こんにちは、鍼灸治療院YELLです
昨日、最後といいながら
今日もう一つだけ書いておこうと思います
女性がここまで甲状腺機能が関係しているのであれば
男性は
男性不妊との関係は
という疑問がおこりますので、追加で書いておきます
甲状腺機能異常というのは
ご存知の通り、男性よりも女性で多く起こります
甲状腺の疾患にもよりますが
例えばバセドウ病の場合ですと
男性1人に対して、女性は5~6人は罹患すると言われています
女性の妊活では
甲状腺機能亢進症でも、甲状腺機能低下症でも
不妊症の割合が意外と高いことや
甲状腺機能低下症の場合、無排卵になりやすかったり
もしかしたら着床にまで影響するかもしれないことをお話しましたが
詳しくはこちらをご覧ください
男性不妊にもっとも影響がありそうなのは甲状腺機能亢進症です
甲状腺機能亢進症の場合
卵巣ホルモンと言われるE2というホルモンや
排卵に関係するLHといわれるホルモンが多くなります
そして相対的に男性ホルモンと言われるテストステロン(T)が少なくなることがあり
女性化乳房と言われる
女性のようにふっくらした乳房になることがあります
テストステロン(T)は精巣で精子を作るために重要な働きをしているホルモンです
筋力や男性としての元気よさにも関係します。
それが不足するとなると精巣で精子が造られない
という状況が発生します
結果的に精子の数が少なくなり
男性不妊になるということです
しかし甲状腺機能亢進症精子が少なくなるというわけではありません
男性で甲状腺機能亢進症であっても
精液所見が大丈夫な人もいます
そもそも甲状腺ホルモンを合成・分泌するために
甲状腺刺激ホルモン(TSH)が脳の下垂体から分泌される
とお話しましたが
この下垂体からは
産後のお母さんが母乳を出すためのプロラクチンや
排卵に関係するLH
卵巣や精巣に卵胞の成長や精子を作る指令を与えるFSH
などの生殖能力に関係するホルモンも分泌されています
脳の下垂体の状態が悪くなると
甲状腺刺激ホルモンだけでなく
他の生殖能力に関係するホルモンにも悪い影響が来ることがあり
それで卵子が成長・排卵しない・精子が造られない
という状況が起こります
甲状腺機能だけの問題でないこともあります
ただ甲状腺機能亢進症の場合や女性化乳房などの女性的所見がある場合には
男性不妊につながる可能性がありますので
しっかり病院で診てもらいましょう
海外の方の報告で甲状腺に対して
このツボを使って治療しています、というような内容のものを見つけました
50年以上前のものですので
どこまで信ぴょう性があるのかはわかりませんが・・・
鍼灸治療は機能が高ぶっていたり
逆に機能が落ちていたりする状況を
元の状態に戻すような作用があります。
病気を治す所までは難しいかもしれませんが
症状を落ち着けたり、程度を押さえるような作用が期待できるかもしれません