短に犬猫がいます。柔らかいです。抱いてみるとわかります。とても柔らかいです。とろける整体で出てくるのは、この柔らかさです。
柔らかいけれども、芯はつながっています。抱いている犬をひょいと投げても、実に柔らかく着地します。犬猫が走っているところをよく見ると、背骨のうねりで走っています。決して脚力筋力のみではありません。
陸上から海にいったほ乳類があります。イルカやクジラです。犬猫と同じ縦の背骨の波、うねりで動いでいます。みんな全身の均質な柔らかさで、波打って動いています。
ほ乳類には、共通の背骨の波で動くという共通項があるのに、人間だけが不自然に固まっています。それで性能が良くなっているなら、他の動物も真似すべきですが、運動性能は圧倒的に劣ります。あちらこちら硬く、不快感や痛みを抱えている人だらけです。
あちこちがガチガチな人間と同じ硬さを、猫に与えてみたらどうでしょうか？塀に飛び移ることも、塀の上をすたすたと歩くこともできなくなりそうです。落ちたらけがをしそうです。
ということはやはり、人間の方が他のほ乳類に合わせた方がよさそうです。人間以外のほ乳類が、背骨をやわらかく波のようにうねらせて動いているのですから、本来人間もそんな動きができるように生まれてきた、と思って良いのではありませんか。赤ちゃんや幼児は確かにそんな弾力を持っています。
例えば、割れ竹をしならせれば（弓矢の弓の状態です）、まっすぐに戻ろうとする力が生まれます。そのまっすぐに戻ろうという力で、弓矢は飛びます。ゴムのボールは押しつぶすように変形させられた力に対して、元の均質な状態に戻ろうとする力で弾みます。
だったら、人間も、背骨を不自然に固まらせているという条件から、元のしなやかで連動する背骨に戻ろうとしている力が、内在していると考えるのもおかしくはありません。
背骨の柔軟な連動を回復するポイントは、実は「ここです」というシグナルを発しています。野口整体では、そこに「自然に手が止まる」ということを、何十年も前から説いています。これがその感覚だ、ということを何回か練習すれば次第に分かってきます。
自分のかゆいところを間違える人はいません。慣れればそんな感じで、連動回復点に手は自然に向かいます。
そこに手を当てれば、筋トレはたちまち回数は倍以上疲れないで、笑顔で、しゃべりながらできます。柔軟体操は、決してそこまでは曲がらない、ねじれないと思っていたレベルに、これまた楽な呼吸を維持したまま簡単に動きます。呼吸は深くなり、歩くのも軽くなります。
あらゆるスポーツでもトレーニングでも、はたまた身体表現であるダンスでも歌でも、技巧に走る前にまずは、ほ乳類としてのまともな体に戻してから練習した方がいいのです。
自分の部分に負担をかける身体のままでは、ずっと無理が付きまといます。自分の全部を連動して使えるようにすれば、その無理が激減します。
無理を通すのと、本来に戻すのと、長期でみればどちらに分があるかは明らかです。
自分の個性なんてものが、そんな部分に負担をかけている不自然な癖に乗っかっている部分のことだったら、そんなものは個性ではありません。十全に生かして出てくるのが個性です。
その連動する背骨、自分の全部感覚は背骨に手のひらを当てるだけで出てきます。
一刻も早く体験しに来て下さい。（こちらから→★）
体験済みの人は自分で探せるようになって下さい。探せるようになった人は、連動する背骨で生活（スポーツ、トレーニング、練習、稽古）できる時間と度合を深めて下さい。
私たちの体と感受性は、自分が思っているよりも、もっともっと疲れません。しなやかで柔軟で弾力に満ちて、対応力にあふれています。部分で頑張るから、硬直して我を押し通し、自分も相手も疲れます。
すべてが解決する、などと言っているわけではありません。
ですが頑張らないとできない、頑張ってもしんどいと思い込んでいる筋トレが、笑顔で倍も三倍もできる自分があることを、まずは体験して下さい。
ご自分の可能性について、見えるものが歴然と違ってくることは確かです。
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