今までは肩こりと身体的原因のお話しばかりでした。

しかし、肩こりは身体的要因ばかりでなく(気候要因もありました)、心理的要因からの影響もあるので、今日はその辺のことをお話しします。

 

そもそもですが、筋肉の存在意義として身体各所を円滑に動かすためと、骨格を守るため、そして内臓等を守るために存在をしていると思われます。

 

万が一、犠牲やケガをしても再生可能であるし、再生スピードも骨や内臓よりも早いので一番外側という外郭に存在しているのでしょう。

 

という意味合いで考えてみると、「鎧」という役目を果たしているのかもしれません。脱ぎ捨てることは出来ませんが、万が一の場合には再生が可能なのです。

 

再生可能な「鎧(筋肉)」は文字通り鎧の役割を果たします。誰でも経験あると思うのですが、車の運転中や緊急事態、地震や火事などの「危険に遭遇」した場合です。すると、筋肉は文字通り「鎧」という「金属」のように固く硬くなります。

 

大切な内臓や骨を守るために金属のような硬さに変化するのです。こうした緊急事態の場合には命を守るために非常にありがたいことです。しかしながら、非常事態でなくとも筋肉は反応してしまいます。

 

車の運転に例えると、事故の直後から筋肉は金属のように固くなりますが、事故にならずと「ヒヤリ」とした瞬間に筋肉は「ギュッ」と硬くなります。事故にならないからその後直ぐに筋肉は弛緩(ゆるむ)するのですが、危険を察知すると硬くなるのが筋肉です。

 

ということは、ストレスが掛かると筋肉は自分を守ろうとして「ギュッ」と硬くなるのです。ストレスだけでなく、緊張も同様です。やはり「ギュッ」と硬くなります。そして不安な状態でもやはり「ギュッ」となります。

 

仕事などでストレスが掛かり続けるとどうなるでしょうか?

新しい職場で不安感に包まれているとどうなるでしょうか?

取引先との商談で緊張をしているとどうなるでしょうか?

 

↑この状況だと疲れるということはお分かりですよね。

この疲れる原因の一つが「筋肉のこわばり」所謂「凝り」なのです。

 

血流が悪くなり頭がさえない状態になります。

血流が悪くなり身体が重くだるくなります。

 

ストレスは自律神経系に影響を与え、筋肉の緊張を引き起こします。

特に、肩や首の筋肉はストレスを感じやすい部分です。

ストレスが持続すると、筋肉が緊張し、血行が悪くなり、酸素や栄養が十分に

供給されなくなることで、肩こりが発生します。

 

自律神経は、体の無意識の機能を調整する神経系で、ストレスや不安などの心理的な状態が自律神経のバランスを乱すことがあります。自律神経の乱れは、血行不良や筋肉の緊張を引き起こし、肩こりの原因となります。

 

身体的ケアだけでなく、精神的ケアも肩こりには大切であることがお分かりいただけたでしょうか。