今日は肩こり、首こりの弊害についてお話しします。

 

何だか「肩こり」という名称、軽い感じですよね。軽い感じだから、少しもつらそうな感じもないし大したことないようなイメージではありませんか。

 

別に放っておいても問題ないし、そもそも病気ではないのだからどうってことない、といった感じでしょうか。

 

しかし、しかしです、いくら本人が本人を頭で納得させようとしても肩や首が痛く、しかも頭痛までするのは事実です。「頭に腫瘍があるんじゃないか?」と思えるくらいに痛いのです。

 

それだけじゃありません。肩こり、首こりが酷いとイライラが募ったり、気分が落ち込んだり、めまいがしたり、疲れが抜けなかったりと、様々な症状が現れます。

 

疲れが抜けない、というのは非常に問題です。万年疲労症候群とでもいいましょうか、常に疲れている状態というのは普通ではないし、身体への影響が大きいと思います。

 

なぜ、疲れが抜けないのでしょうか?

 

食事もきちんと摂っている、睡眠もきちんと取っている、規則正しい生活を送っている、という状況でも疲れが抜けないのが肩や首こりが主な原因かもしれません。

 

マッサージやもみほぐしを受けたことがありますか?受けると大抵の人は眠気を催します。これにはちゃんとした理由があるのです。その理由とは、マッサージやもみほぐしを受けていなくても、寝る前には副交感新家が優位になり筋肉が弛緩して眠りにつきます。これを疑似的に行うのがマッサージやもみほぐしなのです。

 

ところがです、肩こり、首こりが強いと・・・実は寝ていません。。。

 

通常モード(凝っていない状態)ですと、副交感神経が優位になり筋肉が弛緩して眠りに入ります。すると体内では、身体に貯まった疲労物質を取るためにせっせとお仕事が始まります。例えて言えば、営業終了後のスーパーみたいな感じでしょうか。翌日の営業に備えて店内清掃が始まるのです。

 

体内でも同じように疲労物質を血管やリンパ管に送り、尚且つ栄養を各所に届け明日に備えてきちんと仕事をしています。この時に、筋肉が弛緩していることにより、血管やリンパ管の通行量が増え仕事が捗る仕組みになっています。

 

ところが、「肩こり、首こり」が強いと、身体的に緊張状態があるので副交感神経が優位になりません。仕事や日中と同じように交感神経が優位になっているのです。

 

しかし、人間は睡眠を取らないと死んでしまうので、仕方なく頭だけシャットダウンします。「寝る」という行為よりも「気絶」という表現の方が近いかもしれませんね。頭だけ気絶して身体は24時間営業、みたいな感じです。

 

凝りが強く残っているので首、肩周りの血流量は低い状態です。道路で言えば渋滞中です。ということは、疲労物質等の除去が遅々として進みにくい状況なのです。

ですから、しっかりと時間を寝て、朝を迎えても「ドヨ~~ン」とした感じなのです。凝りのないお子さんの朝をみれば一目瞭然です。

 

休んでも、しっかりと睡眠を取っても疲れが抜けないのは「凝り」という原因があることがこれでお分かりになったでしょうか。

 

何かをしないと「凝り」はなくなりません。ということは、何もしなければ「凝りは貯まっていく一方」なのです。すると、疲労も蓄積される訳ですから、意欲も低下しますし、仕事のクオリティも下がりますし、イライラするから人間関係も悪くなるし、笑顔が消えるから幸せも遠くなります。

 

ポジショントークに聞こえるかもしれませんが、凝りがなくなると背中に羽が生えたように軽くなります。やる気も意欲も、俄然出てきます。

このような「凝り」の弊害など取り去って、軽やかな毎日を過ごしたいものです。