderful!」・1991年・4th
01 悲しみの女スパイ
02 M
03 Top Seacret
04 スパイになりたい
05 恋はいつも愚かなもの
06 ペテン師バッドムーン
07 寒い国のジゴロ
08 東京チューチュー
09 Ni-ya-oo
●高岡早紀(Wiki)
1988年デビューのアイドル歌手、女優。
●4th:「S'Wonderful!」
3rd「Romancero」の1年後リリースの4th。
作詞:森雪之丞(①、⑤、⑦、⑨)、真名杏樹(②、⑥、⑧)、サエキけんぞう(③)、桜井鉄太郎(④)
作曲:高橋幸宏(①)、加藤和彦(②、⑥、⑦)、大沢誉志幸(③、⑤)、桜井鉄太郎(④)、高橋鮎生(⑧、⑨)
①アメリカの古いTVドラマ彷彿させるオープニング。気怠く囁くような歌声が◎
②本作に共通するレトロ感たっぷりな、ジャジーでスリリング&サスペンスな曲。
③ダンサブルなテクノ・アイドル・ポップ。チープで時代遅れな感じが凝ってます。
④凝った古いスパイ映画のような音が◎ スパイに憧れる女性を描く。
⑤消え入りそうなアンニュィな歌声がハマるスロー・バラード。
⑥色物が多い本作の中では地味な軽快なポップ・ソング。
⑦情熱的なフラメンコにジャズを混ぜた異色曲。
⑧50s~60s雰囲気が漂うオールディーズ。聴くと「CHU CHU CHU」が癖に。
⑨ピンク・パンサー風のレトロな曲。フェロモン全開なセクシーな歌声が◎
⑨7th(CW「カ・ル・ナ・バ・ル」)
1st~3rdはヨーロッパ色が濃い作風でしたが、本作はオールディーズなアメリカでゴージャス&セクシー、そして退廃的な雰囲気が漂う1枚。
女スパイを描くコンセプト・アルバム風の作りが面白く、高岡早紀のイメージにあっております。
本作前にベスト「Mon Cher」をリリースし、本作新たな活動の幕開けかと思いきや・・・本作リリース後に歌手活動停止。
理由はセールス不振ではなく、所属事務所の倒産が原因だった模様。
以降はベスト「Le Fetiche」(1995年)、ベスト「ゴールデン☆ベスト」(2009年)とベストが続き、2014年「Sings-Bedtime stories」で歌手活動再開。
●参考&過去記事