こんにちは、鍼灸治療院YELLです
逆子の鍼灸治療について、ツボの話をしていたのですが
まったく治療自体の内容をお話していませんでしたので
今日から少しお話しようと思います
鍼灸治療の本には逆子に特化した本があります
逆子の鍼灸治療の歴史から、文献の紹介
研究から、実際に治療でどれくらいの効果が出ているのかなど
いろんなことがこの本に書いてあります。
逆子治療のバイブル本です
鍼灸治療は大昔からある治療法ですが
逆子の治療というのはごく最近の治療法です。
というのも逆子という概念自体が最近(といっても江戸時代くらい)にできたもので
それまでは逆子という概念はなく
生まれる直前になって頭が下になって出てくるんだろう・・・と考えられていました
逆子の治療自体が盛んになったのは昭和初期~中期なので本当に最近です
でも頭が下にこなければ難産になります。
それ以外でも難産になることはあるのですが
難産の時に鍼灸治療で使われていたツボこそ「至陰」というツボで
これが現在の逆子の治療に使われるルーツになっています
足の小指にある、こんな所にツボがあるのか!
と思うような場所にあるツボですが
現在の逆子の治療にとって、とてもとても大切なツボです
今日紹介した本には載っていないのですが
富山の砺波総合病院の逆子治療はまた少し面白い考え方で治療をしてます
「至陰」に赤ちゃんの頭を引き下げる働きがあるとして
赤ちゃんの背中が左側にあるとすると右の至陰に
赤ちゃんの背中が右側にあるとすると左の至陰に
お灸をするというものです
両方にする治療院さんが多いかとは思うのですが
この方法はいい方法だなと思っていて、その方の状況に合わせて
この方法を選択して治療することもあります
自宅でのお灸も両方ではなく、こっちの至陰にお灸してください
なんて指導したりもします
お灸は熱さを感じた方が効果的です
だからといって熱さを我慢する必要はありませんが、
あまり熱くない・・・と思われる方は熱く感じるまでお灸をされるといいです
ただ、初めてされる方は徐々にお灸の回数を増やしながらやってください。
最初は1回ずつから初めて
次の日には2回、その次の日は3回という風に増やして様子を見ると
刺激量が多くなってしんどくなるということが防げます