第2話では、頸椎のアーチが崩れる「ストレートネック」が首肩凝りの原因にもなる、というお話をしました。

 

今日は、その他の原因について書いてみます。

 

第2話にも書きましたが、心臓より上部分の肩回りと首回りの筋肉が収縮することで、脳内への血流が鈍り頭痛が発生すると書きました。ようするに脳内の酸欠状態です。

 

こうした酸素不足ですが、凝りは勿論のこと、天気にも非常に関係します。

この記事を書いている現在、6月の上旬ですが、梅雨前ということもあり、空模様が不安定な状況です。今年は5月下旬から不安定なお天気で頭痛が出ている人がおおいのではないでしょうか。

 

実は、高気圧から低気圧に入れ替わるので天候が不順になるのですが、低気圧になると頭痛が出やすくなるのです。というのも、低気圧が発達して空を覆うと空気中の酸素濃度が減ってしまうのです。

 

「凝り」のない人や少ない人には感じにくいほどのものですが、「凝り性」の人にはたちまち「頭痛」という症状が現れます。元々「首凝り、肩凝り」で血流が鈍くなっているところへ、その元である酸素そのものの量が減ってしまうのですからたまったものではありません。

 

脳内からすぐに指令が出されます。「酸欠だから早くなんとかして!!」と。

特に、高気圧から低気圧、これを短いスパンで繰り返されると筋肉は益々凝縮してしまいます。痛み止めの薬を飲んでも焼け石に水、根本的解決にはなりません。

 

また、肩凝りと非常に連動しているのが「肩甲骨周辺」です。肩甲骨周辺が凝って硬くなると背中一面が硬くなり痛く苦しいものです。背中が凝ると肋骨を包んでいる薄い膜のような筋肉も硬くなります。

 

この肋骨を包んでいる薄い膜のような筋肉は、呼吸と連動して伸び縮みしています。

ところが、凝りによって固まると縮んだままの状態になります。すると自然に呼吸をしていても肺に入る酸素量は多少なりとも少なくなっています。

 

そして肩凝りが強い人ほど巻き肩になって丸まっているのでそもそもの呼吸が浅くなります。こうした要因が重なり合い、脳内の酸欠、身体の酸欠に繋がり、脳より痛みというヘルプコールが発せられるのです。

 

このような天候を乗り切るには、深呼吸が一番です。瞑想やヨガをやったことがない人は、この深呼吸すら難しいかもしれませんが、大きく手を開いて胸を空けて、出来うる限りの酸素を肺に取り込んでみましょう。確実に頭痛は和らぎます。

 

後は第2話と同様に、軽い運動、入浴、筋トレなどが有効です。それに余裕がある人は酸素カプセルなどもとても良いです。酸素缶から吸うのも良いですよ。

一つしかない大切なお身体を労わってあげて下さいね。